走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

社会の役に立つということ

2010年06月13日 23時06分50秒 | ちょっといい話
 今日のお昼に松山市小中学校PTA連合会の中村和憲会長にお会いした。

 昨日の潮干狩りについてお聞きすると、天気にも恵まれ、全部で2,500人くらい参加されたそうでたいそう喜んでおられました。
 また、5年間潮干狩りを続けたおかげで、子どもたちがとったアサリの中にとっても小さな貝が見つかったというのです。
会長の推測によると「これはですね、毎年、とりそこなった貝が居ついて子どもを産んだんじゃないかと。これをもっと続けると、そのうち梅津寺海岸にアサリがもどってきて、最後には海水をきれいにしてくれるんじゃないかと思うとうれしくなってしまって...」
 私は、中村会長のこの純粋さとあどけなさ(ゴメンナサイ)がとっても好きです。

 その中村会長がある中学校の2年生の職業科授業の講師を依頼され、今春から引き受けたそうです。
 その最初の授業で早速、宿題を出したそうで、内容は「次の授業までに家の仕事で手伝ったことを次回に発表してください」というもの。
次の授業の時に生徒たちはその宿題をしてきたそうですが、しっかりと毎日家の手伝いをしている子と、明らかに今回だけ手伝った子がわかったというのです。
 そして、子どもたちが手伝った仕事を板書すると、驚くくらい家の仕事があったというのです。
 そこで、これらの仕事を日々誰がやっているかという質問を投げかけたところ、答えは「お母さん」になったというのです。
家の仕事をやったからといってお金を稼ぐわけではありません。
でも、仮にお母さんがその仕事をしなかったとしたら家族はみんな困るわけです。

 仕事は必ず誰かの役に立つということをまず教えたかったというのです。

 確かに、どのような仕事も必ず社会の役に立っているのです。
  かごに乗る人、担ぐ人、そのまたわらじを作る人...
 子どもたちにとって、「心豊かに生きる」ことを教えてくれる素敵な先生だなと思ったのは私だけでしょうか