朝の気温が6℃の日があって、一桁の日が続いているが、23日は9℃だった。
晴天で午後3時の気温が22℃と日差しを浴びると、何ともいい気候だと感じだ。
こんな時「♪晴れたる青空 ただよう雲よ 小鳥は歌えり 林に森に・・・・・」と、少年時代に文部省唱歌「よろこびの歌」の歌詞と共に軽快なメロディーが思い出されることがある。
この「よろこびの歌」が、ベートーベン作曲の交響曲第九番ニ短調『合唱付』作品番号125 第4楽章からのもので、日本語で平易に歌えるように岩佐東一郎作詞なのだとわかったのは、大人になってからだった。
60年以上も前のこと、中学校の担任教師のお宅に遊びに行った時に、ダイクだと言って交響曲をSPレコードで聴いたが、ダイク、ダイクとだけ聞いていたので、大工だと随分長い間勘違いしていた。
蓄音機の前で分厚いスコアブックを持たされて聴いたが、始めはどの部分を演奏しているのか見当がつかず、わかったふりをしてメロディーラインを演奏する楽器の部分を追っていたが、睡魔との戦いだった。4楽章まで聴くことはなかったので「よろこびの歌」と交響曲第九番との関係は知らなかった。
生のオーケストラで交響曲第九番を初めて聴いたのは、いつだったか記憶にないが、荘厳な合唱曲と「よろこびの歌」との落差に気がついたのは、長い年月が経っていた。
もう最終に近い朝のTVでドラマ「花子とアン」を視聴し、そのテーマ曲を聞く度に思い出して口ずさむのは「よろこびの歌」の最初の部分だ。
リズムやテンポは多少違うのだが、「よろこびの歌」と似ていると感じて、テーマ曲に合わせて「よろこびの歌」の歌詞で昔を懐かしんで歌うのが面白いのだが、そう思えるのは若しかして私だけ?か。