百菜健美☆こんぶ家族ラボ

おいしい
と感じることは生きる喜びに
そして笑顔になります。
舌で味わい、
目は閉じていても
耳は心で。

出汁の日本

2014-06-19 | Weblog


最近のスーパーの野菜は
季節を先取りし過ぎていませんか?

今は夏に移る前の大切な季節「梅雨」。

こんな時に肉体が食べたいものは
緑色の豆たち。


薬膳効果は利水。
利水とは湿気を身体の外に出す薬膳用語。
尿の出を良くしたり、むくみを取ったり。
ところが、スーパーに並ぶ野菜たちは・・・

太陽がギラギラ照りつける夏野菜のオンパレード!
まだまだ、暑い太陽など照らない日本です。
きっとハウスで熱エネルギーを燃やしたり、
農薬をたっぷり入れたりしているはず。

空豆やいんげんや絹さや、
スナップエンドウやグリーンピースが、
私たちの身体はとっても食べたいのに。

因みに日本の農薬量はアメリカの7倍だって。
和食が文化遺産として世界発信しているのに、
この農薬の量はどうしてだろう?

ついでに言うと、

「和食の原点は水にあり」と大センセイが仰いますが、
日本の水道水ほど塩素濃度が小学校のプールと同じ位入る
経済大国はないです。

「出汁の日本」の水は塩素まみれ。

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【大切な一食】

2014-06-18 | Weblog

 【大切な一食】

 

こんにちは! 

