<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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先日、カカクコムが運営する「食べログ」の評価欄にやらせ投稿のあることが発覚。
新聞やテレビで大きく取り上げられた。
カカクコムは審査を厳重に実施するということだが、どのようにするのか。

インチキコメントをさぞ本物らしく書きこむのは業者にとってはなんら難しくないところ。
面白くないものを面白いと書いたり、不味いものを美味しいと書くのが一体何者であるかを評価するなんてかなり難しいところだと思えるのだ。

元々インターネットで評価サイトができた時、
「こんなコメント、ホンマに真実なんかいな?」
と疑問に思ったものだった。
業者が書いたのかどうか分からないようなコメントを信じるか信じないかは読む人それぞれの責任であることは間違いない。
例えばちょっと古いが映画「Red shadow 赤影」や「南極物語」を「面白い!これは必見」などと書いているコメントがあれば、業者が宣伝のために書き込んだコメントか、面白いものを判断できないある種の認知症の人が書き込んだコメントだと認識する必要があるのだ。

また、
「コメント投稿には登録制にするればヤラセ防止になる」
と主張する人もいりかもしれないが、業者が個人を偽装して投稿したら、やっぱりわからないのだ。
だからといって投稿することが出来る人を有名人や知識人に絞り込んでも、その人達がヤラセを投稿することも無くはないのだ。

ここで、どうしても思いだしてしまうのが、イグノーベル賞を受賞したソーカル事件の存在だ。

ニューヨーク大学の教授だったアラン・ソーカルがデタラメ論文を作成。
権威ある論文雑誌に投稿し、掲載されるかどうか試したところ、本当に掲載されて、
「デタラメに書いたものでも、著名人が書くと中身をチェックもせずに掲載される」
ことを証明して大騒ぎになった事件だ。

このように、何がヤラセで、何がやらせではないか。

ちなみにウィキペディアでも同様の現象があるに違いない。

結局一番効果的なのはディスカッション形式にするのがいいのかも知れないが、炎上してしまって逆効果、なんてもことも考えられるので難しいところだ。



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