年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

記憶の上書きで消える部分

2020年01月19日 | 宅老のグチ
ハ-ドディスクの廃棄で中身の情報漏洩の問題があった。人間の脳も生物学的処分というべき死というもので記憶が消える。コンピュ-タは記憶装置の物理的処分(破壊)でなく、表面上の記憶領域にアクセスできないことでデ-タ消去したとみなされていたが、ソフト等を使えば一部復活できることも知られた。
 人の記憶も似ていて、25年前の神戸の震災がその後の天災によって記憶の上書きされ、はるか昔の天災と感じるようになったという。まだ25年されど25年。当事者の子孫縁者にとってまだ25年では記憶が新しく過去の話として済ますことはできない。
 今年は戦後75年ということで戦争を当事者として記憶していた人は全員80歳を超える。戦後の浮き沈みの記憶が戦争という記憶を薄くする。でも年寄りの脳は最近の記憶を薄くし、過去の濃密な生きる欲望のある記憶を残している。今記録していないと生物学的死によって戦争の前後の記憶が記録されないことになる。75年という月日が都合の悪い記録や記憶を語ることのできる時となったようだ。
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