笑顔がなにより楽しさに変わる毎日のごはん。 

家族でそろってご飯を食べる、幸せなひと時。 

公認レシピライター「沁み沁みごはん塾 昆布料理研究家」の岩佐優です。


『家で食べてんのが一番うまいわ』

と、おっしゃる方がいてはります。

なんの気兼ねなく家族みんなでご飯を食べれるから、と。

私ども料理屋の料理がどうしても家庭料理にかなわないということがそこにあります。

一番目は好みの味というものです。

それは料理を作る人が家族の好みなり体の状態なりがわかっている、という点で

ご主人、家族が今日、何をどんなふうに調理したら喜ぶか、

それを知り抜いているのですから好きなもの、おいしいものが作れます。

それがすごく強いですね。

一方、食べるほうも作り手の腕の限界、つまり手ぐせがわかっているから高望みもしません。

ただし、料理屋に対してはそれは全くの逆になります。

そこで家庭では気のおけない和やかな雰囲気でおいしいとか、まずいとか勝手なことを言いながら食事ができますね。

一方、料理屋に対しては料理の腕を訝しがり、ストレートに『不味い』、なんておかまいなしに言いますとなにかと大変です。

少しも気を使わないで食事ができるのが家庭料理の何よりの強みでしょう。

これだけは料理屋がどう逆立ちしても到底無理なことです。

二番目は食べるもの、つまり材料の大きさの好みでしょうか。

料理では寸法、大きさが大切です。

たとえば鍋屋さんの「河豚ちり」でお話しましょう、決して高級ではない店で葱を十センチ近くに切ってあったりしますが

それでは食べようがありません。

やはり口の中に入れて、食べよい寸法というと二、三センチです。

私ですと「すきやき」なり「すっぽん鍋」などは葱の寸法で、いい店と駄目な店が決まると思っています。

面倒くさい、とばかりにパンパンと一本の葱を四っつくらいに切ると、もうそれで後の葱もだんだんと長くなってゆくものです。

料理は面倒くさがっては出来るものではありません。

家庭でたとえば、おばあちゃんは葱が長いのは食べづらいから二センチくらいでとか、斜めに隠し包丁しておこうかとか。

鍋のなかで煮えた葱の芯がチュッと口に入り、そりゃあ熱うてかなわんやろうから、縦に包丁目を入れておいてあげようか、と

家族の顔をみながら料理できるものです。

二、三センチに切るというのは葱だけではなく青物でもだいたいこの寸法にします。

口の中に入れて食べよい大きさということです。

なんでもない他愛ないようなことですが、この食べやすい寸法ということをちゃんと自然のうちに調理しているのが

家庭の作り手でしょうね。

そこで食べやすい寸法、包丁加減というものですが分厚く切ったらおいしいけれど薄く切ったら不味くなるものもあるし

薄ければおいしいのに厚く切ったため台無しになるのもあります。

いったい「河豚てっさ」などは流行りの「ぶつ切りサラダ」のように厚く切った身がうれしいというのは若い人で

歳を召された方は薄く造った「てっさ」をよろこばれます。

これは食べやすいということもありますが、厚いと薄いでは同じ河豚でも味そのもののふくみがちがう、

うちに秘めた味の相違が年配の方はわかっていらっしゃるのでしょう。

「よこわ」とか「鰹」などは厚づくりでないとおいしくありませんね。

薄造りといってこれを薄く切ってはせっかくの味を堪能することが出来ません。

ならば「さいころ」に切ったほうが洒落ていますよね。

三番目、次のお話は、作りたての料理。

世界中どこの料理でも人の食べるものは作ってから食べるまでの距離が近いほど値打ちがあるというお話です。

私どもの店でもご予約のお客様で満席の時など作り置きをして、召しあがる直前に器に盛ることがあります。

例えばお造りと椀物としましょう、厨房で盛り付けをして椀にだしをはりお客様にお出しするのと

店先のカウンターで器に盛り、椀にだしをはってお出しするのでは不思議なことに味が違うように思われるのです。

もちろん、直前に造りをして、昆布とかつをからだしをとったのを直ぐに椀に注ぐのでは全く別物の料理なのは当たり前ですが

作り置きしたものでも目の前で盛ってお出しする、時間でいったら二、三分も違いません。距離でいえば三、四メートルでしょうか。

それだけのことですが食べてみるとあざやかに違うのです。

そのへんが微妙でわずかな鮮度の違いといったって、それだけでは説明がつきません。

天麩羅屋さんも揚げたてのを直ぐに召し上がれるようにカウンターが多く、又お座敷で揚げるってこともありますね。

寿司屋さんも同様で握りたてがいいのが良いに決まっています。それがカウンターのちょいと後ろでも

二、三秒の間があって食べるのとは、なにかが違うと思うのは私だけではないと思います。

このようにご家庭では、いつ食べるのかがわかっているし、何人で食べるのかもきまっている。

そのようにすべて承知の上で家族のためだけに作る料理が、

『家で食べてんのが一番うまいわ』 の一言になるのでしょうね。

一生の大切な一食

そんな「家庭の食事」にも負けない「料理屋の料理」をこれからも作っていきたいと思います。

 

今日の料理レシピは【豆腐のカリフォルニアロールサラダ 】 です。

様々な豆腐が氾濫していますが豆乳濃度が濃い木綿豆腐を使うとおいしくなりますよ。

豆腐海苔巻きは作り置きをしないことがおいしく召し上がれます。

アボカドの丁度良い、食べれる具合がよくわからない方が多くいらっしゃいます。

表面が全体に黒くなっているものをおすすめします。

豆腐は木綿以外ですと水分がうまくきれず、海苔巻きをうまく巻くことができません。

 

【豆腐のカリフォルニアロールサラダ 】


【材料】  (2人分)

木綿豆腐             1/4丁

アボカド              半分

手巻き用海苔           一枚    

レタス               1/4玉

胡瓜                1本

サニーレタス           2枚

貝割菜               1/2パック

水菜                 1\2束

大葉                 2枚

塩                  少々

こしょう               少々

ゆかり               少々

胡麻油               少々

米酢                少々

 

【作り方】  

(日)清潔な乾いた布巾の上に豆腐を並べ、上からも乾いた布巾を重ね、手のひらで押さえます。

   そうして水気を切った木綿豆腐をすのこにひろげた手巻き用海苔の上に平らにのばします。

(月)このとき上の方、1センチをのりしろとしておいておきます。

(火)アボカド半分をさらに縦四等分に切ります。

   大葉は縦に二等分にします。

   平らにのばした 豆腐の手前に大葉を横一列にならべ、その上にアボカドを置きます。

   塩、こしょう、ゆかりを少々豆腐一面に振る。

   手前からやさしく、ゆっくりと巻いていきます。

(水)二分間程度そのままにしておく。

   (すぐに切ろうとすると海苔より豆腐のほうが柔かいのでつぶれてしまいます)

