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平ねぎ数理工学研究所ブログ

意志は固く頭は柔らかく

南海トラフ地震が起きると大阪WTCビルは倒壊する(2)

2024-01-15 09:30:32 | 地震

2011年東北地方太平洋沖地震の際にKiK-net此花でとれた波を50倍するとこうなります。

気象庁のやり方に従って震度階級を計算すると、

計測震度=6.58  震度7です。

南海トラフ地震が3.11と同じくらいの規模ですぐ近くで起きるとするとこれくらいの揺れでもおかしくないです。

そのときWTCビルはどれだけ揺れるかというと、
片振幅89mです。
ただし、線形計算するとこうなるわけで、実際は89m変位するまえに吹っ飛んでしまいます。

制震装置は効かないとおもいます。
そもそも効くと思って取り付けていないです。
みんなやってるから流行りだから金になるから採用しているだけです。
制震装置が効いた実績はいままでないです。
効かなかったというのはありますけどね。


気象庁>「現地に職員を派遣し、地震計を確認する」

2024-01-07 14:07:51 | 地震

追記 2024-01-07 14:07:51

記事を訂正します。
よく見ると確かにおかしいです。
気象庁の疑問はもっともであることがわかりました。

1月6日23時20分の地震の地震情報( ↓ )です。

よく調べてみると、同じ日の1時59分頃に同じ場所でほぼ同じ規模(M4.6)の地震が起きていてJMA富来の揺れは震度4です。
同じ場所でほぼ同じ規模の地震が起きて、いっぽうは震度4で他方は震度6弱というのは変ですよね。
気象庁が「おかしい」というのはそういうことなんです。

でもね。
防災科学技術研究所(K-NET、KiK-net)を調べると、K-NET富来も震度4です。
あれ~、どうなってるのこれ
JMA富来とK-NET富来の観測機器が同時に壊れるってことは普通ないよね。







記 2024-01-07 12:19:47


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>(石川・志賀町は)周りと比べて大きい震度だったということで、通常とは違うことだなと感じております。

これ、不思議なことはなんにもないですよ。
JMA富来は震源直近にあった( ↓ )のでよく揺れたということでしょう。

・震央       北緯37.2度/東経136.6度
・JMA富来 北緯37.1度/東経136.7度

他の観測点の揺れが震度3程度だったのは、観測点が震源から離れていたことに加え地震の規模が小さかった(M4.4)からです。
小さな地震では震源から離れていてはあまり揺れませんが、震源直近では(小さくても)よく揺れます。こんなの当たり前で小学生にも分かる理屈です。
気象庁さん、大丈夫ですか?

防災科学技術研究所(K-NET、KiK-net)を見ても大きく揺れているのはK-NET富来(北緯37.2度/東経136.7度)だけです。 

JMA富来は、志賀町役場富来支所に併設されている町立図書館のなかに設置されているので、
建物の応答の影響が少し入っているかもしれませんが大した影響はないでしょう。
また、それが気になるのなら、防災科学技術研究所のように建物の影響を受けない地上に設置すべきでしょう。

■  設置場所

・JMA富来

・K-NET富来


つぎに、K-NET富来の揺れを見てみます。

■  震度

計測震度  5.64 震度6弱

■  加速度波形

■  加速度応答スペクトル

減衰定数 h=0.05


最大加速度は1400galを超えていますが、短周期に集中しているので、構造物には大きな影響を与えません。


震度7を記録した地震の揺れの比較

2024-01-05 13:51:48 | 地震

震度7を記録した地震のうち、木造家屋に特に大きな被害が生じた、①令和6年能登半島地震、
②平成28年(2006年)熊本地震、③1995年兵庫県南部地震について地震動の比較を行いました。

比較に用いた地震動は次のとおりです。

■ 地震動

・令和6年能登半島地震      : K-NET穴水
・平成28年(2016年)熊本地震 :   KiK-net益城
・1995年兵庫県南部地震    : JMA神戸

■  震度

・-NET穴水  : 計測震度 6.58 震度7
・KiK-net益城 : 計測震度 6.49 震度6強
・JMA神戸   : 計測震度    6.41 震度6強

