百菜健美☆こんぶ家族ラボ

おいしい
と感じることは生きる喜びに
そして笑顔になります。
舌で味わい、
目は閉じていても
耳は心で。

パスタを茹でる時

2013-10-30 | Weblog
 
こういう情報を 調理科学の専門教授という人が発言してしまうから
世の中が混乱するんだよなあ・・・(^^;;
【パスタを茹でる時の塩】


以前「パスタを茹でる時は塩なしでOKです。」っという
記事がネットで出回って一種の論争になりました。

それを発表された方がお偉い先生(調理科学専門)だっただけに
「本当に塩は要らないのではないか?」っと真剣に思った方も多いと思います。


結局の所・・・
昔から 塩を入れるとコシが出るっと言われていたが
通常の塩の量では湯に対して少なすぎて変化は見られない だとか

沸点が高くなるので麺の食感が良くなる?と言われていましたが
やはり塩が少なすぎて効果は薄いとの事。


この先生の実験では塩を入れても入れなくても
 食感等には有意差は無かったとの事でしたが

実際に実験に使った麺は どこのメーカーの どんな麺なのか?
入れた塩は精製塩なのか海塩なのか岩塩なのかは不明
そして 仕上がりの目安は固めのアルデンテなのか
柔らかめのアルデンテなのか?も明確に記述されていないという事です。



僕の経験から この疑問の答えを言わせて頂くと
まず パスタを茹でるお湯に塩が入って無いと
ソースを絡めた時に 味に一体感が無くなります。

塩を入れる一番大きな理由はそれです。

多少なりとも塩味の付いているソースに
まったく塩味のしないパスタが入っても美味しく有りません。

塩が入って無いとソース自体の塩分も薄く感じてしまったりして
バランスが崩れます。

分かりやすく言うと ちょっと極端な喩えですが 
「炒飯のご飯に味が無くて具に味が付いている状態」を思い出して頂ければ良いと思います。



コシを出すためというより全体のバランスとして
塩味付けたいから入れてるんです。

ただ厳密に言えば 使う塩の種類もポイントです。

a seedでは 以前はイタリアの天然天日海塩を
使っていましたが最近は海洋深層水を使ったりしています。

面白いのは・・・
ちょうど良いアルデンテを狙って茹でるのですが
天然天日塩だと 茹で時間が7分で丁度良かったのに
海洋深層水だと8分掛かります。

つまりハッキリとコシに影響出ます。
上記の先生のご意見とは違った結果が出ています。

そもそも1%の濃度が薄いのか 海洋深層水の場合はミネラル豊富だから違うのか理由は明確ではありませんが 間違いなく変わります。


パスタを茹でる時のポイントとしては
たっぷりのお湯に 塩を入れた状態で 沸騰している所に
パスタを入れ 厳密に時間を計り 
好みの硬さのタイミングで取り出すのが一番美味しいです。

ちなみに焼きそばではないので フライパンでは炒めません。
ソースを絡めるだけ・・・その時間も考慮して早めに上げます。


近年 注文してから短時間で出てくるレストラン等は
炒め直した物か 冷凍パスタなので(2分で解凍)
ご家庭で食べる時くらい ちゃんと茹でたパスタも良いと思いますよ。


答え パスタを茹でる時には 塩は入れます。

ただし 減塩したいのなら別。


______________

a seedプロデューサー
 現代自然派調理研究家 Jeff

元々臨床検査会社に勤めていた所から
健康的な食事に興味を持ち
現在は静岡県焼津市の会員制レストランで
食事と健康についての研究や講演
料理プロデュースをやらせて頂いております。

https://www.facebook.com/jeffrielau
___________
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母が送ってくれた沢山の大地の恵み

2013-10-16 | Weblog

20年前、

母が送ってくれた沢山の大地の恵みと一緒に私は舞い踊った。

小鯵の干物、うつぼの干物、うるめ鰯、

干したあんろく、あおさ、いしもちの赤じゃこ、手作りようかん。

そしてなりよりうれしい田舎の野菜。

蕗の皮を剥いて茹でたり、

大きくなり過ぎた三つ葉の葉をとって一緒に湯がいて塩漬けにしたり、

わらびは筍と干ししいたけと甘辛く煮たりと・・。

夕刻、天気のよい外に誘われて散歩。

帰って来てビールを片手にまた作業の続き・・。

母が送ってくれる魚、野菜はここまでやってくるのに、

沢山の手間がかかっている、

それでもまだ美味しい状態で胃袋には入らない。

その後、洗ったり皮を剥いたり切ったり炒めたり味を付けたり、

知恵をこらして料理を作る。

そうしてやっとの思いで料理が出来上がる。

大地からの『生命を頂く』という行為は無心にやらないといけない。

心をこめると料理は魂を持つからね。

 

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かくやのこうこ

2013-10-04 | Weblog

おもしろい名前で「かくやのこうこ」というのがあります。
 
小さい頃、いつも卓袱台の隅にどんぶり盛りでおいてありました。
 
見た目は地味なんですが、なかなかとんでもない逸品です。
 
ぬか漬けの容器に手をぐーっとつっこんでぐるっとかきまわしてみてください。
 
古漬けのひとつふたつが眠っていたらラッキーですね。
 
 
「かくやのこうこ」「覚弥の香々」の簡単レシピ
 
材料
 
たくあんの古漬け(ほかに白菜、茄子など塩漬け、ぬかづけの野菜ならなんでも)
 
生姜
 
醤油
 
すり胡麻・削り節
 
*分量はご自分の好みでどうぞ
 
作り方
 
①たくあんでも茄子の塩漬けでも、古漬けを細かく刻んで水に放して塩抜きをします。
 
②塩を抜きすぎると、味がぼけてしまいます。
 
③ほどほどに塩分が残っている頃合いをみて笊に上げ、水気をしぼっておきます。
 
④生姜をすりおろして醤油と混ぜたのを、しぼった漬物に混ぜ合わせます。
 
⑤生姜はしぼっても、細かく刻んだものでもよろしいですよ。
 
⑥出来上がったらすり胡麻を上からかけます。
 
*日本料理で、細かく刻むことを「かくや」と言うそうですが、
  本来は「たくあん」を細かく刻んだものと聞いています。
 
*温かなご飯の上に乗せ茶漬けにして食べるとたまりません。


 

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