「復興五輪」への反発（毎日新聞）

　みなさん　こんにちは

　1月27日付の毎日新聞が良い記事を載せています。二年後に迫った東京オリンピックを「復興五輪」と称することに疑問を投げかける記事です。

　東京五輪がいつの間にか復興五輪と称されるようになりましたが、本当に東京オリンピックで東北の被災地が復興されるのでしょうか。福島、宮城県でソフトボールや野球、ボート競技が行われたり、聖火ランナーが東北各県を走るとも言われています。しかし東北地方のブロック紙・河北新報が行った自治体首長に対するアンケートでは、「復興五輪」に否定的な意見も多かったと。　よく言われるように東京五輪に注ぎ込まれる莫大な税金の一部でも被災地に向けた方が復興につながる。そういう意識もあるんじゃないでしょうか。

　「復興五輪」とは、威勢が良くて心地よいキャッチフレーズです。はたまたその記事の中に、ある女性歌手が言いだしたキャッチコピーも載っていました。「国民全員が組織委員会」、なんとも共感を誘う言葉です。東京オリンピックに反対していた人でも、日本人全員で「おもてなし」をしてイベントを盛り上げよう。ついついそんな気になってしまいます。

　響きのいい言葉に惑わされず、踊らされずに本質を見極めていきたい。

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