Tsuny'sブログ

老人が感じた日常生活を気ままに綴ったあれこれ

アジサイの七変化とシーボルト

2015-09-29 23:44:38 | くらし

庭のアジサイは、鉢植えの贈り物を路地植えにしたものなど、ごちゃごちゃになってしまい、変種のセイヨウアジサイが咲くのだが、花のつき方が悪く、花の数が少ないのが寂しい。

その中で、多種の花の中で興味深いアジサイがある。

昔よく見た装飾花の小さな「手まり咲き」ではない改良種だが、遠くから眺めるとシーボルトが新種としてヨーロッパで紹介したアジサイの花姿の絵に似て見える。

南ドイツのフランケンワインの中に、レッテルにシーボルトのアジサイがデザインされたのボトルがある。

        

 いわゆる「シーボルトのアジサイ」については、布施昌一著「シーボルトの日本史」(1988年初版)の第1章に詳細の記述がある。

植物学には極めて薄識だと言うことを思い知らされるほどに理解するには難解だが、アジサイについての関心が高まる興味深い事柄が満載だ。

南ドイツのヴュルツブルグ(シーボルトの出身地)の「シーボルト博物館」で木版画の個展を開いた機会に、一層シーボルトとアジサイに関心が深くなった。

 

数少ない今年のアジサイの変化を観察しながら、シーボルトに思いを馳せる。   

   

同じ株でも個々別々に変化するのが面白い。

   

       

単純で小さい花びらの方が好みだが、変形した改良種が多く見られるようになってきた。

   

   

          

この後、色を失って枯れた色だけになるが、花びらは落ちない。

受験生のお守りにいいのでは。 

 


ガクアジサイの色の変化を楽しむ

2015-09-27 21:10:31 | くらし

アジサイの原種は、日本に自生するガクアジサイだ。

観賞用に日本や欧米で改良されて、花序が球体になった装飾花となり「手まり咲き」のアジサイが出回わり、セイヨウアジサイと呼ばれている。

ガクアジサイやセイヨウアジサイなどの総称として、一般にアジサイ(紫陽花)と呼ばれているが、「七変化」とか「八仙花」とも呼ばれるほどに花の色が種々と変化する興味深い花だ。

我が家の花園には、野生化した額咲きのガクアジサイ(額あじさい)の変種の幾つかが育っている。 

      

      

     

どれも、変化の過程の色合いを鑑賞するの楽しい。

中央の多数の小さい両性花をの周りを、萼(がく)が発達して花びらに見える大きくなった装飾花が縁取りするように囲んでいる。

絶妙な形状の魅力的な花姿だけではなく、その都度変化する色の美しさに感動する。

 

宝石で飾られた野葡萄の門

2015-09-26 21:56:40 | 自然の恵み

ダイヤモンド・ルビー・サファイヤ・オパールと言えば、宝石のことだとわかるが、これらの宝石をしげしげと眺めたことがない。アクセサリーや宝石とは無縁のくらしをしているからだ。

希少性が高くて美しい外観の固形物で、高度が高く耐久性があることが宝石の条件のようだ。

身近にはない宝石だが、ノブドウ(野葡萄) の果実が熟すと陶器のような光沢のある美しい青色や紫色などに色づいて、外観は美しいので宝石とはこのようにも見えるのだろうと想像できる。

野葡萄と言っても、果物の葡萄とは別種でつる性落葉低木の鑑賞用園芸種だが、果実酒もつくることができるそうだ。

                 

家庭菜園や花園に出入りする野葡萄の門をくぐる時、宝石に囲まれているような雰囲気に感じて嬉しい気分になる。 

           

今年は、実が沢山付いたが色づきが上等ではないのが残念だが、見事な美しさで門を飾ってくれるだろうと、果実が輝く時期の到来を期待している。

      

この野葡萄の繁殖力は旺盛で、こぼれた果実からあちこちに芽吹くので、苗を育てて差し上げている。

放任栽培でもぐんぐん枝葉が伸びる生命力には驚くほどだ。

だから、他の植物を巻き込んで繁茂するので、頻繁に枝詰めをしなければならず厄介な植物だ。

9月中旬にもなれば急に成長が止まり、宝石にも見える果実が目立ち始めるから、その時期が来るのを待って果実の鑑賞を楽しみにしている。

しかし、その宝石のような時期が過ぎると、艶が消えた白っぽい実に変身するから面白い。

 


カラスに狙われたスイカ

2015-09-13 12:16:00 | 自然の恵み

花の栽培は楽しいが、家庭菜園でスイカの栽培も楽しい。

昨年は、小玉のスイカとマダーボール(ラグビーのボールの様なスイカ)とを大小9個収穫した。

今年もマダーボールを栽培する予定だったが、苗を買いそこなったため、予定外で大玉スイカの苗2株を入手し栽培してみた。

スイカ栽培の認識不足のため、わき芽を切ったり受粉のタイミングなど手こずってしまい難儀した。毎朝の目配りが大切で、素人の半端な手の掛けようではダメなのだとわかった。

それでも結局は、2個実をつけたので十分楽しめた。

      

ずっしり重い大玉のスイカを収穫する時の緊張感と満足感があって感動した。

カラスが、トマトやトウモロコシなどを食い荒らすので、スイカも狙われないように、網で覆っていたのだが、カラスが網をずらして突いたらしい直径6mmくらいの穴があった。

カラスには、熟した中身を透視する能力があるように、悔しいことに収穫時期を狙われたのだった。

         左側に傷跡が

少々早目の収穫だったためか、スイカの味は甘みに不足があるものの、自家産だと思うと満足な美味しさだ。

 

        

前庭での朝食の食卓にデザートのスイカがあるのは、気分がいいものだ。

水分をしっかり含んだ大きな大玉だと、2人家族では持て余し気味ながら、自然の恵みに感謝しつつ十分にスイカの味を楽しんでいる。

これから収穫するもう1個のスイカの味も楽しみだ。


絵本の原画が楽しめる こしたみさえ展

2015-09-02 21:58:42 | Arts

絵本作家のこしたみさえさんの個展が、旭川市のヒラマ画廊で開かれている。

会場は数多くの絵本の原画で埋め尽くされ「みさえワールド」で染まっている。

             

 旭川市在住で、癒しと和みの心温まる絵本やイラストを制作し、エッチングやドライポイントで凹版画を手始め、作品の幅や深みを出して発想豊かな新作を創って活動的だ。

近年旺盛な作家活動が好評で、個展やグループ展で発表し、ファンを増やしている。 

          

 描画線を使わない新しい手法での美しい色彩のイラストは、新鮮な感じがして興味深い。

          

 ユニークで発想豊かな表現は、作家の人柄が素直に表出されて一層親しめる。 

           

明るくコミカルな表現は魅力的で、絵本のストーリーも温かく親しめて、心安らぐ時間が過ごせる。

            即売されている絵本

        新作の版画

こしたみさえ展は、午前10時から午後6時のオープン。最終日の6月7日(月)は午後3時まで。