おいしく食べて漁業被害なくそう…サメ料理試食会で舌鼓 「フカレーパン」が好評 鹿児島
サメをおいしく食べて漁業被害をなくそうと、鹿児島県いちき串木野市の市来町漁協直売店「市来えびす市場」でサメ料理の試食会が開かれた。
同市や同県日置市、6漁協などでつくる「西薩地区水産業改良普及事業推進協議会」によると、両市沿岸は体長2、3メートルのサメが多数生息。そのため、一本釣りした魚が食べられたり、漁網を破られたりする被害が後を絶たず、サメ駆除を促進しようと推進協で試食会を企画した。
調理を担当したのは、地元の高校生や市場関係者ら。鹿児島城西高調理科は「サメ肉のマリネ」などを考案し、日置市の江口漁協直売店「江口蓬莱(ほうらい)館」は「フカのくん製」、市来えびす市場は「フカの竜田揚げ」を完成。計10種の料理が並び、関係者約50人が舌鼓を打った。
サメのひき肉を使ったカレーパン「フカレーパン」が好評だった神村学園高調理科の永田水月(みづき)さん(2年)は「サメ肉の臭いを昆布茶と鶏ガラを混ぜて取り除き、ひき肉にして食べやすくした」と笑顔で話した。【降旗英峰】