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和歌山、奈良、三重の三県が台風12号のために甚大な被害を受けている。
先週末、私は台風接近の報に接して東京出張は早めに切り上げ帰阪してきたのはいいけれど、数々のイベントが中止されるも府下の交通手段は長距離列車以外は通常運行。
早く戻ってくる必要がなかったことをあれこれ書いたが、奈良や和歌山、三重などはそれどころではなく、多くの犠牲者を出してしまった。
報道される個々の参事が3.11と同様、悲しいものばかりなのだ。

もともと、奈良県の南部から和歌山の山間部というのは雨の多いところで有名だ。
子供の頃に訪れただけだが、大台ケ原はその中でも雨が降り続くことが多く、いまだ人跡未踏な場所が多いという。
年間降水量も半端ではないが、その半端でない雨量を軽く上回ってしまうだけの雨がたったの4日間で降ってしまい大きな被害をだしたのだ。
自衛隊など特別な装備がなければたどり着けなくなってしまっている十津川村はこの大台ケ原からさして遠くない場所にある谷合の村だ。

お盆休み中に和歌山の有田川上流に行ってきたばかりなので、このあたりの自然の美しさと日本らしさは棚田の写真が伝えるそのままなのだが、その中でいったん自然が猛威をふるうとどのようなことになってしまうのかが、今回の水害が物語っている。

水害はまた、野田内閣が菅内閣とまったく変わらぬ危機意識欠如であることを如実にあぶり出した。
これもまた悲劇のひとつだ。
和歌山や奈良の過疎地域で発生した自然災害はきっと首都圏で発生した地震被害に比べると中央政府には全く関係ないできごとなのかもわからない。
新首相が何か特別な指示を出したという報道もなければ、政府の誰かが現地調査に出かけたということもきかない。

水害は自然災害だが、その後、3.11のように人災にしてしまわないように知恵を出すのは、今回も地元地域の人たちと自衛隊、警察、消防などの人たちなのかも分からない。

こんな時に、問題ある人を外務顧問につけたり、嫌いだからというだけでタバコ増税を画策する人を大臣にしたり、元日本赤軍メンバーの内妻で公金詐欺で起訴されたこともあるような人物を迎え入れる民主党政権。
一体何のための政府なんだろう、と考えるだけで頭が痛くなるのは私だけではないだろう。


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