えびす顔の造花卸売問屋元社長からの手紙

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奥高野・限界集落の仏像

2022年11月01日 14時46分18秒 | 本・セミナー
 みなさん こんにちは

 飛鳥史学文学講座(明日香村教委・関西大学飛鳥文化研究所主催)の533講が10月16日に同村中央公民館であり、同大文学部教授の長谷洋一さんが「奥高野・野迫川村の仏像」について話しました。

 奈良県吉野郡野迫川村は奈良県南西部に位置し、面積は堺市より広く約155平方キロメートルあります。しかし住民は347人、離島を除くと日本で一番人口の少ない村です。村内16の集落の多くは「限界集落」です。その集落それぞれに無人のお寺があります。数年前にその中のあるお寺に泥棒が入り、仏像などの所蔵品がすっくり盗まれてしまいました。しかし、警察に届け出をしようとしても、何が収められていて何が無くなったのかさえ分かりません。危機感を持った村教育委員会が、長谷さんに調査を依頼。約二年かけて13か所、彫刻など91点を調べ上げ今年3月に調査を終えました。その報告会でした。

 1950年の文化財保護法施行以前に国の文化財に指定された 旧国宝(現在の重要文化財)、県指定、村指定の仏像など貴重な仏像もあります。指定にはなっていないものの、長谷さんの判断では国指定、県指定にしてもよい仏像も多数。ある阿弥陀如来像は平安時代の作で、台座もその当時のもの(写真下上)。台座は仏像より壊れやすく、仏像は残っても台座は後年に作られたのが多いそうです。平安時代の仏像、台座がともに残っているのは国内では数例。本尊の両横に毘沙門、不動明王の立像が立つ(写真中)のは比叡山・天台宗の流れを汲むもので、本尊も含め平安時代作となると歴史的価値は高い。鎌倉時代作の弁財天(写真一番下)はその姿、色彩共に素晴らしく、京都の浄瑠璃寺の国宝と類似していると。冒頭写真は平安時代(12世紀後半)の作で国指定の阿弥陀如来立像。
 
 
  

 それぞれの仏像や絵画工芸品は、これまで地域で大切に保存されてきました。しかし同村は50年前は3300人もいた住民が今は1割程度。集落の多くが限界集落になっています。長谷さんは、
 「人が一番だが、限界を超えた時、文化財がどうなるのか。答えは思い浮かばない。文化財の消失は村の歴史の抹殺にもなりかねない。これからは研究よりも保護に力を入れていきたい」。

 その野迫川村、熊野参詣道小辺路(くまのさんけいみちこへち)が通り、雲海、アマゴ釣りが楽しめます。 平維盛ら平家の落ち武者ゆかりの地。県内随一のアルカリ度を誇る天然温泉が湧く宿泊施設ホテルのせ川もあります。ぜひ野迫川村へ

 9月の飛鳥史学文学講座の様子はこちらを。

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