小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

繁殖業者からの引き出しについて

2015-05-04 | 犬&猫との暮らし
ちばわんの預かりボランティアさんとの会話の中で、
パピーミル業者にレスキューに入っている団体の中には、
その業者から「引き取り料」をもらっている所があると聞き、
がっかりしてしまった。
その団体に直接確認したわけじゃないので、
あくまでも伝聞ではあるのだけど。

また、業者が廃業や倒産をした場合でもなく、
単に繁殖能力が落ちたとか、障害があるなどの不要犬を
引き出してくる団体や個人保護活動者もいる。

不要とされた犬たちを、生き地獄のような状況下に
放っておけない気持ちになるのは当たり前だ。
けれど、その業者がきちんと廃業することを見届けない限り、
彼らは生き残り、不要犬が引き取られて空いたケージには、
新たな繁殖犬が入れられて、劣悪な環境で
子犬を生まされ続けることになる。


(写真提供/say No プロジェクト)

生まれた子犬は、ペットショップのショウウインドを飾り、
安い値段で買い取られていくが、
売れ残った子は再び繁殖業者に売り払われ、
繁殖犬として、親犬と同じ生涯を送ることも少なくない。

廃業もしないパピーミル業者から不要犬を引き取ることは、
パピーミル業者に生き残りの道を拓いてやることになり、
また、引き取り料をもらって引き取ることは、
金の亡者に、お金でケリをつける方策を
示しているようなものだと思う。

そのお金は保護活動費に使われるとしても、
業者を生き残らせ、繁殖犬を増やし続けることにつながれば、
元も子もないと思ったのでした。
この連鎖を、何とか断ち切れないものだろうか。

保護活動も旧態然としたやり方では、
もう対応することができない現状であることを
きちんと把握しながら、ペットの在り方にとって
将来的にどうすることが一番いいのか、
何が本当の動物福祉につながるのかを
見極めなくてはいけないなと心底思った。
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動物愛護団体ちばわんのいぬ親会へ②

2015-05-04 | 犬&猫との暮らし
ちばわんの預かりボランティアの中には、
数頭を預かっている方たちも珍しくない。

千葉県上総一ノ宮のいぬ親を紹介してくれたキース家では、
保護犬を迎え入れているうちに自分の犬が6頭になっても、
さらに保護犬を預かり、現在ご主人と2人で
10頭の犬の世話をしているそうだ。

  

この「霜」クンもキース家で預かり中のワンコ。
4カ月のオスでやんちゃ盛り。

やはり、いぬ親を紹介してくれたクリママさんも、
5年以上預かっているワンコを連れて参加していた。
白いテリア風のオス犬「バニラ」。

  

推定10歳以上、体重はカヤよりもずっと軽かった(6.5kg)。
甘えん坊で、1頭での留守番は苦手(淋しくて鳴いちゃう)、
散歩で会う他の犬も苦手だという。
そんなバニラに適した飼育・居住環境があって、
この子の性格や特徴を理解して受け入れてくれる人が
一日も早く現れるといいのになあ。
なんか気になる子、惹かれる。


バニラの隣りでひっそりと参加者を待っていた「ほののん」。
穏やかな女の子、2歳だそうです。8.2kg。

全盲のシーズーのいぬ親を紹介してくれた
メイマミさんの預かりワンコが「グラ」と「ナオコ」。

 

グラは2歳のオス、21kgと体格は立派だけど、ビビリだそうだ。
ナオコは2~3歳のメス、めちゃくちゃ人懐こかった。

駐車場のある河川敷の会場ということもあって、
先住犬を連れた見学者や卒業犬もたくさん来ていた。


会場の隅では、ボランティアのトリマーさんが
参加犬たちのパッドの毛を刈ったり、
爪を切ったりしていた。


パッドの毛を切ってもらっているのはバニラ

ゴールデンウィーク中ということもあり、
旅行に行ってしまう人が多いから、
「人の集まり方は未知数」と聞かされていたが、
けっこう多くの参加者があり、家族連れもずいぶんいた。


ワンコたちのほとんどがミックス犬。
足を運んできた人たちは、ペットショップだけが
犬を手に入れる場所じゃないことを
理解している人たちでしょうから、
ミックス犬だろうが子犬じゃなかろうが、そんなことにこだわらず、
自由にあちこちのブースを訪ね、預かりボランティアに
参加している犬の性格などを、熱心に聞いていた。


希望の犬がいたら、アンケートに記入して帰るそうだ

どの子にも、いい縁がつながりますように。

いぬ親さん募集中のワンコたちが掲載されている、
ちばわんのホームページ http://chibawan.net/
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動物愛護団体ちばわんのいぬ親会へ①

2015-05-04 | 犬&猫との暮らし
5月3日は動物愛護団体ちばわんのいぬ親会の取材に行った。
繁殖犬の本の取材で、何度もやり取りをさせてもらっている
「say No プロジェクト」代表の斉藤智江さんが
ちばわんのメンバーであることから、
今回、江戸川の河川敷で定期的に開催している
「篠崎いぬ親会」を取材することができたのだ。


ちばわんは、2002年に千葉県の山中に捨てられていた
たくさんの犬の保護と新たな飼い主探しに乗り出したボランティアグループで、
当時は「千葉犬緊急救護プロジェクト」と名乗っていたそうだ。
「そのとき限りの活動」のつもりが、やはりそうはいかず活動を継続。
千葉のワンコを救護している団体だから、いつしか「ちばわん」に。


ちばわんには250名にも及ぶボランティアさんが、
ある人は預かり、ある人は譲渡会の運営、ある人は運搬と、
それぞれ役割を分担しながら活動している。
「里親」というと、人間の里親と紛らわしいので
「いぬ親」「ねこ親」という呼び方にして、
譲渡会も「いぬ親会」「ねこ親会」と呼んでいるそうだ。

シェルターは持っていないけれど、
預かりボランティアが100~150名いて、
保護された犬たちは健診を受け、避妊去勢が済むとすぐに、
預かりボランティアさんの家庭に入ることになっている。
預かり先で健康を回復し、しつけを入れてもらいながら、
預かりさんのブログや「いぬ親会」「ねこ親会」で情報を発信し、
新しい飼い主が決まるのを待っているのだ。


そのちばわんの預かりボランティアの方が、
預かっていた繁殖犬のいぬ親になった家族を紹介してくれ、
引き取った経緯やその後の生活ぶりを4家族にわたって
取材してきたのだけど、メールだけで面識のなかった
2人の預かりボランティアさんにも直接会うことができ、また、
代表の扇田佳代さんにもお会いすることができた。

扇田さんは人当たりがよく聡明で、
とても感じのいい方だった。
いくつかの保護団体に足を運んできたけれど、
ちばわんのいぬ親会の雰囲気がこんなにも明るく、
ボランティアさんたちがみな楽しそうなのか、分かる気がした。
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