友人の紹介で、県内の町おこしグループの人たちと知り合った。
私の友人が、「町おこしにうってつけのおもろい役人がおる」と話の流れで出たようで、わざわざ松山まで出向いてきてくれた。
内容は、地域の人たちだけで物事を発想すると新鮮味にかけるというものであった。
あまりの熱心さに、圧倒され、感動し、何も知らないのにもかかわらず好き放題話をさせていただいた。
気がつくと5時間も話していた。
それでも尽きなかったのだが、お店が閉店になったので終わらざるを得なかったのである。
私の話を熱心に聞く謙虚な姿勢を見ていると、この人たちは本当に地域を愛しているんだろうなと感じた。
その思いに、つい絆(ほだ)される。
「よかったら、ボランティアでアドバイザーしましょうか?
でも、好き勝手なこと言っちゃいますよ。それでもイイですか?」
そういうと彼らは心から喜んでくれた。
内心、自分のようなものでも役に立てるならと思ってしまう。
最近、自分が今まで積み上げてきたノウハウが実践に向くのかどうか考えることが多くなった。
ただ、松山というフィールドだけで通用するものなのか、他の地域というフィールドでも通用するのか、考えるのである。
今回のようなお話は自分にとって絶好のチャンスである。
自分の理論が応用できるのかどうか。
しかも他地域というフィールドで検証できる。
また、主役の人たちは「背水の陣」にも似た危機感を持ち、臨んでいる。
この人たちの役に立ちたいと素直に思ってしまう。
彼らなりに最善を尽くしてきた。
でも、何か越えられないハードルを感じている。
それに少しだけエッセンスを加えてあげれば、スムーズに動き出すような気がする。
なんだかワクワクしてきた。