Tsuny'sブログ

老人が感じた日常生活を気ままに綴ったあれこれ

デッキで立ちっぱなしの暇つぶし

2013-03-31 14:02:53 | インポート
先週の日曜日は会合があって札幌に出かけたが、帰りのJRは満席だった。
久々の日曜日は混むくらいは承知していが、特急列車がこんなに混むとは予想してなかった。
しかたなく、デッキで数人と共に、久々に立ちっぱなしだった。

旭川-札幌間は80分の列車が多いが、その列車は95分かかる列車だった。
指定席にと車掌に尋ねたが、予約席も予約満席でダメだと断られた。
旭川まで指定席もグリーン車に空席が目立ったが、車掌は通り過ぎるだけで、デッキで立っている老人には下車した後の空席状況案内はなく、検札もなかった。

その日は体調に問題がなかったので、昔の混雑した時代を思い出し懐かしみながら、冷たい壁に寄りかかって1時間35分を過ごした。

暇つぶしと退屈しのぎに、暗い外の景色を車窓から眺めることができないから、イヤホーンでお気に入りの音楽聞いたり、どうでもいいことなのにデッキ内で目についた標示を読んで、お知らせ/注意/お願い等の文章表現の解釈することで時間を費やしたりした。

            
この場合のドアコックって何だろうねー?、非常の場合もドアが閉まっていたら、外には出られないなー。「この下のハンドルを・・・」?、でもハンドルは見えないよ。
なるほど、業界専門用語のドアコックとはハンドルのことなんだー。
何となくわかるけどっ。

察するに、床近くに赤色枠の15×20cmくらいの小さい扉が見えたが、この下とはここのことで、その中にドアコック(ハンドル)が隠れているようだ。

赤地に白文字は「もし線路に降りるときは特にほかの列車や電車にもご注意ください」は、青字の白文字の下に続く文章だねー。
これをしげしげ眺めたので、非常時の場合はスムーズに操作ができそうだ。

      
開く時に戸袋?に指をはさむ人が多いんだ-。なるほどー。     
ドアガ閉まる時にドアにはさんでも安全なんだねー。

      
すきまや段差は危険箇所なので、要注意だ。隙間や段差が全く無い場合もあるんだねー。      

      
車両と車両間のドアのことだけど、車掌が通過の時も閉めることはなく開けっ放しだったよ。

      
「デッキ・トイレ等も禁煙です」とは「全車」だけでは守られないってこと。?

      
「飲料水として使用しないでください。」との、手洗い場所の標示だけど、うっかりして飲んじゃう人がいるからか?

英文(外国語)付記が、有り・無しは必要度の差ではなさそうだ。

あちこちにある標示の文章表現には、おおいに興味と関心があるので、まーこんな風に考えると、結構時間がが立つものだ。
自分が伝達したいことを簡潔・正確に書く場合の参考になったので、無駄な時間ではなかった。

書き手側は分かっている場合だから、なお一層読み手が理解出来るような親切な表現に注意したいものだ。

この日は、なぜか1時間35分間のたちっぱなしなのに、それほどの疲労感はなかった。
19:05分に-5℃の旭川で降車する時は、デッキにたのは他に誰もいなかった。




松田行雄木版画展とバレン

2013-03-22 22:08:18 | Arts
旭川市の「花みずきギャラリー」で3月30日まで「松田行雄木版画展」が開かれている。

    

    

松田行雄さんは、新ロマン派美術協会の会員で、油性インクで刷り上げる木版画を発表している作家だ。
今回は、りちぎな彫りと自分でつくった本バレンでの巧みな刷り技で、「花」をテーマに黒いマットの額装で小品20数点と、シートのみの作品多数を発表している。

          
          コチョウラン

展示されている作品は、第67回新ロマン派美術協会展に発表した「朽ち行くままに」や全道展出品作の作風とは別種の作品で、気軽に鑑賞できる単純化されたきれいな作品だ。

          
          朽ち行くままに

松田行雄さんの巧みなバレン刷りは、職人的技法の達人だと思う。
自身で本格的なバレンを作る数少ない職人的技の持ち主だ。

今回は、会場にそのバレンつくりの工程を実物資料で公開している。

    
    
和紙を張り合わせて漆塗りの円形基盤をつくり、竹皮を糸のように削いで2本づつないながら繰り返し、16本の竹縄を巻いて竹皮の下に貼付けて本バレンをつくる過程が良く理解できる貴重な資料だ。

バレンつくりは多分独学だと思うが、トウモロコシの皮でも試みていて、バレンつくりに取り組む探究精神は半端ではなく、試行錯誤の結果で見事な本バレンを作り上げている。
貴重な無形文化財といっても過言ではない。

    
    
