年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

予期せぬ白菜キャベツの廃棄処分

2012年09月08日 | 築地市場にて

北海道の事件で白菜需要が急減し、価格が暴落したのは理解できるがキャベツまで道ずれになってしまったのは想定外だ。新聞によると節電で火を通す料理が敬遠されているところに昨年と違って生育には良い天候が続いたのでキャベツが豊作となってしまって価格暴落となったようだ。キャベツはわりと日本に早く入ったのに漬物の種類としては少ない。従って一寸需要を上回ると加工用で備蓄することが出来ず価格暴落が起こりやすい。戦後の農政はGHQの指示もあったが漬物に対して冷たい扱いだった。伝統的青果物から生食用の野菜を拡大する方針がとられ、漬物業者は海外に在来品種で原料確保に進むこととなった。大根、白菜に関して加工用需要がいかに多いか今回の北海道事故で感じることがある。野菜は価格が安くなっても需要は少ししか増えない。
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