3月末にもなれば、めっきり日差しの暖かさが春を感じさせてくれる。
乾燥した舗装道路にはなったが、周囲はまだ残雪というより冬に近い雪景色だ。
冬期間限定で小鳥の餌と脂身をご馳走に野鳥を招待した。
戸外で望遠鏡から観察するのではく、窓外約1mの位置の棚に少しばかりの餌を用意して、温かい室内から窓越しに観察した。
幾種かの野鳥が代わる代わる飛来して、特徴ある可愛い仕種を眺めて楽しんだ。
今季久しぶりに現れたスズメたちは、次第に数が増え10数羽になって賑やかになった。
一番の訪問者は、ネクタイを着けたようなシジュウカラで、コガラ・ハシブトガラと共に争うように餌をついばみ、決して複数で仲良く食べることはない。
ゴジュウガラは、シジュウカラやコガラに比べると、同じような大きさの野鳥に接近して食べることができるようだ。
オオモズを確認できたのは初めてで、カメラを持ち出して撮影はしたものの、はて?君は誰?。急いで図鑑を持ち出して調べて確認できた。
ヒヨドリは自分より小さな鳥を追い払って、餌を独り占めをねらうことしばしば。
キツツキ類はキョッ、キョッ、と鳴き声で合図しているように現れるが、アカゲラも始終警戒して僅かな物音や動きを察知して飛び去って行く。
大型のヤマゲラが飛来する度に、窓際が唯ならぬ気配を感じるくらいに貫禄がある。
一番大きい訪問者はミヤマカケスで、警戒心が強くて滞在時間が短く、今季は撮影出来ずじまい。
招かざる客は、空からではなく夜間にそおーっと現れるキタキツネとアライグマだ。
キタキツネは普通に現れるが、アライグマを確認したの初めてのことで、灯りを付けて窓越しに見ていても平然として逃げないのにはびっくり。
暗闇の外に出て追い払おうとしても、10mくらい離れた位置に一時留まり、警戒しながらこちらを向いたままで構えている。こちらの出方をうかがっているのだ。
人間は危害を加えないことを学習しているようだ。
秋に収穫した栗の中から小粒のものを集めてあったが、それを目当てに来ることがわかって、アライグマの餌になるようなものを戸外に置かないようにした。
雪が融け始めるころから招待なしなので、現在訪問者は減少し、少々寂しい気もしている。