走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

恥を知れ

2009年08月15日 21時36分05秒 | その他
 今夜、テレビを見ていたら脚本家の倉本聡さんが出ておられました。
 その中で、「今、日本人の心から『恥を知る』という心が途絶えたと思う」といった内容の話をしておられた。

 そのとおりだと思った。
 日本人が元来持っていた意識の中にしっかりとした倫理観があり、「生きる限り誰かに迷惑をかけなければ生きていけない」ということを根底に持ちながら、「だからこそできるかぎり、人様に迷惑をかけないようにしよう」といったものがあったような気がします。

 父が死んだ直後、母が一度だけ弱音を吐きました。
 「今、うちにはお金がない。ここで生活保護を受けたら楽になるんやけど、そうしたら、お前が将来、世間様に胸を張って生きていけないかもしれん。ここは、苦しいが力を合わせてがんばろう。」
そのときの母親の切羽詰った顔を今も忘れられない。

 昔の人たちは、よく「世間様」とか「お天道様」という言葉をよく使っていたような気がします。
一時、「コンプライアンス(法令順守)」という言葉が流行語のように巷に流れましたが、法律の上にある倫理観や道徳心が壊れたためだとも倉本さんは言っておられました。
そのとおりだと思いました。
日本人が「世間様」とか「お天道様」という言葉を使わなくなり始めてから、私たちは法律しかなくなったのかもしれません。

 そこまで行かないで自己制御できていた時代へ、今こそ大きく舵を切る時期にきていると思いました。
私たち社会教育の現場にいる人間にとって、ますますがんばらなければならないと固い決意をしました。

川施餓鬼

2009年08月15日 20時24分25秒 | その他
 今日はお昼に日浦地区(河中/http://www.matsuyama-people.jp/04/hiura.html)の川施餓鬼を観にいってきました。
あいにくの曇り空で川の水温も平年よりも冷たいような気がしました。

  

 

  
 渡部公民館長がお経を読み、太鼓と鐘の合図で始まりました。

  
 旗の担ぎ手とロープの引っ張り手の息が合わないと、旗はたちまち倒れてしまいます。

  
 真ん中の男の子は、日浦公民館の有光公民館主事のご子息です。

  
 真ん中の白い帽子をかぶっているのが私の先輩の長野さんです。

  
 三本目の旗が倒れた時に、岩にあたって支えの棒が折れてしまいました。

 
 今年は、天候不順などで旗が倒れるシーンをよく観ました。
 この行事は、傍目から観るほど楽ではないということを改めて感じました。
 伝統文化を継承する難しさ、頭が下がります。
 関係者の皆さん、お疲れ様でした。