走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

不思議なヤツ

2012年05月07日 23時56分06秒 | すばらしい出会い
 ずっと年下だが、私にはたくさんの友人がいる。
 例えば、Y君。

 母の葬儀のときに花を贈ってくれた。
 通夜も葬儀の日時も場所も教えていなかったのに。

 通夜もひと段落し、そのY君にお礼の電話をかけた。

 すると、電話の向こうで泣いているのである。

 「あ!私。お花届いたよ。ありがとう。」

 鼻水をすすりながら、
 「なんでこんな時に電話してくるんですか。」

 「いや、なんでてうれしかったから...」

 「お礼の電話なんかいいですから、お母さんに付いといてあげてください。」
 怒られた。そして、電話を切られた。

 Y君は、私の母親と一度も会ったことがない。
 でも、彼とは世間話をよくした。
 
 にしても、自分の親が死んだわけではない。
 でも、自分のことのように泣くのである。

 だからといって、通夜や葬儀に顔を見せるわけではない。
 不思議なヤツである。

 きっと、悲嘆にくれた私を見たくなかったのであろう...
 でも、葬儀の間、畑に出て天を仰ぎ見ながら涙するヤツである。
 まさに、子どもである。

 憎めないヤツである。
 腐れ縁というやつか...

 自分は恵まれているとつくづく思う。
 
 


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