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走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

ちょっとした工夫

2008年11月06日 18時27分11秒 | その他
 やればできるじゃん

 今日、昨日行われた国(文部科学省)の来年度の事業説明の資料を見ていて、来年度立ち上げようとしている事業に活用できないか、ふと思いました。

 そこで、担当リーダー、担当、昨日説明会に出席してくれた担当を集めて、早速打合せをすることとしました。
 まず、目的を述べ使えそうな補助事業についての説明を求めました。

 しかし残念ながら、三人とも反応がもう一つでした。
 こんなとき、私は雷を落としてしまいます。

 「君たちは当事者意識をもって仕事をしているのか。
  漫然と仕事をしていないか。
  事業を形にするためにはお金が要るだろう。
  財政当局だって、裏(国の補助金など)があればそれだけ
  理解してくれるだろう。
  しっかりとアンテナを張って、取れるものは取ってくるという
  積極的な仕事をしてくれ。
  私たちは、子どもの未来と幸せのために仕事をしているということを
  しっかりと使命感をもって仕事をしてくれよ。
  この事業補助が使えないなら、なぜ使えないかをしっかりと
  説明してくれ。」

 そう言い放つと、離席しました。
 そして、自席にもどり内心後悔するのです。
 またやってしまったと。

 でも、彼らは昼食もとらずに午後一には、できる方向で整理してきました。
 内心、凄いとわが部下たちに感心しました。

エンパシー(empathy)

2008年11月06日 00時01分15秒 | その他
 フェアとチャンスの国

 ついにアメリカ大統領が決まりました。オバマ氏です。
 アメリカ大統領史上始めての黒人大統領が誕生したのです。

 子供の頃、リンカーンの伝記を読んで人種差別に憤り感想文にそのことを書いたら、何かの賞をもらいました。
 また、キング牧師が暗殺されたニュースを聞いたときに、アメリカという国をひどい国だと思いました。
そんな国がオバマ氏を大統領に選んだのです。
なんと、懐の深い国でしょう。

 そして今回、オバマ氏は彼のコンセプトのキーワードとして「エンパシー(empathy)」という単語を使っていました。
彼は、この単語の解釈を「独りよがりを捨て、狭い視野を広げよう」と説明しています。
さまざまなものを結びつけて新しい物語を創ろうとしている彼の可能性に、アメリカ国民はチャンスを与えたのだろうと思います。

 今本当に苦しい時だからこそ、一つになる必要性を彼は訴えています。

 我が国も、こういった指導者がいつか現れるのでしょうか。

仕事=挑戦

2008年11月05日 05時41分29秒 | その他
 三重県いなべ市

 皆さんは三重県のいなべ市(http://www.city.inabe.mie.jp/pdf/link/vol53/53-11-21.pdf)というところをご存知でしょうか。
 私自身、今日の日経新聞の一面に「価値を創る-停滞を越えて」という特集記事を読むまでは、その存在を知りませんでした。
 その記事を引用させていただくと次のとおりです。

「(前略)
 日本大と並び四度の全国制覇を誇る京都大アメフト部には体育会らしからぬ慣習がある。新入生が練習に専念できるよう、練習場整備や部室掃除などの雑務は四年生らがこなす。精神論ではなく『勝つために個人がすべきこと』を合理的に考え抜いた末のルールだ。
 元主将の日沖靖(49)は現在、三重県最北部、いなべ市の市長としてこれを実践する。
 口癖は『なんでもいい。一番になろう』。頂点に立てば自信がつき、自ら行動するようになる。日沖は『市民の不利益にならない限り何をやっても許す』と宣言した。企画部主任の牧野英樹(37)らは動画共有サイト「ユーチューブ」を使い市の催事紹介を自治体としていち早く始めた。
 日沖のもとでIT(情報技術)導入や健康指導などを進め市の知名度は上昇中だ。『仕事=挑戦だと学んだ』(牧野)。職員の提案数は昨春以降、数十件に達する。(後略)」

