ウマさんの気ままな行動日記(その2)

ウォーキング、ハイキング、釣り、ドライブ、100名城巡りなどをレポートします。

カタクリとイワウチワの馬頭・早春花ハイキング

2014年03月18日 | ウマさんの気ままなバスハイキング
2014年3月18日(火)


常南トラベル(株)が主催する日帰りバスの旅「カタクリとイワウチワの馬頭・早春花」ハイキングに参加した。
常南トラベル(株)としては、馬頭・早春花ハイキングは今回が初の試みで、今日がその初日だそうだ。
栃木県那珂川町(旧馬頭町)にカタクリ、イワウチワの花を求めて歩くという企画であるが、
果たして両方の花を見ることが出来るのか。
所属する「健康ウォーキング同好会」からは、会長以下有志の8名が参加した。

6時15分、荒川沖駅前で常南交通本社(谷田部)からの大型バスに乗り込む。
マイクロバスで取手・守谷・竜ヶ崎・牛久方面からやってきた参加者と合せて15ほどになった。


バスに乗ると直ぐにいつもの朝食弁当が配られた。
常磐道に乗ってから食べることにしよう。


バスは土浦駅東口(約10名)、石岡ロードパーク(約5名)へと周り、合計で37名とほぼ満席状態になった。
このところの常南交通社のバスハイキングはどれも満席状態で同社の稼ぎ頭ではないかと思う。
常磐道友部SAで最初の休憩。


那珂ICで高速を降り、国道118号・国道293号を走り、2度目の休憩場所は、茨城県最北の道の駅「みわ」である。


9時42分、最初の目的地イワウチワの大群落があるという、那珂川町富山へ到着。
場所が狭いので道端に駐車し、少し先まで歩いてそこで準備運動をすることに。


小川に沿って進み、前方に見える”ほたるの里”の看板がある橋を渡ったところに、


イワウチワ群生地の看板が。
可憐な感じでなかなか美しい。
『こんな花が咲くんだぁ』


この日のガイド役の掛け声で準備運動開始。


片足を抱えて立つといういつもと違うメニューだ。
バランスが悪いとふらつく。


9時52分、約0名づつの2班に分かれて出発である。


イワウチワの群生地(舟戸群生地)までの約1.4Kmの道中、ガイドさんの説明を聞きながら進む。
道端に生えている小さな花、草、それに鳥などの説明に耳を傾ける。


『ふぅ~ん そうなんだぁ』


きれいに手入れされた杉林が続く。


後続の班もガイドさんが熱心に説明している。


”自然観察ウォーキング”といった感じである。
普段あまり気に留めていないことが多かったが、なかなか参考になった。


イワウチワ群生地まで600mの標識


杉の切り株が並べられていた。
近年、ストーブの薪燃料として杉を伐り出していたが、東日本大震災後の放射能の影響で、
伐採を中止している状況だそうだ。
薪を燃やしても、灰の中に放射能が残るというからやっかいである。


イワウチワ群生地入口に到着
ここから先は入山料として200円必要とのことだが、この日はまだ時期が早いのか、無料だった。


少しばかり急な上りになる。


少し上ったところにショウジョウバカマ(猩々袴)の群生地があった。


ショウジョウバカマの群生地


ショウジョウバカマ
ようやくつぼみが出始めた、といった状態である。
つぼみの色からすると、紫色の花が咲くのだろうか。


こちらは白い花が咲くと思われる。
地元のおばさんに訊くと、見頃は3月下旬から4月上旬とのことだが、今年は少し遅くなるかもしれない、とのこと。


イワウチワの群生地へ向かう。
途中から丸太の階段になっている。


杉林の中に、山の斜面を覆い尽くすほどのイワウチワの大群落が広がっていた。


『これ全部イワウチワなのかぁ 凄いねぇ!』
皆さん、『凄いっ 凄いっ』の連発である。


イワウチワ


杉林の斜面全体がイワウチワに覆われている。


後続のグループからも『凄いっ!』の声が聞こえて来る。


『本当に残念だったわねぇ 今日は』


『これは絶対に花が咲いてるところを観るべきだねっ』
入口にあった看板の花を想い出した。
ここは是非、所属する「健康ウォーキング同好会」で企画せずばなるまい。
来年の話しではあるが・・・


イワウチワを見れなかった悔しさを胸に下山する。


林道に響く鳥の鳴き声に図鑑で説明するガイドさん。
『この鳥が鳴いているんですよっ』
この時期カケス、シジュウカラ、ヒヨドリ、アオゲラなどの鳴き声が聴ける。


何やら人が集まっている。
何か珍しいものでも見つけたのかな?


