里親会の上杉さんが新年早々引き取って来た大きな腫瘍のあるコッカーの酷い状況を知って、駆け付けた卒業生の飼い主さんやボランティアさん、スタッフの人たちが、食欲もないこの子に栄養液を舐めさせたり、ヤギミルクを飲ませたりと一生懸命看護してくれたという。
4日、病院の開院を待ってすぐに診療に連れて行くと、当初はぶらさがっている腫瘍がリンパ節に癒着している可能性もあり、かなり厳しいという見立てだったようだ。
子を取るだけ取られて、腫瘍がこんなに大きくなるまで放っておかれ、用がなくなると殺処分に回されてしまう繁殖犬たち。これがペット大国日本の現実だ。
食べることもできなくなって、こんなに痩せ細り、見るも無残……。
手術は3時間余りかかったそうだが、何とか無事終了。写真を見る限り、ほかにも乳腺腫瘍があるみたいだけど、とりあえず外皮に出血していた大きな腫瘍が取り除くことができて、よかった。
今後は予後の管理も大変だろうけど、とにかくいのちが繋がったことは第一歩ですね。
写真付きで悲惨な状況が報告されると、私は何とかならないかとオロオロしてしまうばかりで、何の役にも立たないけれど、今年は自分なりにこうした現状に向き合って、自分ができるやり方で、できることを粛々とやっていきたいと思ったのでした。
「愛するとは、甘い言葉ではなく行いです。うわついた感情ではなく、痛みを伴う意志と努力です。」マザーテレサの言葉より