Tsuny'sブログ

老人が感じた日常生活を気ままに綴ったあれこれ

「になります」が「です」を駆逐する

2009-05-31 16:13:46 | ことば
言葉は時代と共に変化することは承知していても、進化したとは思えない、むしろ退化している場合を感じる昨今です。

落語の中にでてきた笑い話です。
注文したラーメンを待っていると、ラーメンを持ってきたウエイトレスが、
「ラーメンになります。」
と言ってテーブルに置きました。
「いや、もうラーメンに成っているよ。」「ラーメンになる前は何だったの?。」

この場合の「なります」は、一般的に「です」と言うことだったのが、現在は「です」に替わって「なります」に成ってしまいました。

This is a pen.を日本語で「これはペンになります。」と言うのはへんです。
「お名前は?」
「○ ○ ○ ○になります。」もへんです。

「なります」の「なる/成る」を国語辞典でみるとわかるとおり、例として、ある物事・事柄ができあがる・成立する・実現する時などに使い、又幾つかの要素から構成・組み立てられている時や、ある経過をたどった結果で事柄が生じる場合などに使われる言葉だと思うのですがねー。

今日のTVで
「これはクレマチスになります。」も「です」を使わず、まぎらわしいのです。
「これが新しい芽になります。」との表現は「です」なのか「成ります」なのか戸惑います。こんなのが頻繁に使われるのを嫌っています。

多分、「です」より「になります」が、丁寧な言葉だと勘違いしているに違いありません。それとも、世間で使っている流行言葉を無意識に使っているのでしょうかね。

察するに、現今の責任逃れ傾向の現れなのかも知れません。

「携帯電話の使用は禁止になっています」というのは、「禁止です。」と言わずに、私が決めたのではなく誰かが決めたのですから・・・・、と言う具合にです。

「電話番号は○○○○になっています。」は確かに自分で決めたのではなく、与えられた場合が殆どだから、そーかーとは思うけれど「○○○○です。」でいいのです。

買い物の支払い後に
「レシートになります。」と、私がレシートだということを知らないので教えてくれるようにレシートを渡されます。
「になります」の他に、「有り難うございます。」だけでいいのに、紋切り型の心のこもっていない対応の言葉は嫌です。


「です。」「であります。」「でございます。」などを「になります。」でくくって使われても、殆ど意味は通ずるので、まーいーかーとするかは、個人差があっていいのですがねっ。

「になります」が「です」を駆逐する時代なので、他の言葉でも例は随分あることから日本語の退化を危惧しています。

日本語の絶滅危惧種を選定(あり得ないけれど)するとして「です。」「ます。」は、上位にランクされるでしょうねー。

日本社会が日本語を正さないのなら、家庭や学校での教育力に期待するしかありません。

「です。」回復運動でも起こらないかなーなんて、他人任せではいられない気分です。

花便り-31  ジシバリ(イワニガナ苦菜)

2009-05-30 21:45:15 | 自然の恵み
今まで気が付かなかったけれど、タンポポのような花を発見?しました。

近づくと全然違うのにタンポポに見えたのです。

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細長い茎が地面をはうように伸びて(走出枝)、ところどころで根を張って増殖しています。
葉は2cmくらいの少し長目の円形に見えます。花は花びらのきりっとして可愛いけれど昼間だけ開きます。

これはジシバリ(イワニガナ)のようで、地面を縛るということで付いた名で、葉や茎は苦いので苦菜なんです。

よくあ似たオオジシバリとジシバリとの違いは、よくわかありません。

多年草で、少しの土でも岩の上でも生えて繁殖力が強く、根茎を切っても切っても生えてくるので農家に嫌がられているそうで、雑草扱いです。

どんな経路で生えてきたのか不明ですが、至る所でいろんな植物が生えてくるけれど、雑草自身は雑草だなんて思っていないし、どれも花を咲かせて和ませてくれます。

生える場所や見方などで淘汰するかどうかは、人間の勝手ですからねー。

花便り-30  彩りを加える花たち4種

2009-05-29 22:48:20 | 自然の恵み
気温が昼間は23℃くらいまで上昇すると、庭の花々が息を吹き返したように元気に咲いているように感じます。

見過ごしそうになる花にも目を向けると、沢山の種類が一機に咲いているのです。

わすれな草は、 まとめて1カ所に咲いているわけではなく、雑草のようにあちこちに増えて咲き出し、可憐な姿で和ませてくらます。

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ナランキュラスは別名ゴールドコインとも呼ばれるように、コインくらいの大きさで黄金の輝きにも似て、外側がキラキラ反射するので、朝日にあたって存在を主張しているようです。