覗いてみると”ニリンソウ(二輪草)”とのこと。
『こんなにちっちゃいのに見つけるなんて さすがプロねっ』


ドヤ顔(失礼)のガイドさん。
自然と顔がほころんでいる。


準備体操を実施した付近。
『水がきれいだねっ』


来た道をバスまで引き返す。


11時41分、バスに到着し、次の目的地カタクリ山へ。


12時5分、15分ほどバスに揺られてカタクリ山駐車場に到着。
ここで、昼食の弁当を受け取る。


何やら皆さん、駐車場の隣が気になるようなので、見てみると・・・
”ふきのとう”がびっしり生えている。栽培されたもののようだ。


いささか長けているようにも見えるが、
『市場には出せないけどまだ十分食べられるよっ』の声も。


ここで、ガイドさんが1班と2班に入れ替わり、12時11分、カタクリ山へ向かって出発!
手にぶら下げている白いビニール袋は弁当である。
リュックに入れると横になって中身が片寄ってしまうので、手にぶら下げて持って行くと言う。


5分ほどで”カタクリの里”入口に到着。


”カタクリの里”は木道が整備されている。


木道の両側(特に左側)はカタクリの群生地となっている。
枯葉ばかりで何も生えていないように見えるが・・・


よぉく見ると・・・
カタクリの葉をところどころに見ることが出来た。
しかし、花はまだまだといった感じだ。


ガイドさんによると、地上に姿を現す期間は4-5週間程度で、群落での開花期間は2週間程と短いのだそうだ。
ニリンソウなど同様の植物とともに「スプリング・エフェメラル」(春の妖精)と呼ばれている、そうだ。


『つぼみの出ているの見つけたっ』


1か所にか集まって葉が出ているところもある。
カタクリの種子にはアリが好む薄黄色のエライオソームという物質が付いており、
アリに拾われた種子が集まって生育地となったため、とのこと。
『カタクリはアリによって生き延びられてるんだぁ』


カタクリ山のカタクリの里は広い。
歩いてきた木道を振り返って見たところ。
木道は300mほどある。
関東地方で最大規模とのこと。
ブナ、ミズナラ、イタヤカエデなどの落葉広葉樹林の林床に群生する。
また、杉林などの場合は比較的日のよく当たる林縁に限られている、そうである。


カタクリ群生地を抜け、枯葉で埋め尽くされた山道を進むと・・・


カタクリの里の頂上に着いた。
この辺りは山ツツジの群生地でもある。


添乗員の『この辺りで弁当にしましょうっ』の声に、
『じゃぁうちのGもここで弁当にするかっ』


早速、めいめい持参のビニールシートなどを広げ、弁当タイム。


この日の弁当は、おにぎりが2ヶとご覧のようなおかずが付いていた。
『このおにぎり、ちょっと大きいねぇ』『全部食べきれないわっ』
女性には大きすぎるかもしれない。


弁当タイムも終わり、13時5分、次の水芭蕉群生地に向けて出発!


