今日はちょっと行政書士について,これから試験を受けようという方へ2回に分けてアドバイス致したいと思います。「どうすれば行政書士の試験に受かるのでしょうか?何度受けても受からないのですが・・・」
というような質問や相談を受けることがよくあります。このような方がたは,かなり有名な大学を出ていたりするのですが,なぜか何回受けても受からないと言います。これから先は私の独自の考えかたですが,「行政書士試験は受けていれば必ずいつかは受かる試験だ」と思っています。もちろん人によって速い遅いはあります。一発合格の人もいれば,5回や10回と言う方もいますが,私はこの試験は受け続けている限りいつかかならず合格出来る試験であると本気で思っています。行政書士試験はとにかく自分自身との戦いで(6割取れれば周りの受験者に関係なくいやでも合格!)ある意味こんなにわかりやすい国家資格めったにありません。試験当日の夜には合否がほぼ決まり,そこでその年の試験は終了します。
宅建(宅地建物取引主任者)や司法書士試験なんて合格発表の日までずっと苦しみが続くんですから・・・
そこで肝心の合格へのアドバイスですが,試験科目面とメンタル面に分けて言いますと,まず試験科目の法令についてですが「民法」と「行政法」の勉強に8割,残りの科目に2割ぐらいの比率で勉強すべきだと思います。最近の行政書士試験はこの2科目の比率が圧倒的に高く残りの科目は付録といっても過言ではありません。しかも他の科目は極端にやさしいか,ものすごく難しいかどちらかで,いずれにしても合否にはほとんど関係ありません(他資格を受験される方は除きます)。それと一般知識ですが,これは法令の付録科目以上に,本気でやる必要がないと思います。一般知識の4割というあしきりラインは法令が8割近くとれるかたにとっては,なにもせずにクリアできるレベルですので,一切心配する必要はありません。もっとも危険なのは不安のあまり見境なく法令,一般知識のいろんな科目に手をつけることで,これをやってしまいますと,「何回受けても不合格モ-ド」に突き進むことになります。とにかく勉強は法令中心(極端なことを言うと民法と行政法だけでもいいんです直前の九月ぐらいまでは・・・)で、他の科目は時間に余裕があったらやるというスタンスで十分だと思います。
次回はメンタル面でのお話を・・・