Tsuny'sブログ

老人が感じた日常生活を気ままに綴ったあれこれ

妖艶な花咲く明るい展覧会  

2007-02-27 21:06:34 | インポート
平間文子展 
 27日~3月5日まで、「平間文子展」が旭川ヒラマ画廊で開かれています。

春が一足先に来たように花咲く明るい展覧会で、花を主題にした油彩・パステル、ドライポイントなど多様な技法で情緒豊かな作品が展示されています。

 作者は、全道美術協会展や春陽展に出品し、毎年の個展など画歴は長く、意欲的で新鮮み溢れる作品を発表しています。

 花を妖艶な浮遊物にみたて、華麗に渦巻いて舞う画面で、現実を超えた空想と夢の世界を創出させ、香り放つ風を感じさせる特異な画風の大作には、深いメッセージが込められているようです。
 いかにも女性の感情表現だと容易にわかる優しくも淡い色使いに、人柄がにじみ出ていますが、視点を大宇宙に置き、根底には季節の移り変わりへの賛歌・自然の恵みと畏敬の念を表現しているのかもしれません。

 小品を含め、ありふれたモチーフのようでも、コスモス・アマリリスなどの味わい深い構図や彩色から、花を愛でる並でない気持ちが理屈なしで伝わってきます。
 単に表向きの美を求めるだけでなく、朽ちゆく枯れ葉にも新しい息吹の再生を予感させる色調で、表現の可能性を追求し続ける態度など、高く評価できます。

 完成度やインパクトの強さをより増幅させるための課題をつかむことが求められるのではないでしょうか。

 まだまだ春が遠い旭川で、華やかに咲く花に囲まれてみませんか。



頂上を間違えると 大変なことに   

2007-02-26 23:11:03 | インポート
 旭岳で代表される大雪山は、今日の晴天に映え、まさに秀麗名山です。 

 今朝、旭岳の景色が少しの間 TVで映されましたが、残念ながら、殆ど頂上が映っていない西側部分の映像でした。

 遠望での頂上は、それとすぐわかりますが、近くに行くと左側が頂上に見えるので、TVで「旭岳です」と説明付きで放映してしまうほど、これが一般的な旭岳のイメージなのしょう。
 ロープウエイ終点の姿見の池駅に降り立った観光客の殆どが、間違った頂上を指さして、旭岳頂上だと言っている声が聞こえます。

   

 今朝のTVも、他意はないのでしょうが、一般観光客程度の知識で、物の部分だけで、正確な情報は伝わりません。
  間違った情報から、行き着く所(到達目標)を見失うことは、よくあることですが、時間・経費・損失・人材・信用などの損失で、大変な結果になることもあるのです。

日曜日の駅前騒動二つ 

2007-02-25 23:48:10 | インポート
 これは大変だー。
午前9時過ぎJR旭川駅前のビルが大きな炎と黒煙をあげて燃え、梯子での消火活動のびっくりする光景がTVに映りました。
 最近の旭川では、住宅や工場ではなくビルの火災は珍しく、しかも、中心部の人出もある交通の要所が現場です。大惨事に拡大してほしくないと心配でした。

 午後2時頃買い物に出た折に、その現場の通り(緑橋通り/宮下通り9丁目)で、4階からの出火した跡がありありで鎮火した「上田ビル」を見ました。
 TVではもっと高層で大きなビル火災に見えたのですが、類焼はなくホットしました。
 一部片側通行になってはいたものの、騒動があったとは思えない普段どおりの平穏な街に戻っていました。

    

 その足で駅前メインストリートの買い物公園通りを歩くと、デパートの向いが、異様なすごい人だかりで何やら騒動が起きているように見えました。
 多くの人々が、携帯電話で高い位置から撮影しているので、名の知れた人気タレントに群がっている群衆の雰囲気にも感じました。
 笑顔でその場所から離れてくる女子高生たちに、尋ねたところ、石ちゃんことホンジャマカの石塚英彦さんが現れたそうです。

 明るい笑顔の石ちゃんが、どこかの街を食べ歩くTV番組を見たことを思い出しました。
 なるほど、人だかりの辺りには、「元祖旭川ラーメン」と、派手な色の旗が立つラーメン店があるので、勝手に納得です。
 もしかして、氷点下だけれどTシャツで、旭川ラーメンをTVで紹介するのかなー。ん、Tシャツ。この冷気でーまさかぁー。

 いつ、 どんな風に放映されるのかなーって気にしながら、プリンターインクを買いに急ぎました。

プロも うなる料理のできばえ- 2  

2007-02-24 23:23:36 | インポート
 旭川調理師専門学校卒業料理展を見てきました。

 昨日は、中国料理部門だけしか見ていなかったので、他の和食・洋食部門も見ておきたかったからです。
  この学校で担当している講座内容に深い関係があるので、 特に興味があったのは、 プロの料理人が「うーん!これはいい、すばらしい!」と、うならせた上位入賞の料理「盛り付け図」の殆どが、上手に描かれていことです。
 「絵心」と言われていることと、相関関係は確かにあると興味深く思うのです。

 技の他に、美的情操、感性、創造力などの心根も、料理人だけの資質ではなく、快い感情を提供することで、人々に潤いや癒しや活力を与え、くらしの豊かさに貢献する職業人全般に必要な資質だと思うのです。

    
4人分という条件に合わなかったため、入賞を逸したが絵心や遊び心で表現された中国料理

プロもうなる料理のできばえ 

2007-02-23 21:24:21 | インポート
 恒例になっている旭川調理師専門学校の平成18年度卒業料理展が、24日に一般公開されます。

 これに先だって、今日午後から審査員として卒業料理展審査会に参加し、いい勉強の機会となり強い刺激を得ました。

 昨年は、外気マイナス15℃くらいで、料理が傷まないように暖房を切った室内は講評をメモする手がかじけるくらい寒く、約3時間かけて慎重に130点ほどの審査をしたので、くたびれ身体は冷え込みました。

 その反省から、今年は時間を短縮し和食・洋食・中華の部門別審査員に分けた3グループで行ない、よい効果をあげました。

 年々料理のできが向上しているようで、審査員のプロの料理人がうなるほど、素晴らしい料理に感動しました。

 審査が終わった午後4過ぎには審査結果の発表会があり、3部門の審査員代表がそれぞれ講評がありましたが、さすがプロの目は厳しくも的確に、よい点を褒め励まし、改善点を要領よくズバッと指摘した巧みな話術に納得しました。

 料理をアートとして見た目が大切で、美的観点で食欲がわくかどうかが重要な点です。
 食卓全体をキャンバスに見立て、食器と盛りつけた料理のバランスよい配置、食器と料理の調和、メリハリをつけた配色、主食と副次的な料理との調和、添え物で主食の注目度を高める工夫への努力を認めようと、丁寧に審査しました。

 若い感性や技術を、1年間の修業でここまで高める指導者の力量に応えて見事に表現されているので、プロの料理人でも十分参考になり、刺激をうけるはずです。

 今日の降雨の影響で雪道は荒れていますが、一般の人々もプロも是非見てほしい料理展です。