<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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朝日放送の「探偵ナイトスクープ!」で放送されて以来、伝説となっていた道頓堀に沈んだまま行方不明のカーネル・サンダース人形が見つかった。
近年にない、アホらしいが感動的でもあるニュースだ。

道頓堀から引き上げられたサンダース人形を見ると、ケンタッキーフライドチキンのおじさんというよりも、まるで中国の兵馬俑。
土色の本体。
大きさ。
そして腕がなくなっていること。
などなど。
まさに「発掘さる」という表現がぴったりのように思えるのだ。

関西の人々にとって、このサンダース人形はタイムカプセルのような効果ももたらしているのではないだろうか。

阪神タイガースが21年ぶりの優勝を遂げたあの年。
ランディ・バースの代理人身御供にさらされてから、関西では数々の出来事が起こっていた。

関西空港の開港、
阪神大震災、
バブルの発生と、崩壊、
大阪球場の取り壊し、
南海ホークスと近鉄バファローズの消滅、
阪神タイガースの18年ぶりの優勝、
などなど。

個々の人々にとっても大きな出来事がそれこそ沢山起こっていたことだろう。

その間、カーネル・サンダースは道頓堀のヘドロに埋まり、掘り出される時を待っていたのだ。

現在の最大の関心は、日本ケンタッキーフライドチキン社がこの人形をどう扱うかだ。
道頓堀といえば「くいだおれ」の人形や「かに道楽」の蟹の看板、「グリコ」のランナー看板などが有名だが、それに列することになるのか。
はたまた阪神タイガースの3つめのマスコット(トラッキー、ラッキー、カーネル、となるか)として甲子園に登場するのか。
注目されるところだ。

とにかく、主要大手紙全てが扱ったほどのニュース。
北朝鮮関連ニュースよりトップであったことが日本のノホホ~ン平和ぶりを裏付けているのだ。

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