小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

眠れない夜に

2014-12-21 | つぶやき
「快眠」「快食」「快便」の3Kが自慢だったのに、
「快眠」に支障をきたすようになった。
ボッチがいた頃は、夜中の絶叫や運動会に起こされ、
文句を言っていたのだけど、
文句を言いつつも妨げられた眠りをつなぐことができたのに、
ボッチを不本意な形で見送ってからは、
眠りに就いて数時間の、成長ホルモンが分泌されるはずの時間帯に
目を覚ましてしまうことが多くなり、
よろしくない加齢状態に拍車がかかっている。

これまでも年に数回は、夜中に目を覚ましてしまい、
眠れぬ夜があったけれど、根が能天気なうえに、
毎朝決まって出勤しなければならないという、
会社勤めの辛さがなかったため、
一日のうちで眠くなったら寝ればいいと気軽に思えたので、
眠れぬ夜を気にすることもなかった。

さすがに何日も続くと「ああ、どうか朝まで眠れますように」と
思わないでもないけれど、それでも何とかやり過ごしている。
ただ、目覚めてしまっても、いいこともあった。
このまま起きて本を読もうかと迷いながら、
しょぼつく目を労わって、仕方なくテレビをつけた時のこと、
思いがけず心に残る番組と出会えることがあったのです。

ひとつは、映画「グロリア」。
途中から見始めて、思わず引き込まれてしまった映画。
マフィアの秘密を売ろうとして惨殺された一家から、
その家の男の子フィルを助けた中年女性グロリアが、
マフィアに追われながら、最終的に男の子を助ける話で、
ドンパチもののスリリングな展開に、眠れなくなった。

後で調べたら、この『グロリア』は1980年のアメリカ映画で、
ヴェネチア国際映画祭の金獅子賞を受賞したハードボイルド映画だった。
主演女優のジーナ・ローランズがめちゃくちゃカッコよかった。

そして、もうひとつが今日未明に見た、
Eテレの「日本人は何をめざしてきたか」第2回、 
ひとびとの哲学を見つめて~鶴見俊輔と「思想の科学」~の再放送。
終戦の翌年、創刊された『思想の科学』の創刊メンバーである
鶴見俊輔さんをはじめ、武田清子さんから最後の編集者・黒川創さんまで、
『思想の科学』に集った人々にスポットを当て、
戦争に協力した過去を見つめる知識人や60年安保の頃の、
市民たちの姿が浮き彫りにした内容だった。

たった50%の投票率でさえ、声なき声をニクソンさながら
「現体制は支持されている」と豪語して突き進む安倍さんは、
当時のおじいさん、岸さんの生き写しで、茫然としたのでした。

ただ、学生運動が主に取り上げられたあの時代にも、
ごく普通の主婦たちや一般の人々が、
危機感をもってデモに参加していた様子が、
毎週金曜日の首相官邸前集会と重なり、慰められた気がした。

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