   そうしてしばらくおいていた豆腐海苔巻きを八等分に切ります。

(木)レタス、サニーレタスは食べやすい大きさに手でちぎり、胡瓜は笹切りにします。

   水菜は流水で根元の泥をよく洗い流し、貝割れ菜も同様にして胡瓜にあわせた長さに切ります。

(金)野菜をあわせ、塩、こしょう、米酢、胡麻油、ゆかり少々を振り、

   器に盛り付け、その上に豆腐海苔巻きを盛りつけます。


朝ご飯から、家族でそろってご飯を食べる、 

幸せなひと時です。 

 

*-*-*-*-*-*-*-*-**-*-*-*-*-*-*-*-* 

公認レシピライター 

人生に捧げる沁み沁みごはん塾  昆布料理研究家

岩佐 優 

http://ononokomati.at.webry.info/ 

https://www.facebook.com/masaru.iwasa.5
 
ようこそ 昆布料理 うさぎ家 へ
http://kyoutousagiya.jimdo.com/

 

 

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【昆布締め宗田鰹のにんにく焼き】

2014-06-03 | Weblog
 
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こんにちは!

大切なこと。

みんなが笑っていられること。

夢中になれるものがあること。

「ありがとう」が素直に言えること。

子どもたちがいのちをいただいくことの大切さを知ること。

「いただきます」と手をあわせること。

公認レシピライター「沁み沁みごはん塾 昆布料理研究家」の岩佐優です。



早朝、錆色の雲が 穏やかになびいている。 

新緑の山に山桃がひと際目立つ岬、初夏。

引き縄は船の両端の竿で、疑似餌をつけて縄を引く漁法です。

父と乗り込む、「船ぇ、だすでぇ 釣れるとええなぁ」

鰹漁には、水温が重要で港の水温は18℃くらい、

これが黒潮に混ざると22℃、ぐっと高くなる。

昨日までに父は手作りの疑似餌をあれやこれや工夫をこらして拵えていた。

船をだしてから一時間。

黒潮にぶつかり、漁を始める。

「準備しとかへんと・・・」 あわてて疑似餌の段取りをたてる

仕掛けを流して30分、あたりがくる。

「おぉ!おぉ!あれ!」

『こりゃぁ』と引き揚げると、鰹ではなく、色鮮やかな「シイラ」。このあたりではよくとれる。

黒潮に沿って、出羽島の手前、網代岬を西へ漁場を移動して、更に狙う。

父 「何か かかっとるで!」 揚がったのは「宗田鰹」 宗田節になる魚だ。

「宗田ガツオやけんど、鰹ちゃうで」

徳島のここらへんでは「平宗田」のことを「すま」、「丸宗田」のことを「ずぼ」とよぶ。

その日は(ずぼ)が多くとれたが(すま)もそこそこ(しいら)や(ごまさば)も釣れ

私の遊びのために船をだしてくれた父も笑顔だった。



脂ののった平宗田(すま)は、刺身・たたきで最高に旨い。

丸宗田(ずぼ)の血合いは、生食すると体に合わない、と言って食べない人がおります。

血合いが多く、人によっては下痢などをする場合があるのです。

要は、身の真ん中の赤い所これが血合い。

血合いをとれば、刺身でいけますが、でも食べられるところが少しになるんですね。

だからお勧めは、刺身を食べて、あとは血合いたっぷりの煮魚です。

でも、丸宗田を嫌わないでほしいんです。

何より正面から見た顔がつぶらな瞳で可愛いィんだ。

丸宗田の血には、アレルゲンであるヒスタミンが含まれていますよ。

初夏から夏、丸宗田鰹は田舎では茹でて炙ったものに醤油や「ひしお」 

と呼ばれる味噌や醤油につけて良く食卓に上りました。

母は丸宗田鰹(ずぼ)をようさん茹でて炙り、干して保存しておき、

削ってだしに使ったりしていましたね。

鰹は骨を強くするビタミンDや、筋肉疲労に効果のあるビタミンBのほか

血液サラサラ成分であるEPAなどのほか、鉄分やタンパク質も豊富で、

夏ばて予防には最適の食材です。

でも、私にとっては懐かしい故郷の味も

生食すると青魚特有の生臭い匂いがあります。

宗田鰹は体温の高い魚で、傷みやすいので釣ったら、