 そして、興味がわいたのでホームページで同市を検索してみました。
 すると、施政方針が出ていたのでテーマだけ紹介させていただくと次のようになっていました。

  【市民が主役のまちづくり】
  【新産業と新市民の誘致】
  【いなべのブランド化】
  【地域力の再生】

 恐れ入りますという感じです。
 今、いなべ市は燃えていることでしょう。

 私たちも負けずにがんばります。

誇りある生き方とは

2008年11月04日 00時01分00秒 | その他
 夢を叶える方法

 最近、フジテレビ系の番組で「エチカの鏡(http://www.fujitv.co.jp/ethica/)」というのがあります。

 エチカとはオランダの哲学者スピノザの著書。ラテン語で「倫理」を意味し、人の生きる道と番組では解釈します。
 さらに、鏡とは、自分の心を映す鏡。番組で紹介される感動話の数々を鏡として自分の心を映し、省みていただけたら、という思いが込められていますと紹介がありました。

 そして、昨夜、アメリカのランディ教授の「最期の授業」の話が紹介されていました。
 彼は末期癌(すい臓癌)と宣告され、一時大学から離れ、家族とともに時間を過ごします。
しかし、彼はもう一度教壇に立ちたいと望みます。
当然、妻は反対します。
彼は、その反対を押し切り最期の授業に臨みます。

 そのテーマは意外なものでした。
 「夢を叶える方法」
 一瞬、教室は静まり返りました。
 彼の専門分野とはまったく無縁なテーマだったからです。

 親や教師の子どもに対する大切な役割りとは、
 子どもの想像力は夢を叶えるために必要なものであり、その役割りとは
 子どもたちの想像力を伸ばすことにあります。
 決して子どもたちの想像力を阻むようなことはしないでください。
 できるかぎりチャンスを与えてください。

 また、夢をかなえようとすると必ずや挫折がつきものです。
 でも、それらの障害は神様があなたを試しているのです。
 あなたがその障害を乗り越えられると信じているから試すのです。
 ですから、乗り越えてください。
 その時には、あなたの長所をいかせば必ずやその障害を乗り越えられます。

 そのためには、誠実な人生を送ってください。
 誠実とは、次の3つを実行することです。
  ①正直に嘘をつかない。
  ②失敗したら、素直に謝る。
  ③思いやりの心をもつこと。

 77分間の授業だったそうです。
 最期に彼は、聴講生に謝ります。
 その日の授業が遺していく三人の子どもたちのためだったことを。
 彼は77分間に父親が人として子どもに教えるすべてを凝縮したのです。

 去りゆくものとして家族に何ができるのか。
 もっともっとたくさんのことを残していきたかったでしょう。 
 
 この話を聴きながら父のことを思い出しました。
父は学歴はありませんでしたが、人としていかに生きるべきかを機会あるごとに話してくれていたような気がします。

 最近の私は正直、この教えを忘れていたような気がします。
 しかも、長い時間。
 父は、誠実な男でした。
 一方、私はどうでしょうか。
 欺瞞(ぎまん)と高慢(こうまん)の塊だったと気がつきました。
 こんな私を見たら、失望し怒るでしょう。
 父にとって誇れる息子ではないと思います。
 17年間しか父親として付き合えなかった責任を感じているかもしれません。
 でも、すべて私が悪いのです。
 私の心がけや行動が悪いのです。
 もう一度、あなたの誠実さを見つめなおし、どう行動すべきかを考え直したいと思います。
 自分で切り拓く力を蓄えながら、がんばりたいと思います。

 父さんの堅物で融通が利かなかったけど誠実なところを誇りに思っています。


現場は楽しい

2008年11月03日 20時29分03秒 | その他


 今回、隣の課のS君が事業立案をしました。
 その内容はユニークで、簡単に説明すると子どもたちに年間を通じて就農体験をさせようというものでありました。

 この企画を聞いたときにとてもうれしくなりました。
 なぜなら、S君は平素、飄々としてあまり感情を表に出さない人物だからです。
内心、もっと熱きものをもって欲しいと物足りなさを感じていたのです。
でも、それは私の大きな見当違いでした。
 S君にはS君なりの子どもの教育に対する危機感のようなものをしっかりと持っていたのです。
 
 以前読んだものの中に、「食育」を突き詰めていくと「生きる」ということに行き着くと。
そのための手法としては、「農業」が役に立つと書いてありました。
 また、農業の持つ奥深さは創造力をも高めるとも書いてあったのです。
 このことが、ずっと頭の片隅に残っていました。

 でも、楽しく農業を体験させるのはどうすればいいのか、ずっと考えていました。
 今、公民館事業の中で田植え、稲刈りなど米作の大きなイベントを体験させることはあっても、もっと深く入り込んだ農業体験学習はありません。
それは生活のかかっている田畑まで提供して欲しいというのは虫のいい話だからです。
また一方で、真剣に農業に取り組むという姿勢が子どもたちにあるかというと疑問です。
その前に保護者が大反対をする可能性があります。

