走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

成功を忘れられるか

2013年03月05日 23時50分29秒 | つぶやき

 人はいい仕事をすればするほど、その仕事が忘れられないと思う。
 しかもその成果がいい結果であればあるほど、そうに違いない。

 しかし、最近はそうであってはならないという。
 というのも景気がよくて売上が伸びているときは、成功した戦略を繰り返す意味があったが、成熟市場では過去の成功事例が通用しないというのである。

 むしろ成功事例に基づく発想は、その発想をかえって狭めてしまうというのである。
 だから、どのような成功事例も意識して忘れたほうがいいというのである。

 参考にならないのは、他の成功事例も同様だという。
 もちろん成功事例を学ぶことが無駄とはいわない。

 ただ、過去の事例を学ぶのは「こういう考え方もあるか」といった発想の幅を広げるためであり、事例そのものは参考にならないという。
 状況の異なるところに過去の事例を当てはめても、99%はうまくいかないのだと。

 成功事例があると、人はそれに寄りかかり、自分の頭で考えなくなるとも。
 それに慣れると、いざ新しいアイデアを求められるときに対応できなくなる。

 私は個人的には、同じ事を繰り返すことを極端に嫌った。
 それがルーチンワークだとしてもである。

 また、相手に対して成功事例を得意げに自慢される御仁がいるが、聴かされる側にとっては楽しくない。
 そんな時、天邪鬼な私は自分の失敗談ばかり話す。
 意識してである。
 その方が、相手は反面教師的に取り込んでもらえると思うからである。

 成功事例はできるだけ捨てる。
 それが己の成長だと思う。