<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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雑誌Brutusの3月1日号にあのBar"Avanti"が取り上げられていた。

正直、かなり驚いた。

毎週土曜日の午後5時からFM東京系(私の地域の場合FM大阪)で放送されている「Saturday waiting bar Avanti」は二十年近く続いているラジオ番組だ。
東京の仙台坂にあるイタリアンレストランのウェイティングバーが舞台で、そこに集う様々なお客さんのトークが売り物だ。
洒落ていて、粋で、それでいて聞いていてタメになる話し満載のラジオ番組なのだ。

このアバンティ。
過去に一度もその実像が紹介されたことはなかった。

日曜日の夕方。
仙台坂。
常連しか知らないような地味なレストラン。

私はてっきり「架空のレストランなのではないか」と信じ込んでいたのであった。
つまり番組のために作られた実在しないバーなのではないかと。

実際のところ雑誌にこうして紹介されてもなお、「架空のレストラン」だと思っている。

アバンティはNHK-FMの長寿番組、日曜喫茶室の民放版といった趣のある番組だ。
日曜喫茶室がちょっと気取った「郊外にある高級住宅地のとあるカフェ」みたいな感じがするのに対して、アバンティは「都心の小粋なレストラン」、といった感じが漂っているのだ。
どちらもFM局の番組でありながら、音楽よりもトークを楽しむのが、また大きな特徴でもある。

NHKのほうは以前、スタジオの中に喫茶店を再現して収録していることが紹介されていて、その凝りように感心したことがある。
アバンティもてっきりFM東京のスタジオ内にバーを再現して収録していると思っていた。
ちょうど伝説の深夜番組「たかじんnoばあ」のような感じでだ。

今回Burtusには立派なバーが紹介されていて、バーテンダーのスタンが堂々と写っていた。

Avantiは実在するのか?
疑問がさらに大きくなったのは言うまでもない。

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