作り上げるバレンは市販の学童用のバレンとは違う本バレンは、刷りの効果が抜群にいい。

こんなバレン職人の存在を知ってもらいたいと常々思っているが、本人は極めて控え目だから惜しいことだ。
今日、会場で作家本人と久しぶりに木版画の技法談義を交わしたが、彫り・彫り・道具の話の他に、版画の普遍的な絵画性について話を発展させたかった。

歩くスキーコース変更はなぜ

2013-03-10 23:46:15 | インポート
降雪の少なかった旭川にも、昨日から降り出して、第33回バーサーロペット・ジャパンの2日目の歩くスキー大会は、雪の降る中行われた。

 
          10時スタート地点

10時のスタート時点には、粒状の雪が顔をまともの叩くように吹き付けた。
この大会がこのような天候でスタートするのは希のことだが、自然を素直に受け入れてのアウトドアスポーツなればこそのワイルド感があって、これはこれでいい機会なのだ。
 
スタート前のアナウンスで、10Kmコースは5kmコースを2周することになったと告げていた。

雪が激しいためなのか、その理由は聞き取れなかったが、実施要項に「気象条件によってはコースを変更すること場合がある」とあるのでしかたがない。

旭川では、この程度の降雪状態はウインタースポーツができない気象条件ではないと思っていた。
殆ど平地のコースだから移り変わる雪景色を楽しみながらの歩くスキーが魅力なのだ。雪が降ったら冬のスポーツができないなんて軟弱過ぎる。

歩くスキーは、アスリートが記録に挑戦するのとは違うので、5kmを10Kmに伸ばすため同じコースを2周する意味があるのだろうか。

バーサーロペット・ジャパンというクロスカントリースキー競技の付帯イベントとしての「歩くスキー」大会の会場を分離して河川敷コースでの開催なのだから、ゆったりと、川の街旭川の冬景色を堪能できる楽しいイベントが良いと思うのだが。

このことを「まるまるnet北海道」のインタヴューを受けた時に語ったけれど、過激な大胆発言なのでカットされて放映はないだろう。

気温が上がったので、降る雪は柔らかになっていたし吹雪でもなかったので、視界は効かないけれど、大正橋が見える地点の10kmコースは閉鎖されて折り返しだった。

     
給水所が設けられ、スポーツ飲料でリフレッシュする参加者が、立ったままの小休止していたが、その中でゲスト参加していた赤いゼッケンの夏目円さん(五輪選手)の姿が一際目立つていた。

10Kmの記録挑戦で参加したのではないので、5Km地点でリタイヤーした。
大正橋やツインハープ橋までの景色を眺めながら歩くスキーを楽しみたかったので残念だった。

スタート・フィニッシュ地点付近は、お祭り気分になる屋台風にテントが立ち並び、アフタースキーを楽しむ人々で賑わっていた。

   
参加者無料給食所できのこ汁やコーンスープ・バナナなどの提供を受けた。

雪は降り続いて自宅付近は約50cmも積もってしまったが、日曜日のためか除雪車の稼働がないので、雪の坂道を登る運転技術は特別な技が必要だ。

4輪駆動車でなかった時には、この雪の状態で立ち往生したことを思い出していた。
今季最大のドカ雪かもしれない。

暴風雪とエゾリスの往来 

2013-03-04 00:00:15 | インポート
猛吹雪が北海道の北部のオホーツク海寄り地域を襲った。
報道によると、最大風速は22m以上の紋別市・北見市など観測史上最大の暴風雨だった。

除雪が間に合わないため、これらの地域では交通は麻痺状態で観光バスや乗用車が立ち往生し行方不明や、北見市・網走市など7市町で500名近くが道の駅や公民館などに避難した。
湧別町では車の中に閉じ込められて死者もでた。
降雪量も多く、道路は寸断されJR・バス・航空機に影響がでている。

報道では、北海道では暴風雪と、広い北海道全体のように伝えているが、広い北海道は地域差が大きく、日本海やオホーツク海寄りの地域が災害を被ったのだ。

旭川市の場合は、一時吹雪いたが小降りの雪はとばされて除雪なしの天候だった。
暴風雨の影響はどうかと、3日朝に自宅周りを点検してみると、全く暴風雪の影響はなく平穏な別世界だった。

その時にキタキツネ以外の小動物の往来した足跡を発見?した。
雪面に足跡がくっきり残っているは、吹雪が止んだ後の痕跡だ。
どんな小動物なのかと観察して往来した様子を想像した。

道路を挟んで自宅裏の木立までの往来の足跡は、おそらくエゾリスだと推察した。
夏の日に自宅まえの道路を横断してエゾリスが往来し、松の木に巣をつくっていたことを思い出したからだ。

            
     道路を横断して来て、急斜面を往復した足

     
道路の向こう側から、急斜面を下りて来て道路へ跳び降りてきた足跡

木の根元で足跡が止まっているのを観察してみて、その木を登ったらしいが、何をしようとして来たのか想像がつかない。
穏やかな吹雪後の朝、エゾリスの足跡観察で楽しんだ贅沢な一刻だった。