枯葉の道を下る。


この辺りもカタクリの群生地となっている。


3月18日現在、こんな状態である。
今年は冬が寒かったせいで例年より遅いとのこと。


カタクリ群生地を過ぎると、杉の林になり、日差しがなくなり薄暗い。
この辺りになるとカタクリは全く見られなくなる。


木道の左側は湿地帯になっていて、”水芭蕉の群生地”とのことだが、


カタクリ同様、見頃は少しばかり先になりそうだ。


一つ二つ、このような状態の水芭蕉も見ることが出来た。
『もうちょっとだねっ』


カタクリの里入口からこの辺り一帯はきれいに手入れがなされている。
木道を歩いていても気持ちが良いものである。
杉林では枯れ枝を掃き集めて燃やす煙が漂っており、幻想的な風景を醸し出していた。
枯れ枝を燃やす時の煙の匂いがたまらなく好きだ。


水芭蕉の群生地を抜け、次はザゼンソウ(座禅草)の群生地へ向かう。


ザゼンソウの看板に従って進むと、


この辺りにザゼンソウが見られる、とのことだが・・・


幅20Cmほどの鉄板を敷いた細い通路を進む。
油断すると踏み外しかねない。歩く時には注意が必要だ。
一方通行だが、この細い通路では追い越すのは難しい。
『ザゼンソウ見つけたっ』


ザゼンソウだ。
あいにく背中?の部分しか見えない。
仏像の光背に似た形の花弁の重なりが僧侶が座禅を組む姿に見えることが、名称の由来とされる。
また、花を達磨大師の座禅する姿に見立てて、ダルマソウ(達磨草)とも呼ぶ。(Wikipedia)


ザゼンソウはこの一帯に多くみることが出来る、そうだが・・・
この時期、ところどころにポツンと生えているので、見つけるのにひと苦労だ。


この日見つけた中では最大級だったが、これも後ろ姿しか見ることが出来ない。
ザゼンソウは、開花する際に肉穂花序(にくすいかじょ)で発熱が起こり約25℃まで上昇する、とのこと。


ようやく通路から中まで見ることができたのはこの一つだけだった。
悪臭があることから英語では Skunk Cabbage(スカンクキャベツ)の呼び名がある、そうだが、
少し離れていたからか、匂いは感じなかった。(花粉症で鼻づまりだったせいかもしれない)


ザゼンソウの群生地を後にして、次はショウショウバカマの群生地へ向かう。


ザゼンソウの群生地から5分ほどのところにショウショウバカマの看板があった。


ショウショウバカマの群生地
『いやぁ これは凄いねぇ』
『しかし、花が咲いるのを見れないのは残念だねぇ』


『まだつぼみも見えないねぇ』
ショウジョウバカマの開花時期は4月上旬~4月下旬ということなので、まだ大分先だ。


木の根元を指差しているところを見ると、何か珍しいものでも見つけたのかな?


『これが、十両です』弾んだガイドの声が響く。
ジュウリョウは、正月の縁起物ともされる。
センリョウ(千両)や、マンリョウ(万両)、カラタチバナ(百両)と並べて「十両」とも呼ばれる、そうだ。


ショウジョウバカマの群生地を過ぎると、三和神社の裏手に出た。
三和神社の住所は、栃木県那珂川町(旧小川町)三輪になっているので、地名と関係があるのだろうか。
創建は、推古天皇十二年(604)と云われているそうだから、かなり古い。


三和神社の鳥居には三和大明神と書かれた額がある。


カタクリ山を一回りし、三和神社にお参りして、バスに戻った時は14時を少し回っていた。
弁当タイムを入れて1時間30分で一回りしたことになる。


この後、馬頭温泉の「ゆりがねの湯」へ、向かい、ひと風呂浴び汗を流した。
『今日はお疲れ様でしたぁ』


風呂上がりの一杯で喉を潤し、帰路に就いた。
夕日が沈む筑波山のシルエットが印象的だ。


”カタクリ大群落とイワウチワ”「馬頭・早春花ハイキング」の謳い文句に参加してみたが、
花を全く見ることができなかったのは、残念だった。
常南交通社にとっては「馬頭・早春花ハイキング」は初めての企画だったそうだ。
同行した二人のガイドも我々以上に残念な気持ちだっただろう。
イワウチワ、カタクリ、水芭蕉、ショウジョウバカマとどれも開花していなかった中で、
かろうじてザゼンソウを見ることが出来たのは救いだった。
イワウチワの大群落を目にした、同行した「健康ウォーキング同好会」のメンバーからは、
早くも『花の咲いているところを何としても見たい』とリベンジを期待する声が寄せられた。
来年にでも企画することを検討したい。


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コメント (1)
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