走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

題名のない音楽会

2012年05月13日 23時25分24秒 | ちょっといい話

 今夜、BSで「題名のない音楽会」の再放送(本来は5月6日放送)を観た。

 シロウトの喉自慢のような企画。
 だが、そこはクラッシクを基本においた番組であるので、選曲も童謡からオペラまで幅広く、しかもいずれも上手である。

 年齢は、小学二年生の女の子から87歳までのご婦人まで幅広い。

 その中でも、グランプリを受賞された87歳の冨田富美さんが歌われた「この道」は感動した。
 冨田さんが本格的にコーラスをはじめられたのは、80歳になってからという。
 審査員から、「なぜその年齢から始めようと思われたのですか」という問いに対して、「子どものころから歌うことは大好きでした。でも、戦時中だったために父親に反対され、ずっと我慢していたのですが、反対する人が居なくなったので始めました。」

 冨田さんが歌われた「この道」は子どもの頃聞いて以来だった。
 
 87歳という年齢なのに凛とした姿勢。
 母は、80歳前から腰が曲がっていた。
 ハリのある声。
 どうしてもお袋と重ねてしまう。

 涙が流れる。
 審査員の森公美子さんも、山口智充さんも、高嶋さち子さんも泣いている。
 司会の佐渡裕さんさえも

 冨田さんは自分のすべてを語ったわけではない。
 審査員が訊ねる前に歌を聴きながら本当に涙が出た。
 
 人は、その生き様が何を語らなくても立ち居振る舞いに現れるという。

 自分もこのような生き方ができるのだろうか...
 無理かなと、既に後悔の念に苛(さいな)まれる。

 どちらにしても、今宵は、素敵な歌を聴くことができた。 

 

 
 


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