小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

ハンドケアについて

2014-09-20 | 健康・整体
日本ホリスティック医学協会の会報vol.89では、タッチングケアについて特集した。


『手の治癒力』の著者である山口創さんの講演録をはじめ、
ベビータッチや看護ケアに最適なタッチに関する寄稿のほか、
手を使うさまざまなセラピーの解説も掲載している。

私も「動物たちとの触れ合い 言葉に頼らない“いのち”の交流」と題して
コラムを寄稿させていただいた。

「各種セラピー豆知識」として、26種類のハンドケアを解説したのだけど、
それぞれのセラピストさん、施術家さんには一家言も二家言もあり、
言い回しにこだわりがあるために、細かい修正が入ることも。

セラピストさんや施術家さんの中には、
自分がする操法や手技がもっとも優れており、
ほかの方法を認めたがらなかったり、
著名な指導者に教わらなければ、知識や技術は「本物」ではないと、
非常に限定的に考えている方をときどき見受けるのだけど、
人の身体はまことに多様なもので、無限の可能性も秘めている。

人の身体は、ひとつの療法だけで変化させられるほど、
単純ではないし、しかも自分の力だけで変化させられると考えるのは、
少~し思いあがりなのではないか、と常々思っていた。

そういう自信も必要なのでしょうし、
施術される側は良くなるために施術してもらいに行くのだから、
何も変化がなければ「意味がない」と言いたくなっちゃうだろうけど、
ここでは、そういうことが言いたいのではないの。

ハンドケア解説の最後に、翻訳家で協会の副会長である上野圭一先生が、
「ハンドヒーリング」と題して、コラムを寄せてくれた。

上野先生は「ホリスティック」と言う言葉を、長い間の試行錯誤の末、
「全体的=相互連関する万物が織りなす網の目を通して見た」と
訳すようになったそうだ。
それを頭に入れたうえで、大切な部分だけ抽出します。

ハンドヒーリングは古代の洞窟絵画や聖書にも登場する、
もっとも古い技法のひとつである。
それは、古代人たちも気づいていたであろう
その「相互連関する万物が織りなす網の目」に沿って
施術者がエネルギーを移送する、
ホリスティックな技法だと考えることができる。
神や精霊の働きそのものである「網の目」の存在に気づきさえすれば、
施術者はなにも力む必要がなく、
むしろ脱力して超越者の見えない力におまかせすればいいという
まことにやさしい技法であるような気がする。

 
力みなさんな、驕りなさんなという、助言でしょうか。
複雑な人の身体に向き合う心得みたいな、
基本的なことを忘れないようにね、と遠まわしにおっしゃっているのね。
さすが上野先生!と思いました。

コメント
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