平ねぎ数理工学研究所ブログ

意志は固く頭は柔らかく

地球温暖化-CO2主因説を疑う(23)

2023-04-28 09:55:03 | 地球温暖化

気象庁はこんなことを言っています。

日本の年平均気温偏差の経年変化(1898~2022年)
2022年の日本の平均気温の基準値(1991~2020年の30年平均値)からの偏差は+0.60℃で、1898年の統計開始以降、
4番目に高い値となりました。

日本の年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しており、長期的には100年あたり1.30℃の割合で上昇しています。
特に1990年代以降、高温となる年が頻出しています。

特に1990年代以降、高温となる年が頻出しています。と書いていますね。
本当は「1990年代以降、CO2増加により高温となる年が頻出しています。」と書きたいけれど書けないのです。
グラフをみれば明らかでしょう。CO2が増えはじめるずっと前から同じ勾配で昇温しているからです。
昇温は自然変動であることを気象庁は認めているのです。
でも、それをあからさまに言えないので「
特に1990年代以降」と書いて、
高温となる年が頻出していることの原因がCO2増にあるかように印象操作しているのです。
最近、世界が集団ヒステリー状態になっているので、久しぶりに地球温暖化問題について考えてみます。

日本の平均気温はつぎの17地点の気温を単純平均したものです。


平均する意味は何でしょうか?
気温の年々の変動は各観測点ごとに異なりそれぞれ固有の特徴があるのにそれらを無視して単純に平均すれば、
固有の特徴が消えてのっぺらぼうになります。
のっぺらぼうの年々の変動を
見て何がわかるというのでしょうか?

個々のデータを見てみましょう。
17地点の年平均気温の推移はつぎのとおりです。
平均化によって消えてしまった個々のデータの特徴がはっきり現れています。


過去120年間に年平均気温の最高値を記録した年は、北日本では1990年、西日本では1998年であることがわかります。
皆さんは日本の気温は年々高くなっていると思っていませんか?もしそうだとしたらそれは勘違いです。
北日本では、1990年の年平均気温の最高記録は32年間破られていないのです。
つまり、32年間暑くなっていない。横ばいなのです。

昇温パターンも面白いですね。名瀬のデータを見ると昇温勾配はほぼ一定です。
いっぽう、北海道のデータ(例えば寿都)では、
1990年までフラット(昇温勾配ゼロ)で、1990年に階段状のジャンプが見られます。
そして、ジャンプの後はまたフラットです。このような階段状のジャンプは非線形現象ではよく見られます。

また、名瀬と寿都に挟まれた観測点では、名瀬の昇温パターンと寿都の昇温パターンを内挿するような昇温パターンになっています。

北海道では2年の間に年平均気温が2℃上昇しました。
そして、もとに戻ることなく高温状態が普通になってしまったのです。

IPCCの数値解析は階段状のジャンプをシミュレートできません。
数値解析は自然の持つ強い非線形性の前では無力なのです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。