最近、日本ではココナッツオイルは「油なのにヘルシー!」、「美肌になる!」などの理由で話題になっているが、ココナッツオイルに隠された猿の悲しい現実は未だマスコミで明かされていない。
ココナッツ産業が盛んでない日本では、毎年何万トンものココナッツの商品が近くのタイ、インドネシア、フィリピンなどから輸入されているが、そのココナッツの多くを採取するのは実は人間ではなく、猿なのだ。
毎年、何千匹もの野生の赤ちゃんの猿が東南アジアのジャングルから略取され、ココナッツ産業の猿のための訓練所に連れていかれる。そして、多くの場合は、略取される際に自分の子を守ろうとする母猿の方が撃ち殺される。
目の前でお母さんを殺された赤ちゃんの猿は一生懸命逃げようとするが、逃げられないように24時間、ずっと鎖で束縛され、噛めないように口にマズルという鼻口部にはめるカバーもはめられる。
猿は人間のような社会的な動物なので、母親とのスキンシップはとても大事だが、霊長類学者によるとココナッツ産業に搾取されている猿は赤ちゃんの時から自然に他の猿と接する事が出来ず、自由に動く事もできない為、ストレスが溜まって発狂する事も多いそうだ。
タイの猿の訓練所では、赤ちゃんの猿は虐待をうけながらココナッツのとりかたを教えられ、ココナッツで出来たウエイトでトレーニングをさせられる。そして、数ヶ月後に訓練所から卒業して、ココナッツ産業で働かせられる。