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近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

和歌山県田辺市の磯間岩陰遺跡とは!

2009年06月25日 | 歴史
磯間岩陰遺跡は、丘陵西側崖下の幅約23m・奥行き約5mの海食岩陰を利用した古墳時代を中心とした遺跡。

昭和44年磯間岩陰周辺で住宅建設工事が行なわれた際、人骨や須恵器が発見されたのが発端となり、その後田辺市による本格的発掘調査が行なわれた。



磯間岩陰遺跡発掘現場。

海食されたと思われる断面層から、縄文時代前期頃の海水面の高さがここまで迫っていたことが分かる。

発掘調査の結果、古墳時代中期末から後期(5世紀末から6世紀後半)にかけて造られた竪穴式石室8基とそこに埋葬された人骨13体が発見された。

一部の石室には合葬或いは追葬が行われていたと考えられる。
又奈良時代から鎌倉時代にかけての火葬跡も5ヶ所検出されたと云う。





田辺市立歴史民俗資料館に展示されている埋葬品。

特に写真のような鉄剣が、何処から持ち込まれたのか大変興味深い!

副葬品には、写真のように、鹿角装の鉄剣・鹿角製品・組合せ式釣針など漁労関係品・須恵器等が大量に発見され、出土品の一部は国の重要文化財に指定されていると云う。

これらの副葬品から相当の権力を持った地方豪族が田辺地方を支配していたものと考えられる。






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