昨日、岩波ホールで上映中の『大いなる沈黙へ―グランド・シャルトルーズ修道院』を観た。連日混雑していると聞き、最終6時半からの当日券が買えないと困るので、1時間以上前に出かけて行った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/e9/511bf40bc2b809fb8b257b60a70d8227.jpg)
映画の舞台は、長く内部が明かされることのなかったカルトジオ会修道院の総本山「グランド・シャルトルーズ修道院」。カトリック教会の中でも戒律が厳しいカルトジオ会の男子修道院として、およそ900年前に建造されたそうだ。
フランス観光開発機構のサイトの「グランド・シャルトルーズ修道院」を読むと、その歴史や概要がよく分かる。
http://jp.rendezvousenfrance.com/ja/discover/67639
修道院に撮影を申し込んでから、その承諾が下りるまで待つこと16年。限られた条件のもとで半年にわたって撮影された映像は、5年の歳月をかけて3時間弱の作品にまとめあげられた。ヨーロッパでの公開は2005年。それから9年の時を経て、今回の日本での公開となった。
俯瞰の映像を見ると、切り立つ崖に囲まれた山塊にポツンと建っている。そんな山中であるのもかかわらず、立派な建物であることに驚いた。信仰の力がなすことの大きさに胸ぐらをつかまれた気がした。
BGMもナレーションもない。自然光で撮られた映像はどれも美しかった。ただ神のみと向き合う修道士の、静寂に包まれた祈りと瞑想の日常を記録したドキュメンタリー。
見えざる偉大な何かに、能天気に感謝しながら、ゆるい多神教の世界でぬくぬくしている私には、ちょっぴり整理がつかない課題が残された深い映画でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/e9/511bf40bc2b809fb8b257b60a70d8227.jpg)
映画の舞台は、長く内部が明かされることのなかったカルトジオ会修道院の総本山「グランド・シャルトルーズ修道院」。カトリック教会の中でも戒律が厳しいカルトジオ会の男子修道院として、およそ900年前に建造されたそうだ。
フランス観光開発機構のサイトの「グランド・シャルトルーズ修道院」を読むと、その歴史や概要がよく分かる。
http://jp.rendezvousenfrance.com/ja/discover/67639
修道院に撮影を申し込んでから、その承諾が下りるまで待つこと16年。限られた条件のもとで半年にわたって撮影された映像は、5年の歳月をかけて3時間弱の作品にまとめあげられた。ヨーロッパでの公開は2005年。それから9年の時を経て、今回の日本での公開となった。
俯瞰の映像を見ると、切り立つ崖に囲まれた山塊にポツンと建っている。そんな山中であるのもかかわらず、立派な建物であることに驚いた。信仰の力がなすことの大きさに胸ぐらをつかまれた気がした。
BGMもナレーションもない。自然光で撮られた映像はどれも美しかった。ただ神のみと向き合う修道士の、静寂に包まれた祈りと瞑想の日常を記録したドキュメンタリー。
見えざる偉大な何かに、能天気に感謝しながら、ゆるい多神教の世界でぬくぬくしている私には、ちょっぴり整理がつかない課題が残された深い映画でした。