首を折り水を張ったバケツに入れるなどして血抜きをし、しっかり氷で冷やす、そして

すばやく内臓などの処理をする事が美味しく食べれるコツなんですね。

また、新鮮な宗田鰹をしっかり塩漬けし真っ黒になるまで漬け込み

塩漬け保存する時もあります。

見た目は何だか汚い色合いです、でもそこまで漬け込むと

内の中まで塩気が染み込み美味しくなります。中途半端はだめなんですよ。

食べ方は表面を水洗いし焼いてから身をほぐす、お茶漬けには欠かせない一品です。



今日の料理レシピは【昆布締め宗田鰹のにんにく焼き】 です。

もちろん「本かつを」もOKです。

一度昆布で締めた宗田鰹は冷凍保存をしておくとよりおいしくなって重宝しますよ。

【材料】  (2人分)

宗田鰹            一尾   (本かつを  1/4)

昆布             20センチ角を二枚

{漬け汁の材料}

おろししょうが       一片

おろしにんにく       一片

砂糖             大さじ2

醤油             カップ1/2

味醂             大さじ1

酢              大さじ1

酒              大さじ1

昆布水           大さじ3

{別の材料}

にんにく           一片

万能葱           適量

一味唐辛子        お好みでどうぞ

サラダ用の野菜     お好みでどうぞ



【作り方】 

(日)宗田鰹は体の側面の硬い鱗をそぎおとし、3枚におろして中骨を取り腹骨を取り除きま   す。中骨についた身も削いでおきます。

   (市販のかつをのおろしたものはそのままです)

(月)昆布を水に3分間浸してくださいね。水は捨てないでください。後から使います。
  水分を吸って柔らかくなった昆布を、手で延ばして容器の長さに切ります。

(火)容器の長さに切った昆布の水気をとり宗田鰹の身を挟み冷蔵庫に一度しまいます。    24時間昆布締めにしたら身を取り出します。残った昆布ですが、延ばして袋に入れて    冷凍庫に昆布だけを入れておきましょう。そうして2度3度と昆布を、使い回しましょう。

  昆布を取り出した後の水はレシピの昆布水として使います。後の昆布水はだしとして使っ  てください。

(水)宗田鰹の身を{漬け汁の材料}に15分ぐらい漬け込んでください。

  身の汁気を軽く切り一口の大きさに切ります。

  一晩つけておいて翌日調理してもいいですよ。
  たれの分量は身の量とお好みに合わせて適当に調節してください。

(木)フライパンに油を熱し、みじん切りにしたにんにくを弱火で炒めます。焦げ付かないよう   に注意しましょうね。にんにくの香りが立ってきたら火を少し強め、身を入れ炒めます。

(金)身の色が白っぽくよい感じになってきたら、軽く混ぜながら{漬け汁の材料}のたれを加   えます、汁気が少しなくなってとろっとしてくるまでひと煮立ち。混ぜすぎて身を崩さない   ように注意しましょう。

  使用する調味料によって、漬けだれが濃いようでしたら薄めてください。
  鰹でも鮪でもお肉でも使えるタレです。

(土)お皿に盛りつけて万能葱のみじん切りをかけます。サラダの野菜を添えて、お好みで一   味唐辛子をかけて、さぁ!ビール・日本酒とも合いますね。

  ☆中骨や頭のアラは鰹ダシが出ますので、是非有効利用してください。

   宗田鰹の甘みがひきたつやさしい味わい 、幸せなひと時です。

   写真の宗田鰹は上が平宗田(すま)下が丸宗田(ずぼ)です。



*-*-*-*-*-*-*-*-**-*-*-*-*-*-*-*-* 

公認レシピライター 

人生に捧げる沁み沁みごはん塾  昆布料理研究家

岩佐 優 

http://ononokomati.at.webry.info/ 

https://www.facebook.com/masaru.iwasa.5
 
ようこそ 昆布料理 うさぎ家 へ
http://kyoutousagiya.jimdo.com/


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