 しかし、S君はこのことに挑戦しようとしています。
 そして、S君が思いついたのが、日本テレビ系でやっている「鉄腕ダッシュ村(http://www.ntv.co.jp/dash/village/)」的手法をうまく活用できないかということであります。
なるほど。
 この番組は、成功事例ばかりではありません。
 困難なことに立ち向かっても、うまくいかないことがあるということを表現しています。
それは大いなる自然との闘いだからです。
 でも、翌年は前年の失敗を取り込みながら新たに挑戦をし、結果が出るまで挑戦し続けます。
 また、100点満点だけでなく、失敗の後、例えば2割、3割でも良しとするというところがまたいいのです。
自然の中で、人は無力です。
自然と共生しながら得られたものが例え少なくとも感謝する大事さを訴えます。

 そして、出来上がったものを美味しく食するというところで一作物が完結するストーリーになっています。
 また、生活用品を自給自足することも見せてくれます。

 S君はこれらすべてを子どもたちに体験させたいというのです。
 そして、企画案の段階でのやり取りはこうです。

 「どこでやるの?」
 「それを相談しているんです。」
 「・・・」
 「地域だけでやるの?」
 「できれば地元大学の先生や学生さんなんかにも入っていただき、実行委員会方式でやりたいと思います。」
 「なるほど。(委員の)あてはあるの?」
 「ありません、これからです。」
 「・・・」
 内心、凄い(いい加減な)やっちゃと思った私は変でしょうか。

 そして、今日、できそうな地域へ連れて行きました。
 思った以上に(受け皿となる相手側の)感触がよかったので、私自身が驚いています。
 私自身なんだかやれそうな気になってきました。
 
 その後、S君とうどんをすすりながら今後の話を含めて色々と話しました。
 S君は、前々から現場の仕事に憧れ、うちの仕事をうらやましく思っていたようです。
 彼から、
 「課長のとこの仕事は、現場ですから楽しそうですよね。」
 「楽しいばかりじゃないよ。」
 「そりゃあそうでしょうけど、でも現場は楽しいと思うんです。」
 「ああ、本当に楽しい。」
 「そうでしようねぇ、課長を見ていたら本当に楽しそうですから。」
 「そうか、じゃあ来年うちにおいでよ。」
 「・・・」

 現場は本当に楽しいよ!!S君。


 

 

立岩地区文化祭

2008年11月03日 19時37分19秒 | その他
 山間の文化祭

 式典は午後からだったのですが、松田公民館長に相談ごとがあって午前中にお邪魔しました。
産直市やうどん、焼きそば、たこ焼き、焼き鳥などの出店はやってました。
 写真の餅つき機で次から次へと白餅とよもぎ餅が出来上がっていました。


 餅つき機です。量産するにはこれだとつい思ってしまいました。


 本物の銀杏の樹を持ってきてディスプレイに使ってました。さすが立岩という感じ



 あまりにも自分に似ていたので撮ってしまいました。このような小さな作品が目立ちました。でも、手が込んでいて器用でないとできない作品ばかりでした。


 どうですか、本物はとってもかわいいんですよ。なんだか笠地蔵を思い出させてくれる人形でした。


 午後からの式典に備え、入念な打合せをする松田公民館長と大北公民館主事。

由良校区文化祭

2008年11月03日 18時58分41秒 | その他
 ほのぼの文化祭

 朝はあいにくの雨でフェリーから見る興居島の小富士山もかすんで見えました。
 港に着くと、すぐ傍の由良小学校の体育館が見え、「この体育館での文化祭も今年が最後か。(学校統合により来年からは恐らく新しいところになるんじゃないかと勝手に思いながら)」と感慨にふけながら歩いていきました。

 ちょうど式典が始まるところで、青井公民館長のあいさつが終わると、引き続いて地域活動に貢献された方々の表彰式がありました。
 スポットライトのあたりにくい地域活動に、こういう機会を活用して表彰してくれる。
そして、地域の人たちが賞賛する。
こういったなんでもないことが、地域活動の輪を広げたり、つなげるのだとつくづく思いました。