KiK-net益城とJMA神戸は定義上震度6強に分類されますが、
下表に示すように震度7に近い震度6強なので、以下では震度7として検討しました。

計測震度の算出方法

■  加速度波形




■  加速度応答スペクトル

減衰定数 h=0.05

加速度応答スペクトルを見ると、いずれも1秒より長い周期の加速度応答値が比較的大きいことがわかります。
長周期の加速度応答値が大きい波は、木造家屋に深刻なダメージを与えます。

そのメカニズムを簡単に説明します。

木造家屋の固有周期は、内装に石膏ボードや合板系を使い筋かいをきちんと入れたものは、0.2秒~0.3秒、
筋かいなどの耐震要素がないものや伝統的和風住宅(重い屋根瓦、梁と柱だけの軸組み)は、0.5秒~0.7秒
と言われています。

次図は、令和6年能登半島地震K-NET穴水観測波と、平成30年北海道胆振東部地震K-NET追分観測波(計測震度6.73、震度7)の比較です。
伝統的和風住宅がこれら二つの揺れを受けたと仮定し、どのような被害の差が生じるか考えてみます。




ここで、伝統的和風住宅の固有周期を0.6秒に設定します。
固有周期0.6秒の応答加速度は、K-NET穴水波では1100gal、K-NET追分波では3300galです。
両者とも1G(重力加速度=980gal)を超える強烈な加速度ですが、これによって建物が瞬時に壊れるわけではありません。
振動を繰り返しているうちに次第に破壊が進行していくといった経過をたどります。

強い揺れを受けると、耐震要素の不十分な木造家屋は部分的に損傷します。
それは例えば、梁と柱の仕口が緩むとか、壁にひびが入る、等の損傷です。
建物が損傷すれば、必ず固有周期が延びます。

ここでは、損傷によって0.6秒であった固有周期が1.0秒に延びたと仮定します。
固有周期が1.0秒に延びると、北海道胆振東部地震K-NET追分観測波では、応答加速度は600galに低減します。
この波では、損傷が進むほど(固有周期が延びるほど)応答加速度は小さくなります。
そのため、損傷は局部に止まり倒壊には至りません。この場合、破壊は一過性であると言えます。

いっぽう、令和6年能登半島地震K-NET穴水観測波の場合は、応答加速度は1100galから1980galに増加します。
この波では、局部的な損傷が生じることにより固有周期が延び、固有周期が延びることによって作用力が大きくなり…
という悪循環が起こりついには倒壊します。この場合、破壊は進行性であると言えます。

おなじ震度7でも、木造家屋に与える影響は異なります。
ここで検討した3つの地震において、特に木造家屋の被害が甚大であったのは、
1秒以上の帯域の固有周期の応答加速度が大きかったので進行性の破壊が誘発されたためである、
と考えられます。


K-NET穴水の地震動-平成19年能登半島地震との比較-

2024-01-02 12:06:15 | 地震

K-NET穴水の観測波を対象に、今回の地震と平成19年(2007年)能登半島地震との比較を行います。

■ 土質柱状図

■ 地震規模

・2007年  M6.9
・2024年  M7.6

■ 震度

・2007年  計測震度 6.32 震度6強
・2024年  計測震度 6.58 震度7

■ 加速度波形

・2007年

・2024年



今回の地震の揺れの特徴は、継続時間が長いことと、スパイク状の波がみられることです。
継続時間が長いのは地震の規模が大きいからです。
スパイク状の波は、液状化が起きているときに見られる波です。
この現象をサイクリックモビリティと呼びます。

■ 加速度応答スペクトル

減衰定数 h=0.05

・2007年

・2024年



2007年地震の揺れは、0.9秒に卓越周期があるため、1秒前後に固有周期をもつ老朽化した木造建築物または純和風木造建築物に被害が集中したと思われます。
今回の地震の揺れは、広い周期帯域で大きな加速度応答値を示しており、木造だけでなく鉄筋コンクリート造なども大きな被害を受けた可能性があります。


