走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

友からの心遣い

2012年08月13日 06時11分51秒 | すばらしい出会い

 今年は、母の新盆。
 さすがに新盆なので盆休みをもらいました。

 なにかと気忙しい。

 そんな中、中学校からの友人であるT君から「お線香」が届いた。
 重厚な器に入った上品な香りのするお線香だった。

 さっそく使わせてもらうことにした。

 T君からはその前に手紙をもらっていた。
 以前にも書いたことがあるのだが、父が死んだとき、近くにいたにもかかわらず手紙をもらった。
 直接、口にすればいいのだが、口にできないために手紙に綴ってくれた。
 当時を振り返れば、私もかなり意気消沈していたためだろう。
 その手紙で随分と救われた。
 そして、彼が当時好きだった映画のタイトル「いつも心に太陽を」という言葉をプレゼントしてくれた。
 私は、この言葉をよりどころにがんばれたと思う。

 そして、今回の手紙の中で彼は私たち親子を次のように評する。

 貴兄とは友達のような母子であり、また強い絆で結ばれていて、うらやましかった思い出があります。
 互いに支えあってきた母子お二人の人生は、「たった二人」でやはり大変だったのでしょうね。
 傍目にはそれを感じさせず、常に明るいお二人でした。
 お母様も気丈でしたが、貴兄も気丈でした。
 その気丈な貴兄であっても、お母様の御逝去はやはりショックなのですね。

 小生の場合は、東京に就職して母とは永年離れて暮らしていて、また他界する前の数年間は入退院を繰り返していたので、ある程度覚悟は出来ていました。
 父から、訃報を聞き、急いで帰郷し、実家に帰り、通夜、葬儀に参列したのですが、意外に涙が出ませんでした。
 しかし、葬儀が全部終わり、東京の自宅に戻って、二階の部屋で一人になった瞬間、なぜだか急に涙があふれてきて、声を出して泣いてしまいました。
 不思議なものですね。
 それほど母親べったりの子どもではなかったのですが・・・。

 貴兄の場合は、母であり、友であり、支えあってきた「仲間」でもあるお母様であっただけに、失った悲しみは大きいと思います。
 悲しんでいいと思います。
 気の済むまで悲しんであげればよいと思います。
 貴兄も大人ですので、「時」が必ず解決してくれると思います。

 この手紙で随分と救われました。
 女々しい自分がどこかにいて、吹っ切れない自分がいました。
 でも、悲しい時には素直に悲しめばいいということを改めて感じました。
 すると、今までのひかかっていたものが抜けて、「スー」と軽くなったような気がします。

 お盆に帰ってきた母を心安らかに迎え、送り出すことができそうです。


 


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