走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

虚心坦懐(きょしんたんかい)

2013年03月19日 23時37分53秒 | つぶやき

 本市には、職員提案制度というのがある。
 業務の改善や経費をかけずにできる事業提案などを職員に求めるというものである。
 どうしても提案したいことがあって今回提案していた。
 本当に久しぶりの提案である。
 正直、第一回目に提案してから二回目の提案である。

 そして、今日、入選したので22日に表彰しますと担当者から連絡を受けた。
 正直、表彰式は面映い。

 だが、入選することで提案したことが具現化するのがうれしい。

 提案内容は、公共施設(学校や公民館など)の屋上ににWi-Fiアンテナを建てて欲しいというもの。
 ただ、これを行政が建てていくとかなりのコスト負担が必要となるので、民間の通信事業者に建ててもらい、通常はサービスを提供してもらい、儲けてもらおうというもの。
 維持費もその利益から負担してもらおうという、本当に虫のいい話である。
 そして、災害時は優先的に行政や被災者のために使用させてもらおうというもの。
 民間事業者に加担するのかという意見もあるだろう。
 ただ、工事発注は地元に落ちる。
 利益が出れば、税金も取れる。

 かなり身勝手な提案だと思いながら、提案した。
 その理由は、地域の災害について話していたときのこと、生石地区は地盤が本当にもろいと聴いた。
 津波も怖いが、液状化の被害の方がもっと怖いという。

 つまり、液状化が起こると看板や電柱の倒壊の危険性があるというのである。
 電柱の主なものは、電気と通信。
 通信関連の電柱が倒壊すると、情報の入手や発信ができなくなりますから、被災者やその家族は不安な時を過ごさねばならないということです。

 何とかしたいと思いました。
 しかし、支所長という立場では何もできないのが現実です。
 そこで、職員提案ということになったのです。

 ですから、入選よりも具現化することの方がうれしいのです。
 まさに、虚心坦懐。
 提案者の名前など残らなくていいんです。

 悪く考えてはいけないのですが、被災したときをイメージしたときにすぐに携帯電話やメールがつながる。
 そんな環境を平時から準備しておきたかったのです。

 今回の表彰は、私が取ったのではなく、熱心に勉強会を行い、この地区として何をしなければならないかを話し合う内容から出てきたことですから、地域の人たちのものだと思うのです。