Tsuny'sブログ

老人が感じた日常生活を気ままに綴ったあれこれ

藪以外でも咲くヤブラン 

2011-08-31 22:34:37 | 自然の恵み
本州の学校の殆どは夏休みが今日までですが、北海道ではお盆後すぐに2学期が始まっています。
まだ、30℃近い気温の日があったり26℃くらいだったりで、昼間は夏真っ盛りの気候ですが、暦の上での8月8日の立秋が過ぎたので、盛夏の候であっても挨拶は暑中見舞いではなく残暑見舞いなのですよねー。
(余分なことですが、冬の寒中見舞いがあって残寒見舞いがないのが面白い。)


手入れが行き届かないままの、自宅の庭の一隅は一見盛夏に見えますが、フロックスは終わりかけだし、スズランの赤い実があちこちで顔を見せ始めています。

      
右手前に見えるのは、紫色の花が目立つヤブランは、まだ元気な姿のままです。

      
  
ヤブラン(藪蘭)は、別名リリオペLiriope(ギリシャ神話の女神の名前に由来)・サマームスカリとも呼ばれ、花言葉は「謙遜・忍耐・隠された心」です。

      

きれいに放射状になった細い緑葉が広がった中央から花茎が沢山伸びて穂状に紫色の花が咲き、晩秋には黒い球体の実を付けます。

常緑樹林の中に自生する多年草ですから、木陰や藪に生育するのが普通ですが、園芸種なのか、木陰でなくても夏から秋にかけてよく開花します。

観賞用で人気があるのは、園芸種の斑入りヤブランなのだそうです。

朝夕はすっかり秋の気配で、早朝の朝霧がかかる魅力的な光景は、目前に秋が迫る予感がします。
明日から天候は崩れるようで、雨が降る度に進む秋への歩みが早くなるのでしょうか。


先生方の版画実技研修 

2011-08-30 12:56:57 | Arts
8月27日旭川市の教育研究会美術図工部主催で、小学校教員対象の版画実技研修会がありました。
土曜日の開催なので参加者は少数なのかと思っていたら36名が参加しまいした。

講師を引き受けたものの、しばらく現場を離れていたので、参加者のニーズは何なのかを十分把握することができず戸惑いがありました。

従来の白黒で表す木版画だけの表現のみではなく、現在の図画工作の教科書からうかがい知る限り、多様な表現が小学校の教材に取り上げられていることに対応して、新しい技法を体験することは必須だと、かねがね思っていたのです。

直接現場の先生方に語りかけ、技法習得の手助けができるなんてことは、望んでも得られないことですから、この絶好の機会を与えられたことは幸運なことでした。

大人のジャンル分けで使う「版画」という概念を子どもに植え付けてはならないので、既成概念として、同じ版で複数の作品が刷りとれる「木版画」というイメージを固定化したくはありません。
絵の一分野として版を使って絵を刷りとる絵だと、素直に受け入れる意識改革からがスタートだと考えました。

この研修会では、白黒の木版画の他に「一版多色木版」・「ほり進み木版」を新しい技術の体験として、グループ分けして葉書大のベニア板をつかっての実習で、現場の授業に役立てもらいたい気持ちを込めました。

      

版を使った絵の表現は道具を使う教材ですから、それぞれの最もいい使い方を伝授し慣れてもらう手段の習得も必要です。
版画刀(彫刻刀)の扱いは、怪我のもとにもなるので厳しくしつけなければなりませんが、案外おろそかにされています。

今回は、私が愛用している中性版画インクを使った方法を取り上げてみました。
中性インクの特徴を知って有効に使うと、いろいろ授業に役立つはずだと確信しているからです。
       
初体験の先生方が多い「ほり進み木版」が最も分かりづらい技法の一つでしたが、体験すれば楽しい造形の世界だとわかってもらえたと思います。
どんな風に出来上がっても、世界に一つのかけがえのない作品です。  

   
        楽しそうに体験した先生方の作品

小学校での教育的作用が有効な造形活動で表現された子どもの作品には、多様に拡散した個人的答えがあっても、仕上がりを大人の尺度で定めた一定の答えはありません。

一定の答えがある作品の仕上がりが目的ではなく、自己実現を支える目的に向かう一つの手段ですから、個人差のある多様な表現を認めあってこそ、図工科の本領を発揮できると思います。

図工科の時間を競技者が競い合うような時間にしたり、出来上がりを同じ表現にする量産工場の工員に仕立てる時間ではありません。

これまで取り組んできた小学校での「教育版画」を振り返ると、版を通しての表現は最も個性が表出されやすい造形活動だと感じています。
それに又、版画刀やバレンなど日本文化の伝承にも繋がる道具を使う意義も大きいと思います。
日本文化に親しみ伝承する意味では、伝統的道具などの研修不足を否定できません。

