走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

チーム医療とは

2008年07月22日 22時24分26秒 | その他
 継続するためのコツ

 文芸春秋8月号に知り合いのS先生の記事が掲載されていました。
 その中でチーム医療の必要性や重要性について説かれていたのですが、このことについては直接お話を伺ったことがあり、その時の話を紹介させていただきます。

 「リハビリにとっては一貫した訓練が必要なのですが、これを仮に一人の医師で
  患者さんを診ていると、この医師がなんらかの理由で他の医師と交替すると
  やり方が大きく変わることがあります。
  そうなると、ひどい時には白紙に戻るのです。
  そこで、私たちの病院ではチーム医療という考え方が出てきました。
  そして、まずどのような治療を施すかといった共通認識をした上で、常に
  その患者さんの回復状況を共有するようにしています。
  つまり、イズムを全員が理解した上で同じ方向に行動しているということ
  です。
  また、医療の分野でのチーム医療を組む場合、その編成段階で同レベルの
  スタッフを経験年数等により揃えることができます。
  これがチーム医療の団結力を高め、進化する要因になります。
  なぜならチーム医療の弱点は、レベルの異なるスタッフを揃えると、どう
  してもレベルの高い人に流されたり、仲良しこよしの組織になってしまう
  危険性があります。
  実は、このことが当初の目標から大きく外れてしまうことになりかねない
  のです。
  ですから、チーム医療には、適度な緊張感と互いが切磋琢磨する機能が
  働かなければ向上しないのです。
  私は、このことを常に意識してチーム編成を行うとともに、イズムの浸透
  につとめます。そして、浸透したなと思ったら、その時点で次のチームを
  仕掛けます。」

 この話は、本当に深い内容だと思うのです。
 一つは、患者の立場からの医療につとめられているということ。
 二つめは、組織を継続する時の重要な要素が語られています。

 私の弱点は、私の発想を形にするところまでは何とかやれるのですが、それを次の世代につなげていくことが下手です。
 よくよく考えると、そのイズムをどれだけ伝えられたか、自信がありません。
 また、つなげてもらう仲間の組み合わせ方まで配慮していたか疑問です。

 S先生のお話を常に振り返りながら、部下や後輩たちに、なぜその行動を起こさなければならないのかを自ら気づかせるように仕向けたり、お客様目線に立った自由な意見を言い合える風土作りと互いの価値観を摺り寄せていける人材の育成につとめていくことが、地域や市民のためになると信じ行動をしようと思いました。