3月も残すところあと10日ほど・・・
来週から4月に入ります。
1日からいろいろ新しくなっていくことが多い中,いよいよ(満を持して)新行政不服審査法が施行されることになります。
特定行政書士の業務(不服申立代理業務)のスタートは,実質,そこからということになるでしょうね(1年目の特定行政書士は,制度の新旧をまたぐ形になりましたけどね)。
現在の行政不服審査制度については何十年も続いてきているものですので,一般の(素人の)方でも熟知されている方が多いかと思われますが,4月1日より始まる新制度について,今の段階で確実につかんでいると思われるのは,特定行政書士以外では,弁護士や税理士等の一部の先生方ぐらいでしょうね(役所の方を除いて)。
特定行政書士法定研修前の「プレ研修」のスタートが昨年の4月からでしたので,約1年も前から新制度(新法)に関する勉強をしてきたんですよねぇ・・・
そういった意味では,特定行政書士がこの新制度(新法)について最も精通していると言い切ってしまってもいいでしょうね。
とはいえ,4月からのスタートダッシュで出遅れてしまいますと,時間が経つにつれ,特定行政書士よりも一般の方のほうが,新しい不服申立の手続きに詳しくなってしまうという可能性も出てきてしまいそうです(制度の趣旨としては,それはそれで良いのかもしれませんけど)。
ただ,最も恐ろしいのは,(その結果として)特定行政書士の利用率(依頼率)がほとんどなくなってしまうということ。
一般の方が制度を利用しやすくなるのは良いとしても,この制度のプロである特定行政書士に相談,依頼してみようという余地が残されていなければ,まったく勝負にならなくなってしまいますからね・・・
そのためにも,特定行政書士は,一般の方より能力的にも意気込み的にも圧倒していく必要があると思います。
4月以降新制度に入りますと,現在よりも不服申立の件数そのものがかなり増化していくと見て間違いなさそうですので,特定行政書士が,(何かしらの形で)相談を受けることが多くなるものと思われます。
新しい制度のスタート時は何が起こるか予測が難しい部分もありますので,今からある程度(心の)準備はしておいたほうが良さそうです。