 それから、展示コーナーの中に明治時代に郷土が生んだ「宮本武之輔」氏の紹介コーナーがありました。
土木技術の神様と言われ、土木技官の地位を確立したことでも名をはせたようです。
 このような機会に地域の人、特に子どもたちに郷土の偉人を紹介することは、地域に対する愛着をかきたてることになります。

 本当にぬくもりのある文化祭で、大切なものが凝縮された文化祭だと思いました。



 式典に先立ちあいさつされる青井公民館長


 オープニングにはかかせない由良小学校の子どもたちによる水軍太鼓の演奏


 子どもたちの水彩画作品の展示。大作もありました。


 カメラマンをやりながら、いろいろな裏方もしないといけない石丸公民館主事。本当にお疲れ様。

久米地区文化祭

2008年11月02日 20時55分15秒 | その他
 本当に驚かされます

 久米地区は来住廃寺の遺跡が出たところで、この遺跡を活用したまちの活性化に取り組むとともに、住民のアイデンティティを高めようとしています。
 今回の文化祭でも、そのことがいたるところに演出されています。
 コンセプトがしっかりしていると文化祭も楽しいし、参加住民もイキイキしているなと感じました。


 これ、小学生低学年のフラワーアレンジメントの作品です。驚きです。


 一年間を通して行われた米作りの流れをまとめてあります。これは他の地区でも見られるのですが、ここでは古代米「赤米」をまちの活性化にしたというところが大きくちがいます。外でこの赤米のパットライスを売っていたのも実はこの一貫です。


 地元小学校6年生が卒業作品として作成した「埴輪」です。会場で人気投票もしてあり、その後は近くの里山に飾るのかなと思いました。卒業しても、自分の作品を見に故郷に帰ってくるという遺跡のまちならではの憎い演出です。


 久米中学校の皆さんによる水軍太鼓の演奏です。この前に、久米小と窪田小の児童の皆さんの演奏もありました。


 北久米小学校の皆さんによる金管バンド演奏です。


 福音寺小学校の皆さんによる金管バンド演奏です。


 今回の目玉、久米芸能連による雅楽・久米舞驚きました。
 まちの唄や踊りというのは他地区でもありますが、雅楽です。恐れ入りました。


 衣装も本格的でしょう。

小野地区文化祭

2008年11月02日 19時40分11秒 | その他
 二日続けてあります。

 小野地区の文化祭は二日にわたっています。
 一日目の今日は、公民館での発表会を中心としてさまざまな出店が出ます。
 そして、二日目の明日は好例の田舎芝居があります。
 この芝居は、地域の住民が集まり、脚本・演出からすべてを行っているのですが、本当に素人とは思えぬできであります。

 時間のある方は、明日の午後から小野小学校(http://www.matsuyama-edu.ed.jp/~s.ono/furusato/map/onomap7.htm)体育館までお出かけ下さい。


 オープニングは、水軍太鼓でした。


 大野公民館長のあいさつでは、最近、小野地区の学社連携による健全育成の活動や村芝居などの地域特性をいかした地域活動の評価について紹介がありました。


 明日の村芝居を知らせるのぼりがありましたので撮ってきました。本格的なのぼりでした。


 その演目は「大利根月夜」でした。すべて地域住民の手によるものですが、きめ細かい演出が光っていました。


 各種団体の紹介や各種講座の作品の展示コーナーです。


 どうですか、この作品。子どもたちの作品です。この躍動感、すごい。


 外では、さまざまな出店が出店されていました。お餅もついてました。


 こんなかわいらしい売り子も登場。孫が売ってたら買いますよね、お爺ちゃん、おばあちゃん。


 もうシクラメンの季節ですよね。最近、園芸販売コーナーをよく目にするようになりました。


 他の地区ではあまり目にしない魚の干物販売コーナー。海が遠いせいか、なんだか土地柄を感じるとともに、地域の人たちが何を買うのかを熟知しているしたたかさを感じました。


 右側の人物が北尾公民館主事。最近体調をくずされた大野公民館長の留守をしっかりと守ってくれています。

働く意義とは

2008年11月01日 21時03分24秒 | その他
 

 先日、職場体験事業を立ち上げるに際して、愛媛大学のS先生に教えを乞いに行ってきました。

 まず、私たちが何を目指し、何がやりたいかを説明させていただきました。
 S先生は忙しい時間を割いていただいたのにもかかわらず、私たちの不器用な話を丁寧に聴いてくれました。

