前回の続きで貸金民法の攻略法のお話。
民法に関する第1回目の試験前の予想としては,全般からの出題というよりも「債権編」から集中して出されるのではないかという感じでしたが,終わってみると問題レベルこそ平易なものの,物権,債権のみならず相続からも1問出題されるというヤマをはりにくい構成になっていました。
全くやらずに本試験に挑むと,他の科目が予想以上に変わってしまった場合に大苦戦を余儀なくされるということは前回書いた通りなので, ここは6問中どうしても5問は取っておきたい,というよりも取れると思って計算に入れておかなければならないと思います。
問題はその攻略法ですが,体系的な民法のテキストを買ってきて1冊まるごと読破するなどということは時間的にみて到底不可能ですし,仮に時間が半年あったとしてもそういうやり方は非効率的でナンセンスです。
ならば貸金試験用のテキストの民法の部分だけ重点的に学習する?・・
それもおそらくは労あって功なし,徒労に終わることになります。
貸金民法に関してもっとも効率的な勉強法は,前から何度も引き合いに出してきた管理業務主任者試験の過去問を徹底的につぶしていく事です。
一見なんのつながりもなさそうですが,今現在行われている管業試験の民法のレベルは近い将来の貸金民法のレベルそのものといっても良いと思われるところがあります。
もっと分りやすくいうと,貸金民法をさらに複雑に進化させて行くと,少しずつ管業民法に近づいていくということです。
ワンランク上の管業民法に本気で取り組むことによって,貸金民法が予想以上に易しく感じられることになると思います。
管理業務主任者試験での民法の出題数も貸金試験とほぼ同じで6,7問といった感じ。
過去8年分で50問くらいの問題のストックがあります。
これを1度解いてみて,易しいと感じればそこで貸金民法の勉強は終了となりますが,大方の受験者にとっては貸金民法に比べて圧倒的に難しいと思われるはずです。
出まわっている貸金のテキスト,予想問題集等とは勝負にならないくらいの迫力,パワ-を持っているということは実際に解いていただければ明白。
であるからこそ力がつくわけで,1回目の試験よりも多少ひねくれた問題が出題された時の予防策としては最適だと思います。
問題をどんどん解いていって,分らない部分は解説を読む。
それでも理解できないところだけテキストで確認。
このように貸金民法の場合は,まずはじめに問題(ここではもっともレベルが近い管業試験の民法を例として上げていますが,貸金試験よりも高難易度である資格試験の過去問であれば良い)を解いてみて,理解できないところだけテキストにあたるという,通常の法律系の資格試験とは逆のコ-スを行ったほうがはるかに得点効率がアップすると思われますので,ぜひともこの方式を試していただきたいと思います。
間違いなく本試験の民法がやさしく感じられると思いますので。
次回は民法以外の科目の取捨選択についてお話したいと思います。
そうこうしているうちに本試験が徐々に迫ってきました。
22日の午後1時にベストの状態に持っていけるように,知識面だけでなく,メンタル面でのイメ-ジトレ-ニングの積み重ねも大事になってきましたね。