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ステキな金縛り


監督 三谷幸喜
出演 深津絵里、西田敏行、阿部寛、中井貴一、竹内結子、市村正親

 宝生エミはがけっぷち弁護士。へま続きで、今度の裁判が最後のチャンス。妻殺しの容疑の男の無実を証明する。犯行時間には容疑者は旅館「しかばね荘」の「歯ぎしりの間」で寝ていた。この部屋で容疑者は、落ち武者の幽霊にとりつかれ金縛りにあっていた。
 宝生はアリバイを証明するため、幽霊、更科六兵衛を証人として法廷に立たせる。六兵衛も400年前無実の罪で非業の死をとげ、成仏できずにいるため、宝生に協力する。
 今までの三谷映画の中で一番笑えた。弁護士宝生役の深津、落ち武者六兵衛役の西田、検事小佐野役の中井、宝生のボス速水役阿部らが演じる主要人物たちがみんな笑いが取れる。へまでまぬけな三流弁護士の宝生。秀吉に攻められた北条家の重臣で、敵に内通したとのことで処刑された六兵衛。科学万能主義で死後の世界やオカルトなことを信じない小佐野。不健康な生活をしている速水。みんなの目的は真実を見極めることだが、微妙にずれていて、いつもの三谷映画らしくドタバタを演じる。 
 今さらながらだが、三谷の才能に感服する。幽霊六兵衛は宝生には見えるし、声も聞こえるから会話もできる。ところがみんな六兵衛が見えるわけではない。肝心の裁判長やボスの速水には見えない。三つの条件がそろった人間でないと、六兵衛は見えないし声も聞こえない。
 400年前に死んだ幽霊を裁判の証人にする。こういう奇想天外な設定をして、容疑者の無罪という目的にどう持って行くか。上記の3条件を実にうまく使い、六兵衛を見えない人と観客を納得させて公判を維持していく。また、奇想天外な設定と同時に、意外な犯人というミステリーの芯をちゃんと持っている。
 それにしても贅沢な俳優の使い方だ。上記の人たち以外にも、佐藤浩市、浅野忠信、深田恭子、草なぎ剛といった、1本の映画の主役をはれる役者を脇やチョイ役で使っている。もちろん三谷映画には欠かせない戸田恵子もちゃんと出ている。深津絵里がかわいい。 
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あっぱれ岩田

 岩田、山田の見事な投手戦やった。岩田、今夜はようがまんした。いつも、6回か7回にポコンと打たれるんやけど、きょうはようふんばった。
 二人の両先発の出来を観ると、0対0のまま引き分けかと思うたけど、8回にブラゼル2塁打。代走田上。新井弟バンド。キャッチャー細川送球ミス。で、1点。この1点を守護霊藤川が守る。ま、相手がくれた1点やけど、勝ちは勝ちや。これも岩田ががんばったからや。あっぱれ岩田。

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