 松山市では既に中学二年生の職場体験学習があります。
 にもかかわらず、社会教育の切り口で類似事業が必要かという議論もあります。
 しかし、もっと小さなうちから職場体験をさせた方がいいのではないかという考え方もあると思うのです。

 そうはいっても、具体的にどのような手法がいいのか悩んでいました。

 そこで私が、「仕事は大変だということを子どもたちに知ってもらうのは必要ですが、それだけでは勤労意欲は将来、わかないんじゃないかと思うのです。大事なのは、やりがいや苦しくてもギャラが出るから耐えれるといったことじゃないかと思うんですが、そのこと(今の職場体験学習に)が欠けているような気がするんです。」

 「なるほど、でも大人が思っているほど子どもたちは、そのことを知らないんじゃなくて、その反対に仕事というのが大変なものだということを小さなうちからよくわかっているんじゃないでしょうか。それは、身近にいる父親たちが疲れて帰ってきて本当にしんどい姿を見せているから、よく理解していると思うんです。」

 「そうか、どんな寡黙な父親でも疲れているときは背中に出ますよね。」

 「そうなんです。いま、問題として考えなければならないことは、疲れて帰ってきても父親がイキイキとしていたとしたら子どもたちはどう受け止めるでしょうか。それができていないということが問題なんじゃないでしょうか」

 「なるほど。」

 「そこで、視点をまったく切り替えてですね、昔、NHKで『働くおじさん』という番組があったの覚えてますか?」

 「ああ、ありましたね。」

 「あれがヒントになりませんか。『輝くおじさん探し』みたいなことができませんか。仕事は、しんどい。でも、それでも輝いているおじさん。そんなおじさんに触れることができたら、その子どもたちはの将来って変わると思いません。」

 「目から鱗が落ちるという思いです。持ち帰ってもっと練り直してみます。」

 私たちが目指さなければならないことが、明確に見えてきました。
 部下たちをいっしょに連れて行っておいてよかったと今日ほど痛感したことはありません。

みんなのまつやま夢工房

2008年10月31日 23時21分10秒 | その他
 地域で子育てやってみようや

 松山市ではパートナーシップ型まちづくりを目指して、市民提案型「みんなのまつやま夢工房」を毎年実施しています。
 この事業も早9年目をむかえ、当初から見させていただいていましたが、随分変わったなあという印象を受けました。

 何よりも、報告書のまとめ方です。
 かなり議論をした上での整理でしょうが、本当によくまとまっていました。

 中村市長も感想の中で言われていたのですが、当初は行政に対する要望の多い報告書だったと思います。
今回の報告書は、行政の現場や現状を調査し、評価すべきところはすなおに評価していただき、その中から課題を抽出していました。
そして、(その提案が)投げぱなしではなく、その課題をクリアする方法も現実的に提案されていました。

 その内容は、しっかりとした方向付けと関係者の行動を誘発させる動機付けなども盛り込んでおり、感心できるものでした。
当事者の一人として、本当に参考になりました。

 地域コミュニティの活性化については、さまざまなキーワードがなあると思っていますが、今回は、「子育て」がその一つになるということを市民から提案されたことは意義あるものと思います。
 そして何よりも、すべて行政がやるのではなく、地域社会に市民が加わる中間組織の必要性が出たことは画期的なことだと思います。

 参加いただいた市民の皆さま、本当にご苦労様でした。

愛媛県公民館研究大会

2008年10月30日 23時46分24秒 | その他
 紅葉は未だ

 今日は、愛媛県公民館研究大会に出席のため、久万高原町産業文化会館に行ってきました。

 本当に久しぶりの久万高原町でしたが、紅葉には少し早かったようです。

 三十代前半におっさんライダークラブをつくっていて、毎週土曜日の早朝に三坂峠を駆け上がって高知県の県境まで行き、帰ってくるというのを繰り返していました。
そのリーダーを務めてくれていたT君は、富士スピードーウェイで本格的にレースーをしていたプロでしたので、素人の私などは安全に走るためのテクニックなどをかなり教えていただきました。
そのときに、プロが自分の能力をギリギリまで引っ張り出す方法や駆け引きなど、ワクワクするような話をいっぱい聴かせてもらいました。
 バスの車窓から、その当時走っていた雰囲気とはずいぶんかわったなあと思いながら現地に向かいました。


