昨年の今日、南岸低気圧の影響で関東地方は大雪となった。お昼前にボタ雪が降り始め、降り始めたと思ったら、あれよあれよという間にぐんぐん積ってゆき、幹線道路はあちこち大渋滞となったのだ。
2013年1月14日、ブナの遺骨を積んで、火葬場からやっとの思いで駐車場に辿り着いたものの場内でスタック、人の手を借りなければきちんと駐車できなかったのだった。
今日も冷え込みは厳しいけれど、部屋の窓からは、四角く切り取られた空に雪雲は見えない。
積雪の予報が出ると、煙突から立ちのぼる一筋の煙と、それをかき消すように降りしきる大粒のボタ雪を思い出す。大雪というと、ずっとあの光景を思い出すだろうか。それとももう数年もしたら、それも忘却の彼方に消えてゆくだろうか。
ブナの笑顔もやがて痛みを伴わない思い出となって、私の心の中にほっこりと映し出されるに違いないのだけれど……。