過労死予備群の「食から笑顔になる生活」

夜討ち朝駆けで仕事する日々。忙しくとも自分なりの手間をかけて、美味しく笑顔になる生活を志します。

ドゥオモに登る2:Cupolaの内陣に驚く

2018-08-30 06:04:00 | 旅日記


Cupola に登るとは、地上から、写真の茶色の天蓋のトップまで、自力で階段を上り下りすることです(笑)。

塔部分の螺旋階段は、幅ひろく取られていて、ゆっくりペースで登っていくことができます。



塔部分から、天蓋部分に変わる前の広い部分には、大聖堂の外壁にたつ聖人方の修復像が実サイズで展示されていました。
この大きさ、精緻さをみると、建設時のこの街の豊かさが、伝わってきます。



さらに登ると、クーポラの内陣に導かれます。天蓋の頂点部分から、光が差し込むなかで、フレスコ画を見上げます。



聖書、福音書の場面を描いた作品が、最初に響いてきます。

しかし、そればかりでは無いことに、気づいてもきます…。



これは、神の右座に至れなかった人の姿か?



痛め付けられた人、咬み割かれて血を流すような人の姿にもみえます。
クーポラを降りる時に、一段、高さの違う場所から見えた内陣に、それは明らかになりました。



角のあるものに追われて、業火のなかに。



苦痛に歪む顔が、痛々しい…。

何のために?
ここはCupola。あの時代には、絵描きと、限られた教会者しか、この絵をみることはなかったはず。
大聖堂に詣る者は、祈りを聞いて欲しいと見上げる天井に、苦悶に歪む者がいると、知るはずもないのです。

メディチの街であっても、誰もが逃れることのできない業火があるのだと、伝えられるべき人は、誰だったのでしょうか……。



天蓋内陣のフレスコ画を見上げて、あれこれ考えられたのは、下りの過程でです。
写真の中央、内回廊に人が見えています。下の段を登るおりに使い、下る回廊が、よりフレスコ画に近いのです。


さて、話をCupolaを登る体験に戻します(微笑)。

天蓋の内陣のフレスコ画を眺めながら、回廊を 3/4周すると、再び、半球を頂点に向かって登ります。
なかの通路は一気に細くなります。梁のような太い木組みに添って、石を積み、壁の漆喰を重ねて言ったのが、想像されました。



天蓋の頂点に上りきる部分は、様相を変えました。垂直な崖を登り越すような気持ちになります。



青い空、光に目が眩むような、新鮮な大気が迎えてくれました。
(続きます…)



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