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桜草がいつの間にか、トウヒの生け垣の陰が育ちに合っているのか、低い草丈でも、独特の薄い赤紫色の清楚な姿で咲いています。
根茎で増えるのか、株数が増えているようです。

総称的に「桜草」といっても400種くらいのサクラソウ属の仲間があるそうですが、これはサクラソウの代表的なニホンサクラソウで、殆ど放任の野生状態です。

お気に入りの花のひとつです。

     

磯つつじは高山植物なのでしょうが、磯と名が付くのは磯に生える植物なおかなー。

何度か十勝岳方面への登山途中に群生しているのを見て覚えた花です。
北海道川湯温泉の活火山、硫黄山近くで一面磯ツツジばかりの群生地を見た記憶がありますが、現在も約100ヘクタールの「イソツツジ帯」は健在とか。

育てるのは難しいのか、だんだんと小さくなってしまい、花数も減ってしまいました。

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まだまだ紹介できない花々があるのですが、その殆どが名前が分からない種類なのです。

知らないどの花も、しっかりと咲き誇って豊かな庭の彩りに加わっているので、見過ごしたり無視することなく観察しようと思っています。

大きな?蛙と対面

2009-05-28 23:04:13 | インポート
わが家の畑で、何やら蛙らしい黒い塊が動くのを目撃したことがありましたが、鈴蘭などの草むらに隠れたので確認できないままでした。

そんな遭遇は何度かありましたが、 いつ頃かは定かではありません。

気温が二桁になったくらいの雨が降りそうな曇天の今朝、窓下にじっと動かない蛙を発見したので、これがその正体なのかーと、撮影しました。

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近づいても逃げ出すわけでもなく、 壁に向かって背中を見せたまま動きを止めています。

水を近くにかけて驚かすと、ゆっくりと横を向きましたが、目線はこちらを警戒しているようです。

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何かの化身として情報を運んできたのかもしれませんが、じーっとしてつれない素振りは、確実に違いますね。

出かける直前だったので、ゆっくりと対話出来ずにその場を去ったので、対面は短時間で終わりました。

明るい黄緑色のせいぜい4cmくらいのものは、 普通に見られるのですが、これは7cmくらいはあるので、わが家にしてみれば、この大きさは珍しいことです。

多分、あちらさんはこちらをいつも意識して暮らしているのだろうから、見物しているこちらは既に見慣れた動物なのだろうなー。

蛙には普段あまり関心がなく、特に図鑑などで調べたことはないので、蛙についての知識は限りなくゼロなのです。

さて、さて、何という名の蛙なのだろうか?。

わが家の土地の住人(蛙)だとしたら、何を食べて生きているのか知りたいし、害がなければ仲良くしたいので、蛇などの外敵に食われないように見守ってあげたい気にもなりました。

今のところ敵意はないのだし、又会いたいものです。

今日は午後から雨情報なので、蛙が雨を知らせてくれたかと少しの思いこみもしましたが、ほんのお湿り程度の降雨でしたから、庭の植物たちの水不足が気がかりです。




花便り-29  ユキモチソウ(雪餅草)

2009-05-28 00:01:47 | 自然の恵み
ユキモチソウは、名前のとおり真っ白な餅を大切に抱いているような奇妙な花です。

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春に芽が成長する姿は妖気が感じられ、直径2.5cmくらいの白い電球か乳棒みたいな(付属体と言うのだそう)が見え出し、テンナンショウ(天南星)独特な花型になります。

炎のように立ち上がった蓋(仏炎苞というらしい)が、パカッと閉まるように思えて、白い餅みたいなものに触ってみようとする気にはなれません。

けれども、 見方によっては、褐色と緑と縞模様の出で立ちは凛々しくもあり、堂々と気品ある姿にも見えます。

数年前に知人から一株いただいて、木陰に移植したものですが、毎年暗がりでも肉穂状の花序を立ち上げ、思わず気が付くとドキッとします。

一株だけでは種子繁殖できない雌雄異株なので、絶滅が危惧されている分類(レッドデータプランツ)され、テッドデーターブックに記載されているとか。

日本には同属が約30種、 東アジア・アフリカ・北アメリカの一部の主として温帯地域には約170種分布するそうです。

兎に角、仏炎苞と白い付属体の美しいコントラストに魅せられる面白い植物です。