 主催者あいさつをされる菅愛媛県公民館連絡協議会長


 二部の「今を生きる」を講演する四国八十八ヶ所45番札所・岩屋寺 住職 大西善和氏

苦しさからでた「夢文庫」

2008年10月28日 21時29分42秒 | その他
 苦肉の策

 今は、来年度予算の編成期に入っており、どこの部署も大変な時期です。
 とくに、近年の地方自治を取り巻く環境は厳しいものがあり、少ない財源の中でどのように有効に活用するかが問われています。

 予算を組む側も、それを査定する側も辛い思いを秘めながら、ぎりぎりのところまで削減案をまとめています。

 そこで、今回、私の職場で議論になったのは、ある事業がサンセット(時限付)
事業として立ち上がり、これが今年度で最終年度にきたのです。
 その事業というのは、松山市PTA連合会(以下「市P連」)にお願いをしてつくり上げた「不審者情報発信システム(マックシステムと呼んでいます。)」です。
立上げの事業は、事業を立ち上げと軌道に乗るまでの行政の支援を行うかわりに、事業終了後は、引き続き市P連が管理するということでした。
この条件は、当初、市P連の方に一定の事業収益の見込みがあったからです。
でも、その収益に関する法律が改正になり、当てが外れた格好になりました。
 別に市P連が悪いわけではなく、むしろ保護者としての当事者意識があったからこその条件設定だったと思われます。
 しかし、その根本が崩れてしまったのです。

 私たちも含めて、関係者一同、このシステムの意義や有効性については十分理解しています。
だからこそ、なんとか継続できないか、さまざまなチエを絞りました。
 しかし、有効な手立てが見つからないままここまできてしまいました。

 この事業に携わる人全員が、子どもたちの生命の安全を守る事業であり、地域が一体となって見守り活動をしてくれるツールとなってくれたおかげで、犯罪の抑止力になったと思っています。

 でも一方では、財源は限られています。
 苦肉の策として、一計として公民館の図書の購入費を削れないかということになりました。
 しかし、担当者からは、最近、子どもたちが読みやすい本の選定や読み聞かせボランティアのおかげで公民館図書の利用が増えてきており、新刊を増やしたいと思っていたところだけに、理解できないという熱い発言がありました。
 また、図書館を充実することは間接的ですが、子どもたちの居場所を提供し、こちらも安心安全を守ることになります。

 かなり、議論をしました。
 他に捻出できないのか、最初から予算書を繰りなおしてもみました。
 しかし、行き詰まってしまいました。

 そこで、苦肉の案として出てきたのが、公民館担当リーダーの越知君からのアイデアでした。
 そして、それを関係者が次のように膨らませました。

 「図書購入費を減らすことは、図書活動を熱心にしてくれている地域の
  ボランティアの方々にとっては失望しかねない状況を招くと思うのです。
  そこで、市P連の協力を得て、各家庭に眠っている子ども向けの図書を
  寄付してもらうという活動を行ってはどうでしょうか。」
 「それなら、ついでにといってはなんですが、思い入れの深い図書を
  手放すのですから、月に一回でいいですからボランティアで図書の整理を
  手伝ってもらえれば、地域の人たちも喜び、それが更なる地域と家庭を
  つなげることになりませんかね。」
 「それなら、寄付者の本のコーナーをつくって、○○さん文庫ていうのは
  どうですか。なら、愛着がわき、公民館の図書館にも足蹴く通ってくれる
  ようになると思います。」
 「なるほど、なるほど。そろそろ私たちも、弱音を吐く時機かも知れないね。
  早速、このアイデアを市P連にぶつけてみようか。受け皿側の地域の事情も
  あるから、そこをしっかりおさえておいてからね。そして、市P連に
  協力要請の切々と訴える文書をつくろう。」
  
 このような話をしながら、今宵はふけていきました。
 そして、近い将来、「夢文庫」ができるかもしれないなあと思いました。

 
 
 


食育レストラン

2008年10月25日 20時45分09秒 | その他
 親子のふれあい

 今日は、野外活動センター(レインボーハイランド)で行われた松山市教育委員会と松山小中学校PTA連合会共催の「食育レストラン」に参加してきました。
 このイベントは、当課でスタートした「親子ふれあい事業」で二年前から実施されてきた事業が食育という観点から進化したものであります。
 PTA連合会が中心になり、愛媛大学、松山大学そして東温高校の学生さんたちがボランティアで参加いただき、参加者800人の内ボランティアスタッフはその一割くらいに達しました。(この場をお借りしてお礼申し上げます。)

