貸金業務主任者試験の影に隠れてすっかり存在が薄くなってしまった感がありますが,きょうからマンション管理士と管理業務主任者試験の出願が始まりました。
こちらのほうは,貸金主任者試験と違い,合格ラインの推定は非常に簡単です。
マンション管理士の方は,合格ラインの最高が38問で第1回目と第3回目の,問題がとてもやさしかったと言われる2回だけ。
それ以外はすべて37問以下。
つまり異常に問題がやさしくならない限り37問取ればほぼ確定ということになります。
しかもここ3年は36か37で推移していますが,これは完全にこの試験の母集団のレベルが安定しているのが原因なので,今後も数字の大幅な変動はほとんどないと思われ,もう37問以上取れればまず間違いないという感じになっています。
この37という数字をめぐっておよそ2万人が壮絶な戦いを繰り広げることになります(実際,マンション管理士の母集団はかなりハイレベルになってきています。出願者数,受験者数は年々減っていますが,その分,少数精鋭の試験というイメ-ジが定着してきました)。
もうひとつ,管理業務主任者はというと,こちらのほうも合格ラインが38問になったのは第1回目の,問題が非常にやさしかった年だけ・・・
その後36や37という比較的高めの年もありましたが,それはこの試験がまだ試行錯誤を繰り返していた初期の頃のお話で,ここ3年は,33か34という比較的低い数字で決着しています。
こちらもマンション管理士と理屈は全く同じで,母集団が安定してきたため大幅な変動が起こらなくなってきたのが原因であると思われますね。
マンション管理士は37,管理業務主任者は34という数字が最大の目標ラインで,本試験まではこの数字の獲得に向けて突き進んでいくことになります。
それとこれは前にもちょっと書いたかもしれませんが,管理業務主任者試験のレベルと,おととい行われた貸金業務取扱主任者試験のレベルは非常に似通っています(特に民法)。
今後は貸金主任者試験と管理業務主任者試験のダブル受験が定番になりそうな気がしています。そしてこの2つの資格が取れるのであれば,そこから宅建に向かっていくことは決して難しくはなく「主任者資格総取り」を狙う方がかなり増えていきそうですね。
この3つの資格があれば,相当広範囲の法律知識を持っているという証明にもなり(3試験の中に含まれている試験科目,法律は全部で40くらいになるでしょうか?)対外的にかなり高い評価を受けることになりそうです。
第1回目の貸金主任者試験の発表待ちの方も,今現在、宅建試験の直前対策をやられている方も考え方や,方向性はほとんど同じであると思われますので,ぜひともダブル,トリプルゲットといきたいところですね。