日本の青果物で重量野菜という分類がある。大根、キャベツ、白菜が三大重量野菜である。日本に渡来した順から大根、キャベツ、白菜となる。特に白菜は新しく、日本へ入ったのは日清戦争の後で、日本国内で種子が採れるようになったのは明治の終わりころである。アブラナ科の白菜は交雑しやすく、自家採種すると間もなく白菜でないものとなってしまっていたようだ。白菜が日本で安定的に栽培できるようになると江戸時代から漬物用野菜の三河島菜というつけ物用野菜が消えた。今では絵だけが残っている。日本人の野菜の消費の中で多いのは大根である。キャベツは大根に次いで渡来した歴史が古い割には漬物需要がほとんどない。
韓国においては白菜の消費量は日本人の一人当たり22倍であるという。韓国において大根は日本人が韓半島に進出するまで大きな大根は無かった気がする。大根は日本で多種多様になったのは江戸の種子産業の発達と沢庵需要があったと思われる。