一方では、現代アートにも関心を深めて教科書の内容を理解してほしいものです。

研修会参加の先生方の熱心な研修に向かう姿勢から、版を使った絵の表現に対する関心の深さが読み取れました。

疲労感が残りましたが、少しでも役だったことを確認できる先生方の喜びの笑顔に安堵しました。

25日からブログを休んでいましたので、訪問された方々には失礼しましが、リセットしてできる限り続けますので、お立ち寄りください。

続・8月に5月の女王

2011-08-24 22:59:15 | 自然の恵み
イギリス原産で、5月と女王にどう関係があるのかわかりませんが、イモに洒落た名をつけたものだと思っています。

      
家庭菜園で穫れる野菜の内で、4日前に掘って穫ったのは、まさしくメイクイーンですが、5月の女王という上品なのイメージには結びつきません。

日本では、他人を卑下した意味で、イモ野郎とかイモ娘などと言うことを聞いたことがあるけれど、ふざけてからかう時にも極親しい友人同士で使いますが、現在そんな呼び方を聞くことはありません。
多分、若者同士ではキモイ・ダサイ(もう古い言葉かも)などと言うのでしょう。

余談ですが、昔のこと団体で高校生男子を引率してオーストラリア旅行中に、現地の高校生集団と遊んだ時のことです。

日本の高校生同士が、仲間がゲームなどで失敗する度に、イモー、イモーと楽しそうにからかっているのに関心を持った現地の高校生に、「イモー」の意味を尋ねられたのです。

そんなわけで、それ以後数日間は親しみを込めたイモーが、広がり大流行したのです。

思いがけないイモーの浸透ぶりに戸惑い、これ以上汚い言葉で他人を呼び合う日本を誤解させたくないと、その後イモーを禁句にしたため聞くことはありませんでしたが、もしかして、オーストラリアのどこかでイモーが生き残っているのかもしれません。

ついでに、「掘ったイモいじるなー」と日本語でいうのと「What time is it now」が似ている話も、おおいにうけたのでした。

8月に5月の女王 

2011-08-24 22:45:36 | 自然の恵み
戦中戦後直後の最中で、主食になったのが馬鈴薯・カボチャ・トウキビでした。
八百屋で買うのではなく、家庭菜園で穫れたものだったので、収穫の時期になるとその栽培のことを思い出すことがあります。
大きな籠にいっぱい入れたトウキビを運でなかった子どもの頃を思い出します。

            
         穫れ始めたトウキビ

道端でもどこでも育つと、カボチャを植えた記憶があるけれど、あまり覚えていないのは、イモを植えたことやイモほりです。
当時よく食べたのは、男爵いもだったのか煮くずれしたり、粉がふいたようなホコホコしたイモでした。
中には苦みがあったりガジガジいももあったのです。

長めのイモで煮くずれしないメイクイーンという種類のイモを覚えたのは、ずーっと後のことで、メイク・インだと思っていました。(どんな不具合があるのか、これ以降の文章がアップできません。どうなってんだー!!)



「OYOYO展」は遊び心満載

2011-08-23 21:23:01 | Arts
ヒラマ画廊(旭川市2条8丁目)で始まった「第22回OYOYO展」多様なジャンルのアートとクラフト・雑貨などが混在する展示で、アートギャラリーが雑貨店を思わせる雰囲気です。
       
     

     
       
写真・書・俳句短冊・木工品・篆刻・陶芸・ステンレス工芸などなどの出品ですが、このグループは50年前には固い絆で山登りに熱を上げていた仲間のグループです。
グループの名がOYOYO(オヨヨ)と呼び、おかしな名前のとおりに、旭川と札幌在住のメンバーもユニークなキャラクター揃いなのです。
今は物づくりを楽しんでいますが、発表物は個性丸出しで、山登りの仲間に加わった自由人とその家族18人が出品しています。

             遊び心を全面に展示した近代詩文の本間敬三の書を、じっくり読むと感動します。

             樹齢70年以上の丸太でつくった加藤克己のLong Stool・6829に腰掛けて歓談できます。

             猫ちゃん大好きには大人気の、渋谷正己作品は縁日の出店の構えは猫専門店。

               
殆どがリサイクル品を再構成したオブジェなど、現代アートっぽい萩原常良作品の不思議。

老若男女が楽しめる展示に興味を示して喜んでくれる来場者の笑顔が、家庭的な雰囲気につつまれて和みます。
第22回OYOYO展」は29日(月)までです。