個展が終わったが、これまでの疲労感がいっきに出て、精気を取り戻すのに時間がかかった。
個展準備から終了までに期間に目をかけずにいた庭の花々は、自由に育っているのが嬉しい。
それらの花たちに癒やされる時間が、疲労回復に最も良いことだ。
放っていた林檎や梨などの果樹たちは、順調に育っているし、成長の早い草花の咲き競う姿を見てまわる時間が楽しい。
ラ・フランス
アヤメ/ミヤコワスレ
野生化した多様の草花が混在する庭の一隅は趣がある。
特に移植したのではないので、それぞれにこの場所を自由に選んで繁殖している。
セントーレア・モンタナ/カモミール/ダイアンサス/ビオラ/アリッサムなどが、共演するステージを見るようだ。手を入れていないので野生味満点だ。
大好きな紫色のビオラも和ませてくれる。こぼれ種から育ってあちこちの点在しているが、集まって一カ所にまとまって生き生きと咲く姿は一段と美しい。
特筆する程でもない草花だからこそ、愛おしく見える。
新種の珍しい花などが出回って注目されるが、雑草扱いされて何処にでも咲く花にも同じ生命力があるのだ。
人間が勝手に雑草と決めつけ、人間が花の価値に差をつけているが、どの植物にも大小の差はあるにせよ花は咲くことを忘れているようだ。
生活に潤いを与えてくれる草花を愛でる気持ちを忘れたくはない。