石川県能登地方の地震(2024.01.01)

2024-01-01 17:02:35 | 地震



■ 観測点

K-NET輪島(ISK003)

■ 震度

計測震度 6.22 震度6強

■ 加速度波形



■ 加速度応答スペクトル

減衰定数 h=0.05


津波は大したことないと思います。
それより揺れの被害が心配です。
この応答スペクトルは木造家屋にはきついです。


志賀原発が稼働していなくてよかった。
こんなこと( ↓ )を言う奴は処刑してくれ。日本では原発は無理なのだ。

再稼働「一日も早く」





追記 2024.01.01

■ 観測点

K-NET西院(ISK002)

■ 震度

計測震度 6.29 震度6強

■ 加速度波形


液状化が起きています。

■ 加速度応答スペクトル

減衰定数 h=0.05

これも木造家屋には厳しい波です。


追記 2024.01.02


>木造住宅などに大きな被害が出やすい、周期が1秒前後の揺れが観測されていたことがわかりました。

こんなこと京大防災研の教員に指摘されるまでもない。
加速度波形と応答スペクトルをみれば一目瞭然じゃないか。


津波怖いよ~

2023-12-03 08:42:57 | 地震

NHK!大騒ぎも大概にしろ
いつまで津波怖いよ~注意報をたれ流し続けるのだ。
太平洋の真ん中のM7.7程度の地震で日本に影響する津波など起きるわけないじゃないか。
40cmの津波だと
こんなもの津波のうちに入らんぞ。
 広島では夏季の大潮のときは4mの潮位変動があるのだがな 


千葉県東方沖の地震

2023-05-26 22:18:29 | 地震

■ 観測点

K-NET銚子(CHB005)

■ 震度

計測震度 =  4.64  震度 = 震度5弱

■ 加速度波形


■ 加速度応答スペクトル




1秒辺りに卓越周期がはっきり出ていますね。
壁や筋交いなどの耐震要素のない木造家屋では小さな被害が発生したかもしれません。



東北地方太平洋沖地震発生により、震源の接続領域(赤丸領域)の地殻のひずみがおかしくなっているはずなので、
赤丸で囲った領域では今後注意が必要でしょうね。


何でもかんでも人工地震

2023-05-07 10:23:06 | 地震

BULLETさん


 

BULLET氏が示した波はK-NET西院で観測された波です。
K-NET西院の震央距離は6㎞で、P波とS波はほぼ同時に到達するのでP波がはっきり見えません。
彼はP波がないのが人工地震だと言っていますが、P波が無いのではなく見えないだけです。

下図に示す波はK-NET輪島です。

P波がはっきり見えてるでしょ。
K-NET輪島の震央距離は37㎞で、これくらい離れているとP波とS波の伝播速度の違いが見えます。
人工地震であろうと自然に起きた地震であろうとP波はありますよ。当たり前じゃないですか。

こんなアホなこと(人工地震にはP波がない)を言いふらす奴は中学生からやり直せ

【中学理科】地震の伝わり方 ~初期微動と主要動、P波とS波のちがい、初期微動継続時間とは~


青森県東方沖の地震

2023-03-28 19:40:35 | 地震

海域でM6.1はたいした地震じゃないんですけどね、まあ計算してみます。

■ 観測点

K-NET野辺地(AOM010)

■ 震度

計測震度 =  3.64  震度 = 震度4

■ 加速度波形



■ 加速度応答スペクトル

 

全然たいしたことない。
無被害です。
M6.1で津波など起きるはずもない。

 


釧路沖の地震

2023-02-26 09:51:41 | 地震


■ 観測点

K-NET厚床(HKD071)

■ 震度

計測震度 =  4.68   震度5弱

■ 加速度波形

■ 加速度応答スペクトル

金森博雄:巨大地震の科学と防災、朝日新聞出版、2013、より



釧路沖はひずみエネルギーが溜まっている場所なので、気をつけたほうがよいですね。
南海トラフばかりに注意が向けられていますが、ここも危険なのです。