走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

恩師の前で

2007年06月26日 23時39分53秒 | その他
☆☆☆ いやはや

 今日、愛媛県公民館連絡協議会の新任公民館長研修会があり、その最終講師として呼ばれました。
本当は、菅会長がご挨拶されるところなのですが、破格のご配慮をいただき話す機会をいただきました。

 そして、開演前に見覚えのある方が近寄ってきました。
「元気か?」
中学時代の恩師でした。
「ど・どうしてここにおられるんですか?」
「春に退職して、地元の公民館長になったんよ。今日は楽しみに聴かせてもらおわい。」
 いやあ~まいりました。
色々なところでお話をさせていただきましたが、恩師の前というのは初めてなので、いつもより緊張をしてしまいました。

 終わってから、「寝ようと思うとったんじゃが、ついメモを取っていて寝る暇がなかったかい。本当に立派になったのう。」
顔が赤くなるのがわかりました。
 でも、心なしか自分の教え子の話を聴いた先生の顔がほころんでいたような気がしました。


☆★☆ 出藍の誉れ

 私の仕事では、生徒はいません。
 でも、部下はいます。
その中のA君が最近とってもうれしい提案をしてくれました。
それは、「公民館元気倍増計画」の中のテーマの一つに『あってよかった公民館』というのを掲げています。
一番は、災害時に公民館を避難場所として確保したり、地域の活動拠点としての整備をしてはどうかというものです。
その中で、地域の分館を含めて有線放送を整備してはどうかという提案でした。
これは、備品購入になりますので、公民館の現場としては机やホワイトボードなど、欲しい物がいっぱいあるのです。
でも、彼の提案はそれよりも有線放送設備を優先したいというものでした。

 実は、最近、さまざまな有線放送をすると、必ず「うるさい」といった苦情の電話をいただきます。
担当者は、かなりへこんだり、嫌になります。
有線放送設備が充実するということは、比例してクレームの電話をいただくことになります。
でも、彼は逃げないという姿勢を見せてくれました。

 私たちがどの部署にいても、まず優先すべきは、住民の生命の安全を守ることです。
そのことを彼は理解してくれたのだろうと思います。
人にはさまざまな価値観があります。
良かれと思ったことで、とんでもない苦情やブーイングの嵐になることがあります。
でも、住民の安全や生命を守ること、そして住民の幸せを願うこと。
そのためには、「自分は正しいことをしている」といった姿勢で、凛として信ずる道を歩むことです。

 インターネットも必要ですが、有線放送設備も大事ですよね、A君。