鳩ポッポが「必殺仕分け人」と呼び、鳴り物入りでスタートした行政刷新会議(議長・鳩山首相)の「(ムダな)事業仕分け作業」は、公開実施されたこともあって視聴者から多様な賛否の声が上がっている。自民党政権でも予算編成の手順上は進めてきた(非公開で民間人抜きの)作業内容である。一部の族議員と省庁が中心となって内部会合(非公開のインナー)で進めてきたことから、政官業癒着でなァなァの利権構造になっていたことは否めず、運営方法についての問題や(民主党の)パフォーマンスのきらいはあるが、公開することで国民目線の客観的な『一次精査』が諮られることは、率直に良いことであると見ている。昨11.16の(総裁代理)大島理森・自民党幹事長来形での党県連主催・対話集会で、ブログ子は「事業仕分け」を念頭に発言した訳ではないが、自民党本部内の活動状況(部会・各種会合)などを、BS・CS放送の枠を確保して積極的に生広報を行うべきと提言した。現与党の民主党の活動は推察するしかないが、自民与党時の活動内容の方がはるかに(体力的に2~3倍は)上回るものと考えられる。それも民主党新人議員がオリエンテーリングから始まることを見れば、自民党は新人も重鎮も一議員として同じ扱いが原則である。サボル議員は置いてけぼりを食らい、意欲ある議員は新人とていくらでも発言の機会がある。小沢独裁の民主党と違い、自由で民主的な政党が自由民主党本来の姿である。このような精力的活動を内輪内輪に収めていたことが、国民からは一部の族議員と官・業界との密室慣れ合い談合と受け取られ、信頼を欠くことにもなっていたことなのだろう。一部にムダと利権が発生していることは否定できないが、「事業仕分け」の公開などを通して普段に公開広報をして行けば、より有権者と共有できる信頼体制が構築できるものと考えられる。大島幹事長の答えは、(広報は)小池百合子広報本部長に任せてあるので・・・。と、BS・CS利用などには消極的に感じられた。(有権者)納税者目線は暗いものを明るく、臭いものは除臭、濁った川は清流にと自然観に望んでいる。情報社会の先端技術に相応しない遅れた取組みには、逆にあらぬ疑念を持たれてしまう。信任を得るためにも早速の広報改革に取組むべきである。鳩山政権の目玉プロジェクト。予算の無駄遣いをなくす切り札として導入された「事業仕分け」ではあるが、事務局(ウラに財務省主計局、構想日本代表の加藤秀樹は元大蔵省主計官)が極秘の査定マニュアル「参考メモ」を作成し、民間有識者など仕分け人に配布していたことが明らかになっている。財務省の視点に基づき、仕分け対象事業の問題点を列挙、各担当省庁の主張に対する反論方法まで具体的に指南する内容で、政治(家)主導を掲げた事業仕分けが、財務省主導で進んでいる実状が明らかになった格好だ。これでは鳩山政権「鳴り物入り」も、国民を袖にした民主党ぐるみの八百長劇と言わざるをえまい。結局、若葉マーク民主党政権が奏でる「脱・官僚依存」の実態は、財務省への予算編成全権委任の詭弁だったということか。ところで、ブログ子の記憶としては(戦前の職掌理解不足だが)、戦後初めての山形県出身の主計官誕生で(1987入省で外務・経産担当の山形東出のY君)、このたびの「影の仕分け人」に堂々と係わっているようだ。以前、尋ねたときに家族は政治家向きではないので・・・との言葉少なだったが、超官僚と称される財務官僚の中から選りすぐられた主計官抜擢(1985~87年次)であるから、逸材であることに違いはない。同郷県民として期待したい。
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