 まず、親子のふれあいゲームからはじまり、ピザーの焼き方の指南、さらに中村PTA連合会会長からはピザソースのレシピーまでご披露がありました。

 私はというと、ただ見ているだけでいいのかと思っていたら、何とかまど当番が決まっていて火の当番でした。(今日は少しは肌寒かったので、この当番は結構気に入ってました。)

 また、一昨年の「ペットボトルでピザを焼こう」から昨年の「ペットボトルでケーキを焼こう」に引き続いての今回のピザ焼きは、一昨年のDNAを引き継いだもので、はじめて自前でやったイベントであります。

【ピザのつくり方】
 ①ナイロン袋に小麦粉とイースト菌を入れ、さらにオリーブ油と水を入れ、
  一生懸命ナイロンの上からもみます。
 ②中の小麦粉がナイロンにくっつかなくなると完了です。
 ③天気のいい日は天日干し、今日のような曇りの時はかまどの上にのせ、
  約二倍くらいに膨らむ(発酵する)まで待ちます。
  その時にナイロンの口を結んでおいてください。
 ④その間に段ボール箱でかまどを作りましょう。
  ガスレンジのまわり置く、油ガードを段ボール箱の中に敷き詰めます。
  その時に注意しなければならないことは、すき間があると、途中で
  段ボール箱が火事になります。
 ⑤そして、長方形の網をコの字型に折り曲げダンボール箱のなかに棚を
  つくります。
 ⑥かまどの準備ができましたら、トレーに炭を入れ、焼きの準備を待ちます。
 ⑦小麦粉が膨らんだら、取り出し、円形に伸ばします。
 ⑧ピザの台にピザソースを塗り、好きなものをトッピングします。
  ジャコ天もトッピングするとおいしいですよ。
 ⑨そして、ピザの準備ができましたら、アルミホイールをまいた円形の
  網に載せ、ダンボール箱のかまどの中に入れます。
  密封しすぎると風が通りませんから、炭が消えてしまいますのでご注意
  ください。

 かなり簡略した説明ですがイメージはつかめたでしょうか。
 大事なことは、親子でいっしょに調理するということ。
 そして、皆で分け合って食べるということ。

 食育は、食べることの意義を教えることも大切ですが、なによりも食べることの楽しみを知るところからスタートした方がいいと思います。
そういう意味では、今回の意味は深く、特に親子団欒の食事は、子どもの原風景として焼き付けられたことでしょう。

 ただ今回、一つだけ残念だったのはペットボトルを使いませんでしたので、ペットボトル体操が見れなかったことかなあ...

 そして、今回、とてもうれしかったことは、今までで一番お父さんの参加が多かったことです。
 


 こんなにたくさんの親子に集まっていただきました。

 
  かまどの当番として、まず火おこしからスタートです。


  
  かまどに炭を入れるためには大きいままでは入りませんのでこのくらいに
  しておきます。

   
   かまどへの火入れ式です。

    
    整然と並ぶ段ボール箱のかまどです。

     
     かまどの順番を待つ、ピザたち。

      
      いよいよパーティの始まりです。ちなみにこの女の子は、ずっと
      私の横にいて、おじちゃんと火の番をしてくれていました。

絶妙のネーミング

2008年10月23日 20時18分12秒 | その他
 事業名称

 新規事業を提案する時期がきました。
 このときに担当者として頭を悩ますのは、事業名称をどうつけるかです。
 なぜなら、事業名称を見ただけでその概要が想像できるのが理想だと思うからです。
でも、そんなに簡単ではないし、見事といえるものは少ないと思います。

 戦後、国民に政策スローガンを短時間で浸透させたものが2つあります。
 一つは池田隼人総理の「国民所得倍増論」、もう一つは田中角栄総理の「日本列島改造論」です。
 両方に共通するのは、漢字7文字です。
 「国民所得倍増論」は、国民の所得を倍にします。
 「日本列島改造論」は、日本列島をブルドーザーで改造するように変えます。
 見事だと思いませんか。

 そして、子どもたちに就労体験を通して勤労意欲を高めようと担当者がつけたネーミングは、キッズ(子ども)とジョブ(仕事の意)を掛け合わせて「キッジョブ」。

 個人的には、なかなか気に入ってしまいました。
 そして、感じたのはネーミングもあわせて若い人に任せるべきだなと思ったことです。