Tsuny'sブログ

老人が感じた日常生活を気ままに綴ったあれこれ

PRINT WORKS 2015展

2015-01-30 23:13:19 | Arts

旭川市のヒラマ画廊で、PRINT WORKS  2015展が始まった。

        

DM記載出品者の一部に不出品があるが、会場には28点が展示されている他、フレームなしのマット付きの小品が多数陳列されている。

         

        

            

        萩原常良作品「Memories of lakeside」木版 23×36cm                                   

 現代版画は、版種や版式を峻別することが困難なくらい多様になり、素材も混合されているので、鑑賞の楽しみが増してきた。

今回も、主に旭川市地域の版画作家と版画をたしなむ造形作家が、木版・シルクスクリーン・ドライポイント・エッチング・リトグラフなどの技法で巧みに表現し、表現の幅が広がり多様化が進んいることが理解出来る。

作者それぞれの感性と版による独自の作風を楽しむことが出来るが、これまでの一般的な版画の概念を超えた鑑賞の仕方が求められる。

版を用いてそれぞれ特徴有る過程を経て創られるのだが、何を使いどんな方法で創ったかに関心が向く傾向が普通だが、何を表現しようとしているのかの観点で展示作品に向き合う鑑賞で、版画芸術に親しむことを薦めたい。

PRINT WORKS  2015展は、2月9日まで(10:00~18:00 最終日16:00まで)


赤い実の洋燈

2015-01-29 23:27:01 | くらし

秋には葉が赤くなり、葉が散っても赤い実がナナカマドの枯れ木にぶら下がっている並木が多い旭川では、見慣れた光景だ。

冬の雪をかぶったナナカマドの赤い実を見ることも珍しいことではないが、特別の思いを込めて眺めることがある。

             

このナナカマドの小さい赤い果実に雪が積もると、何となく近寄って見たくなるのは、井上靖の中で、その雪をかぶったナナカマドのことを「赤い実の洋燈」と表現して話題になったからだ。

その詩は、明治40年5月6日に当時の軍都旭川市(春光町の第七師団の官舎)で生まれた井上靖が、旭川開基100年記念(平成2年)の式典に帰郷した時の思いを詩にしたものだ。

井上靖は、生まれて間もない翌年明治41年に静岡県伊豆湯ヶ島の父の実家に移ったので、生誕地の記憶がないはずだが、母から旭川のことを聞かされていたようで、生誕地旭川に思い入れが多かったのだろう。

          

冬がくると、何とも愛らしく見えて趣があるナナカマドの赤い実の雪をかぶった様子を、晴天と陽を浴びた陰影のある時も吹雪の日も、アングルを変えて「赤い実の洋燈」を見直している。

今日は、暖気の後に寒気が戻ってマイナス7℃になって降った軽い雪で「赤い実の洋燈」は、格別の風情があった。

 

真冬のシャワー

2015-01-27 23:15:18 | くらし

季節外れの雨が降った。

暖気が南から道内に到来し、こんな真冬なのに各地はプラス気温になった。

旭川でも朝の気温+5℃くらいが+6℃くらいにまで上昇したので、1月としては観測史上最高気温なのだそうだ。午前中に無音の柔らかい小雨が雪面を濡らした。まさにJanuary showerだ。

3時間くらいで2mmの降雨量だが、真冬の雨は異常気象だ。

圧雪道路も水浸し状態で、凍った箇所の判断が困難となり、そろそろと歩行しなければならず、車のスリップ事故も多発したと報じられた。

こんな冬の暖気の後には、必ず荒天になるのが普通だから厄介な天候なのだ。

午後から湿雪になったが1cmくらいだけだったが、明日は最低-8℃最高で-5℃の予報だから降雪もあるだろうし、平年並に戻るようだが、荒れた天候でなければいいのだが。

それにしても、今冬の降雪量の少ない旭川は平年の降雪量は65cmなのに現在37cm(札幌は平年61cmで今年は79cm)だから珍しい現象で、異変が起きている。なのだで不気味にさえ感じる。

こんな少ない平年であっても、この後に何度かどか雪で結局は帳尻を合わせるように平年並みの降雪量で終るから、今後の降雪量に関心深い。

            

           JR旭川駅裏風景 1月25日撮影

このまま雪の少ない旭川のままであってほしい。


輝く1月の大雪山

2015-01-25 23:19:37 | 自然観察

ステージに照明が当たっているように、ふるさとの山並みの劇的な光景を眺めることができた。

今日は、暗い灰色のが覆う雲の切れ間から、明るい陽光が大雪山連峰方面を照らして、ふるさとの山並が輝いていた。遠望できる十勝岳方面も同様に陰影くっきりと雄大な景色を楽しむことができた。

              

幼い頃から、こんな峰々の光景を眺めて生きる力をもらって育ったので、齢を重ねた今も又元気がでる眺めだ。

登山を始めてからは、並列しているように見える峰々が、手前から遠くまで隔てた位置にあることを知り、大雪山連峰の独立した峰々の高さと距離間や尾根と谷をも意識して描くようになった。

今日のような、1月の午後3時過ぎの光の方向による陰影が、峰は勿論のこと尾根や谷がくっきりと確認できる眺めを凝視出来るのはラッキーだ。

北海道は暴風雪だと報じているが、北海道のところによっては荒天なだけで、旭川地方は平穏なのが不思議なくらい少ない降雪量で、今日もチラッと降ったくらいだ。

しばらくの間山並みが見えなかったので、今日の輝くふるさとの山並みは感動的だった。


感性豊かなフォト集団北限の写真展

2015-01-20 23:10:31 | Arts

フォト集団北限の写真展が、今日から旭川NHKハートプラザギャラリーで始まった。

フォト集団北限の活動は、北国の厳しい環境の中で生活を築き上げていく人間のエネルギーを、カメラを通して見つめて、写真による表現を社会と密着した一つの運動にまで発展しなければならないと、1965年以来精力的に続いている。

            

数々の実績を積み重ねて注目を浴びているだけあって、道楽的趣味の域を超えた個々のテーマに沿った上質な写真が展示されていて、よくある風景写真展の雰囲気ではない写真表現への意気込みが伝わってくる。

                 

モノクロ写真の特異性が十分感じる魅力的な作品に魅了される。

        

カラー写真では表現されない白黒のトーンの微妙な表現は、鑑賞する側のイメージを豊かに膨らませる力がある。

ファインダーを覗く撮影者の確かな感性を感知できて感動する。

旭川市の今昔を記録した写真集を刊行するなど、活動の足跡を残しつつ写真芸術の真価を求める写真集団の活動を推進する同人の活動に注目している。